メリー・クリスマス
12月25日(金)。きょうはクリスマス。昼飯のご膳を紹介します。クリスマス・ツリーを描いたマットがしかれ、Merry Xristmas と書かれたカードがそえられたご膳に、「ご飯・パエリア・コンソメスープ・白菜サラダ・クリスマスケーキ」などが並んでいます。パエリアpaellaという料理名は、ハズカシながら、掲示板のメニューを読んで、はじめて知りました。あとで、ネットで調べてみると、「鶏肉や魚介類・野菜などをとりこんだスペイン風ナベ料理」とのこと。日本語の世界でいう「スキヤキ」、漢語の世界でいう「ハッポウサイ八宝菜babaocai」などに通じる語感をもつ語音でしょうか。
それにしても、「ご飯」から「クリスマスケーキ」まで5点の料理名がすべて漢語・英語などからの外来語であり、ヤマトコトバが一つもないという現実に気づかされ、びっくりしました。自分たちの生活改善のために役立つものがあれば、民族や国籍のワクをこえて、かたっぱしから取りこんでゆく。まわりのモノのイノチをもらって、わがイノチをつなぎ、イキぬく。日本民族がもつ、したたかな生命力を感じさせられました。
正月用スイート集合!
12月28日(月)。お正月が間近にせまったところで、Mioriさんから、正月用イケバナとスイートのサシイレがありました。「花より団子」というコトワザもありますが、スイートの内わけは、「カリント・カルシウムせんべい・バームクーヘン」など、わたしのダイスキなものばかり。これだけあれば、のんびり・ゆっくり、「あまーいお正月」をたのしむことができそうです。さっそく「集合!」をかけて、スマホにおさめたのはよかったのですが、うっかりして、「黒あめ」の袋を並べるのを忘れていました。ゴメンナサイ。
ついでに、語源しらべをしてみましょう。カリントは、カリントウとも呼ばれています。『広辞苑』をみると、
カリントウ[花林糖」古く外来した駄菓子。小麦粉に水・卵・膨張剤などをまぜてこね、適宜に切って油で揚げ糖蜜をからめる。
と解説されています。しかし、漢語(中国語)辞典を見ても、カリントウ[花林糖]という単語は見あたりません。つまり、まともな漢語とは断定できないようです。カリン[火輪](日輪)・カリン[花櫚](マメ科の高木[イ1] 。家具などの高級材。インド紫檀)・カリン[花梨](バラ化の落葉高木。中国大陸の原産)・カリョウビンガ[迦陵頻伽](梵語kalavinka, 妙音鳥・好音鳥などと意訳)・カリヨンcarillion(ヨーロッパの教会などにある体鳴楽器。音の高さを異にする一組の鐘を配列したもの。組鐘)など、似たような語音が成立・通用していることから考えると、西方インドから仏教伝来とともに、多数のインド語が外来語として漢語体系のなかにとりこまれ、その一部が日本へ伝来したことも考えられます。
あるいはまた、ごく単純な考え方もできそうです。日本語には、カリカリ・ガリガリなどの擬声・擬態語があるので、「カリ+ノ+ト[所・門・戸・音・跡]」、もしくは「カリ+ノ+トウ[糖]のような意味構造をもつ語音が成立し、通用するようになったと解釈することができす。
カルシウムについては、「英語calcium <ラテン語calx(石灰)」と解説されていました。このkar-音は、カラ[殻・柄]・カラダ[体]など、人体の骨格構成を表わす語音と解釈してよいでしょう。センべィ[煎餅jianbing]は、もと漢語で、古来もっとも大衆的な菓子ですから、カルシウム煎餅は、西洋語と漢語とのチャンポン外来語ということになります。
k-r音の英語については、すでに「k-r音の英語…日本語の系譜(第19回)」(20.10.4)で報告ずみなので、くわしくは、そちらをご参照いただければ幸せです。ここでは、そのうち、「音形と基本義との対応関係」が、日本語の場合と共通の原理・原則にしたがっていると考えられるものをいくつか、あらためて紹介し、おさらいにかえることにします。『A.H.D.(アメリカの遺産・英語辞典)題3版』フロク「インド・ヨーロッパ語の語根とその派生語」(一覧表)による。
gal- (to call呼ぶ, shout叫ぶ) call. clutter散らかったガラクタ.*カラカラ・ガラガラ・カリカリ・ガリガリ、高い音を出す姿。また、コル[凝]・コオル[凍・氷]姿。
gel-
(cold寒い, to
freeze氷る) chill冷たくなる, cold,
cool涼しい, jellyゼリー.
ger-(to
gather集める) cram押しこむ, congregate集会, category部類.*カリ[刈・狩・借・駆] アツメル姿。
gerbh-(to scratchソギトル) carve彫刻する, crab¹カニ、crawl¹這う,
gram¹グラム。質量単位, grammar文法,
paragraph(文の一区切りとしての)節・段・項, programプログラム.*カル[刈・狩・借・駆]・クル[来・繰]・エグル[抉]姿。
gere-² (to cry 叫ぶhoarselyしわがれ声で) crow¹カラス, crack鋭い音を立てて砕ける, craneツル。起重機, geraniumゼラニウム.
ghel-²(to shine輝く) yellow黄色の,gold金,
glitterキラキラとテリ輝く, glassガラス, glare¹ギラギラする光, gladうれしい, glow明るさ。ほてり, glideグラつく。滑るように動く.*キラキラ・ギラギラ・ヒカル・キラメク姿。
gher-¹ (to graspしっかり握る, enclose囲む。カラメル) girdleガードル,帯状のもの yard²長さの単位,
orchard果樹園, kindergarten幼稚園,
garden庭園, court(グルリとり囲まれた)中庭. *ガラリ・グルリ・カコム・カラム・カラメル姿。
ghredh- (to waik歩く, go行く) congress議会, progress進歩, grade等級, degree段階.*一歩ずつ寄せてクル[来]姿。
ghrei- (to rubこする) grisly身震いするような, grimeよごれ, Christイエス・キリスト, christen洗礼を施す, Christianクリスチャン, Christmasクリスマス.*クル・エグル姿。
gwele- (t0 throwなげる, reachとどく) devil悪魔, emblem記章,
parable寓話, parliament議会, parlor客間兼居間, problem問題, symbol象徴, ball²大舞踏会, ballad物語詩, balletバレエ, kill殺す.*killはcrossとともに、キル[切・斬]・コロス[殺]姿。
kar-
(hardかたい) hard,
standard基準, hardyじょうぶな¹, cancer癌, canker潰瘍.
kel-¹ (to coverかぶせる, concealかくす, save救う) hell地獄, hall玄関. holeあな, hollow掘りぬく,
helmetヘルメット, occultふしぎな, color色, cell小部屋、細胞、concealかくす.
kele-² (to shout叫ぶ) claim請求する, clamorどよめき, exclaim絶叫する, reclaim開拓する, council協議会, calendarカレンダー, clear澄みきった, classクラス.*gal-に通じる姿。⇔クル[来・繰・刳・暮]・クラ[倉・藏・庫・座・鞍]・クラス[暮・暗]。
ker-¹(horn角, head頭)horn, cornerかど, Capricorn山羊座, unicorn一角獣,cheer声援, carrotニンジン,
caratカラット.
ker-² (o grow育つ) create作り出す, crescent三日月, crew¹作業團, concrete固まる, sincereまじめな.*カラ・カラム・クルム・コロモ・ココロの姿
kerd- (heart心臓) heart, courage勇気, quarry¹源泉, accord一致する, record記録する, credit信用貸し.
kers- (to run走る) course進路, current流れ, excursion遠足, occur起こる, carクルマ,
career経歴, cargo貨物, carry運ぶ, charge詰めこむ, carpenter大工. *コロコロ・コロガル・コロガス姿。
kwel-¹ (to revolveグルグル回る, move around動きまわる) colony植民地, cult崇拝, cultivate耕す, culture文化, wheel車輪,
cycle一回り, cyclone低気圧, bicycle自転車, collar首飾り, pole¹棒,
pulley滑車. *クルクル・コロコロ・コロガル姿。
バームクーヘンについは、『広辞苑』で「バウムクーヘンBaumkuchenドイツ語…「木の菓子」の意。切り口が木の年輪に似た層を表わすように、太い棒に少しずつ塗り重ねながら焼いた菓子」と解説されていました。バウムが「ハリ[張・貼]ダス[出]メ[目・芽]・モク木muk>mu」の姿で、クーヘンが「クボム・クボメル・クボミ」の姿と解釈できそうです。「ナルホド、よくできてる」とガッテン[合点]できました。
大みそか、年越しそば
12月31日(木)。きょうは大みそか。とにもかくにも、「年越しそば」を口にしないままでは、新年をむかえる気分になれません。ここで、「めぐみ」版「大みそかの夕食」メニューをご紹介します。ご膳の正面に「大晦日」のカードがかざられ、・年越そば・カキアゲ・白菜の和え物・ミカン」がならんでいます。「稲荷ずし」には「紅ショウガ」、「年越そば」には「カマボコ・ワカメ」がそえられています。
元旦、甘酒とお雑煮
なお、このあと昼食では。「ご飯」のかわりに「栗と金時豆のおこわ」、「甘酒」のかわりに「きんとん」となっていました。
スゴロクで世界一周
この日、「機能訓練」の時間にゲーム「スゴロクで世界一周」をしました。日本(東京)をフリダシに、世界各国を一周した上で、日本(大阪)へ舞いもどる、いうものです。
→中國・ペキン→、ロシア・モスクワ→、カナダ・バンクーバー→アメリカ・サンフランシスコ→アメリカ・ニューヨーク→メキシコ→ブラジル→チリ・イースター島→アメリカ・ハワイ→ニュージーランド→オーストラリア→ニューギニア→日本・大阪。
旅行の途中で、ラッキー・チャンスにめぐまれることもありますが、ぎゃくにとんでもない災難にであうこともあります。たとえば、「中華料理を食べすぎちゃった。1回ヤスミ(ペキン)」、「自由の女神にのぼったよ。3マス進む(ニューヨーク)」、「サボテンのトゲがささっちゃった.2マスもどる(メキシコ)」、「ともだちができたよ。サイコロをもういちどふれる(イースター島)」、「じょうずにフラダンスがおどれたよ。3マス進む(ハワイ)」など。波乱万丈。ハラハラ・ドキドキ。
おわってみると、わたしはビリから2位の成績でした。
雪が積もりました
1月2日(土)。富山でも、雪が積もりました。7fのロビーから、ガラス越しに、まわりの雪景色をスマホにおさめました(写真A・B)。ビルの屋根も、ビルわきの駐車場も、そこに駐車しているクルマの屋根も、すべて雪をカブってマッシロ、お正月にあわせて清められた感じです。そこへ、黄色の車体をもつ路面電車が登場。その屋根にマッシロな雪をいただいたまま通りすぎてゆきました。
ひょっとこ[火吹男]の面 づくり
この日、「機能訓練」の時間には、「ひょっとこ[火吹男]の面 づくり」に挑戦することになりました。参加者のうち、男性は「ひょっとこ」、女性は「おかめ」の面づくりを担当。
一人一人に資材が配布されます、面の用紙には、タイトル「笑門来福」や顔の輪郭を示す「ホオカムリ[頬被]姿」などが記入ずみ。あとはその顔の中へ、別途用意された「マユ[眉]・メ[目]・ハナ[鼻]」をハリツケさえすれば、「完成」というわけです。
はじめに、画面をよくながめ、自分のユビでマユ・メ・ハナ」をハリツケ、その距離感覚をユビに記憶させようとしましたが、目かくしされたとたんに、その距離感覚がどこかへ吹っ飛んでしまいました。こうなると、もう自力はあきらめ、他力本願。スタッフの助言に従って、微調整をくりかえすだけです。
やがて、ゲーム・イズ。オーバー。メカクシをはずされて見えてきた「ひょっとこ面」のデキバエは、もともと美術音痴の本人にとって、期待をこえる「ジョウデキ[上出来]」でした。「マユ・メ・ハナ」の位置が適当にズレているところがアイキョウ。すべて,辛坊づよく助言していただいたスタッフのおかげです。
いつものとおり、『学研・漢和大字典』の中から採集した「k-t音漢語」について、日本漢字音・漢字・原典掲載㌻・上古音・現代音・日本語訳および解説の順に表記し、ご紹介します。なお、各項、*印以下の注は、引用者の責任。
アツ斡 578 ・uat>wo. めぐる。めぐらす。*アツ・アタル・アテル姿。⇔アツ[当]。
アツ軋1288 ・at>ya, zha. ①車でひいて、おし曲げた形にする。②きしる。*「車+音符乙(おしまげる。おさえる)」の会意兼形声モジ。⇔アツ[当]。
アツ挖 524 ・et>wa. ほる。穴をほる。⇔アツ[当]。
ウツ鬱 1520 ・iuet>yu. ①こもる。ふさがる。②ゆずらうめ。④香草の一つ。うっこんそう。*木々が一定の場所にとじこめられ、こんもりと茂るさま。*ウツ・ウチコム姿,また、ユキヅマル姿、⇔ウツ[打]。
エツ越 1271 hiuat>yue. こえる。ぐっとはみ出てきわだつ。③遠くへだたっている。④ぐっとつまづく。⑤春秋時代の国名。江南の原住民の越族が建てた国。*アツ[当]の頭母音交替で、「当たったときの勢いで、目標をトビコエテしまった」姿。⇔アツ[当]。
エツ曰 611 hiuat>yue. ①いう。②いわく。のたまわく。③ここに。さて。そこで。*イハクは、「イ[息]をハキ[吐]ダス(言い出す)」姿。⇔アツ[当]。
カイ介 45 kad>jie. ①はさむ。はさまる。②なかだちをする。③たすける。両側から中のものをたすけまもる。④よろい。殻。貝がら。*カツ・カツカル(ブツカル)姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カイ界 857 kad>jie. ①さかい。さかいめ。②区切りの中の領域や社会。③区切りをつけてわける。また、隣りあう。*モノAがモノBとカツカル・カチワル、さかいめ。カド[角]。
⇔カツ[且・搗・勝・堪]・カド[角]// cut.
カイ拐 518 guad>guai, ①かたる。かどわかす。曲がりくねった方法で、相手をだます。②くねくねと曲がるさま。③つえ。曲がったつえ・取っ手・かぎ。*カチワリ・カドワカス姿。」カド[角・門]と同義。語尾母音が交替関係。カイ[回・怪]と同系。⇔カド[角]。//
cut.
カイ会 53 huad>hui. ①あつまり。であい。②あつまる。あつめる。③あう。あつまって、対面する。④あう。その物事に出くわす。⑤巡りあわせ。⑥たまたま。ちょうど。⑦か
ならず。きっと。*カツ・カツカル姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪] // cut.
カイ絵 997 huad>hui. ①色模様。また、彩色を施してえがいた絵。*さまざまなイロ・カタチがカツカル姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪] // cut.
カイ膾 1071 kuad>kuai.なます。生の肉を細く切り、彩りよくとりあわせたもの。*カツカル姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪] // cut.
ガイ刈 135 ngiad>yi. かる。草や枝などを、ハサミ、カマなどでカリ[刈]とる(カチワル)。*[苅]は異体字。⇔カツ[且・搗・勝・堪] // cut.
ガイ艾 1088 ngad>ai. ①よもぎ。②もぐさ。③刈る。④反乱や賊を平らげて、世の中を安らかにする。⇔カツ[且・搗・勝・堪] // cut.
ガイ害 359 had>hai. ①そこなう。②生きものの命をとめる。③じゃまだと思う。ねたむ。④じゃま。さまたげ。わざわい。*カツカル・カチワル姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪] // cut.
ガイ外 296 nguad>wai. ①そと。ほか。②地方の任地。③遠い地方。④そとにする。仲間でないと思う。*カタ[方・片]・コト[殊・異・別] などの姿。⇔カタ[方・片]・コト[殊・異・別]。
カツ割 152 kat>ge. ①わる。さく。刀で二つにきりさく。②分割する。③途中できってとる[イ2] 。*カツカル・カチワル姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カツ括 525 kuat>kuo, ①くくる。袋などの口をしめくくる。②結んでたばねる。③物事を一つにまとめる、*バラバラだったものを、アツメル・カツケル・カタメル・マトメル姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カツ刮 142 kuat>gua . ①けずる。えぐる。②財物をとりたてる。⇔ケヅル。
カツ筈 959 kuat>kuo, やはず。矢の末端の弦を受けるくぼみ。
カツ聒 1045 kuat>kuo. ①口をあけとじして、ガヤガヤいう。ワイワイさわぐ。②かまびすしい。やかましい。
カツ濶 1409 k’uat>kuo. ①広い。②はるか。③ゆるい。④おおらか。*まわりのモノをカチワッタ結果、ノビノビ・ヒロビロとしたさま。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カツ活 728 huat>huo. ①いきる。勢いよく動く。②いかす。死なせない。③くらす。くらし。④水が勢いよく流れる。⑤いきいきしているさま。*地下水がまわりをカチワリ、ワキアガルさま。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カツ轄 1300 hat>xia. ①くさび。車輪が車軸からはずれないようにする止め金。②物事のワクが外れないように、おさえとめる。車輪と止め金とがうち当たって、カツカツ・カチッと音を立てるさま。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カツ滑 761 huet>hua. ①なめらか。水気があって、つるつるするさま。②すべる。③ずるい。*骨の端が関節の穴にはまりこむことによって、バラバラだった2個の骨がツナガリ、自由自在に動くさま。⇔カツ[且・搗・勝・堪]// cut.
カツ猾 826 huet>hua. ①みだれる。みだす。②すべって、とらえようがない。ずるいさま。
カツ喝 240 hat>he. ①よぶ。わめく。②人に声をかける。③声をかけて、ある感情や注意をよびおこす。*カツカル姿。
カツ渇 744 k’at>ke. ①かわく。のどがかわく。②切実な要求。③あわてて。がつがつして。
カツ葛 1116 kat>ge. ①くず。つる草の名。②つる。身にまといつく困難にもたとえる。③かたびら。くずの繊維で織った布、衣。
カツ褐 1184 fat>he. ①ひからびて、ゴツゴツした繊維の布。粗末な衣服。麻や葛の繊維で織った衣服。
ガツ・ゲツ月 615
ngiuat>yue. ①月。まるくえぐったように欠けるつき。②つき。つきは、29日あまりで満ち欠けするので。陰暦では、29日か30日を1か月とし、12か月、約354日で1年とし、19年間に7階のウルウヅキ[閏月]を置いた。③月ごとに。④毎月ある、女性の月経。*固いモノとカツカルことにより、カチワラレ、ケヅラレル姿。⇔ケツ[消]・カツ[且・搗・勝・堪]・ケヅル[削]// cut.
ガツ歹 689 🈩ngat
>?残骨。🈔teg>dai. 悪い。*はまりこんだ関節骨の姿。k-は、カク[掻・書・欠]・キク[聞・利]・クク[漏](クグル)・ククル[縛・括・潜・泳]クグル[潜]・コク[扱・濃]・コグ[漕・コグ]などの姿。t-は、タツ[立・絶・断・経・建・竜]・タル[垂・足・樽]・ツク[突・筑・付・搗・着]・ツル[吊・釣・鶴・弦・蔓]・デル[出]・テル[照]・トル[取・獲・採]などの姿。総合して、カツ[且・搗・勝・堪]・カタ[方・形・型・片]・クツ[朽・沓]・ケツ[消]・コト[琴・言・事・殊・異] などの姿。カミツク・カラミツク・クイツク・ヒッカカリ(ヒッカケ)ながらタル[垂・足]・タラス[垂・足]姿。また、ガタ[潟](コワレかかっている)・キダ[分・段]の姿か。⇔カツ[且・搗・勝・堪]・ガタ[潟]・キダ[分・段]・カツ[割]・cut.
キ气 702 k’ied>qi. . いき。*屈曲して出るイキや湯気。キダ[分・段]の姿。*キ[氣・汽]と同系。⇔キダ[分・段]。
キ気(氣702 k’ied>qi. . ①いき。②ガス状のもの。③心身の活力。④漢方医学で、人体を守り、生命を保つ陽性の力のこと。
キ汽
711 k’ied>qi, ゆげ。熱い水から立つ蒸気。*气・気と同系。
キ貴 1255 kiued>gui. ①とうとい、値打ちや位が高く、すぐれている。②たつとぶ。とうとぶ。③相手の側にある物につけて、相手に対する敬意を表わすことば。→[貴宅]・[貴国]。*[貴]は、「両手でモッコをかつぐさま+貝(品物))の会意モジ。モノをカツケル・クツケル・カツグための道具。⇔カツグ[担]。
キ櫃
676 giued>gui. ひつ、物をしまっておくための大きな箱や戸だな。*モノをカゴの中へツメコンダ姿。カタ・カタマリ・カタメルの姿。キ[貴]と同系。⇔カタ[形・型]・カタメル[固]・cut・cutter.
キツ・コツ乞 30 k’iet>qi, こう。ノドをつまらせて頼む。いいにくそうにねだる。*キツイ(硬い。きびしい)姿、キツ[吃・迄]と同系。⇔キツイ。
キツ吃 208 kiet>chi. ①どもる。どもり。息がつかえて、ものがいえない。②キッキッと笑いさざめく。③食べる。受けいれる。*キダキダ・トギレトギレの姿。キツ[乞・迄]と同系。⇔キダ[分・段]・cut.
キツ迄 1307 hiet>qi. ①いたる。およぶ。②ついに。*乞・吃と同系。キダ[分・段]を受けいれながら進行する姿。
キツ屹 389 ngiet>yi. ①そばだつ。山がきびしくそびえたつ。②高く動かずにたつさま。*山がギッチリそびえ立つ姿。ギッチリ。
キツ喫241 k’ek>chi. ①くう。くらう。②大きなショックや打撃を受ける。③のむ。
キツ桔 615 ket>jie. ①はねつるべ。おもりの反動で井戸水をくみあげるしかけ。②ききょう。野山に自生する多年草。日本では、秋の七草の一つ。③ミカン・タチバナ。
キツ吉 208 kiet>ji. ①よい。めでたい。さいわい。②願わしくてよいさま。けっこうである。*キッチリ・ツメ[詰]こまれたさま。
キツ髻 1517 kiet>ji. もとどり。たぶさ。髪を頭上でぐっとたばねたところ。
キツ詰 1214 k’iet>ji. ①なじる。きびしいことばで相手を責めつける。②といつめる。③かがむ。先がつかえてまがる。④つめる。つまる。*キツ[吉・拮]と同系。
キツ橘 671 kiuet>ju, ①たちばな。ミカン科の常緑高木。②
コウジ・ミカンの類の総称。
キツ拮 525 kuat》ji. ①しめる。ギッチリとひきしめる。②からだをギュッと縮める。③生活が金銭的にしめられて窮屈である。*吉・詰と同系。
クツ掘 533 giuet>ju. ①ほる。穴をあけてクボミをつくる。 とりだす。②底力があるさま。*カツ・カチワル・クダ ス・クヅス・アナをアケル姿。クツ[屈・堀・窟]と同系。 ⇔ クダク・クダス・クヅス。
クツ堀 277 giuet>ju. ①ほる。②あな。*クツ[屈・掘・窟]と 同系。⇔クツ[朽・沓・履]。
クツ屈 383
k’iuet>qu. ①かがむ。まがってくぼむ。②まげる。③ずんぐりとしてごつい。*体をまげて、シリをうしろにツキダス姿。クツ[掘・堀・窟]などと同系。⇔クツ[朽・沓]・クチ[口]//cut.
クツ窟 948 k’uet>ku. ほら。あな。いわや。*クツ[屈・掘・堀]と同系。
ケイ・ケツ掲 534
giat>jie. ①かかげる。高くさし上げる。②衣のすそなどを高くもちあげる。*ハッと叫んで、人をおし止める姿。また、キネ[杵]を高くカカゲた上でウチコム・オトス・オロス・カツ[搗]姿。⇔カツ[搗]。
ケイ・ケツ契 316 k’ad>qi. ①ちぎる。契約のしるしをきざみつける。②かたく誓って約束する。③ちぎり。約束。誓い。④わりふ。約束のしるしをきざみ、二つに割って、片方ずつ保管するもの。⑤あう。手形のように、ぴったりと符合する。⇔カツ[且・搗・勝・堪]・カタ[方・片・形・型]// cut.
ケツ絜 998 fat>jie. ①きざむ。切れ目を入れる。②つなぐ。むすぶ。③はかる。ヒモに結び目の目じるしをつけて、長さをはかる。④きよい。
ケツ桀 646 giat>jie. ①かかげる。罪人をしばって、高く木の上にはりつけにする。②高く木の上にかかげた鳥の巣。③荒々しく、悪がしこくて目立つ。
⇔カツグ[担]。
ケツ傑 93 giat>jie. ①すぐれていて、高く、人々の上に抜け出るさま。②ひときわ高くぬきんでた、すぐれた人物。*ケツ[桀]と同系。
ケツ穴 943 huet>xue. ①あな。くぼみ。②ほらあな。③あな。キュウ・ハリで治療するときの、人体の要所。ツボ。*カツカル・カチワル・クイツク・ケヅル・キエハテル・ツキハテル姿。⇔クイ[食]ツク・ケヅル・ハツ・ハテル。
ケツ血 1166 huet>xue. ①人や動物の心臓から出て、全身に栄養分を送り、不要物を排泄器官へと送る液体。血液。②ちぬる。③血のつながった間がら。④血みどろの。*血管の中で、ヒッカケラレ、前へツキダサレル存在。カツ[且・勝・搗]・カタ[形・型・片]・カチ[勝・徒歩][イ3] ・カテ[糧]と同系。⇔カツ[且・勝・搗]・カチ[勝・徒歩]・cut.
ケツ渇 744 k’at・>ke. ①のどがかわく。②切望する。③あわてて。がつがつして。*水がかれて、流れがかすれること。⇔cut.
ケツ結 997 ket>jie. ①むすぶ。ゆう。糸やひもをぎゅっとしめてつなぐ。②むすび。③むすぶ。解けぬように固める。カツケル・クツケル・カタメル姿。カツ[且・搗・勝・堪]・カタ[方・片・形・型]・cut.
ケツ契 316
k’et>qie. ①ちぎる。約束のしるしをきざみつける。②かたく誓って約束する。③ちぎり。約束。誓い。④わりふ。⇔cut.
ケツ欠(缺)kiuat>que. ①かく。かける。えぐりとる。②足りない。③かけめ。*ケン[欠]は、もとケツ[缺]とは別の字で、人が口をあけ、からだをかがませてかがんださま。くぼむ・たりないの意を含む。⇔ケツ[消]・ケチル・cut。
ケツ厥 190 kiuat>jue. ①その。それ。キ[其]と同系の遠称指示詞。②つかえて、もどす。③くぼみに引っかかる。カギ型にくぼむ。また、石弓の姿。*カツカル・カチワル・アナをあける・クダク・ケヅル。そのクボミを手ガカリ・足ガカリとしてタチアガル姿。*厥と同系。⇔カツ・クツ・クダク・ケツ・ケヅル。
ケツ蕨 1129 kiuat>jue. わらび。春、先が巻いた若芽が出て、食用となる。*厥と同系。
ケツ蹶 1284 kiuat>jue. ①つまづく。足が石や杭にひっかかってつまづく。つまづいてたおれる。②たおす。ひっかけて、相手をたおす。④たつ。足先をクボミやクイにひっかけ、弾みをつけ、がばっと起きあがる。厥と同系。
ケツ決 711 kuat>jue, ①川の水が堤を匚型やコ型にえぐって切る。さける。切れる。②きめる。きまる。③きっぱりと覚悟をきめる。④罪人の刑をきめて、処分する。⑤決して。予想や気持ちが決まっていることを示すことば(多くは否定の場合)。*不要な部分をケヅル(cut)、カタチをととのえる、カタメル姿。玦・抉・訣と同系。⇔カツ・クツ・ケツ・ケヅル・カタム・cut。。
ケツ玦 835 kuat>jue. ①おび玉の一つ。相手に決断をうながすしるしとして、玦を見せる習慣があった。②ゆがけ。弓を射るとき、右の親指にはめるもの。*決・抉・訣と同系。
ケツ抉 513 kuatjue. ①えぐる。②ゆがけ。 *決・玦・訣と 同系。
ケツ訣 1208 kuat>jue. ①わかれる。人ときっぱりとわかれる。②きっぱりとひと言でいいきった秘伝。*決・玦・抉と同系。
ケツ・ケイ掲534 giat>jie. ①かかげる。高くさしあげる。②衣のすそなどを高くもちあげる。③そばだつ。目だって高くたつ。*キネをカカゲテ、カツ・ツク・ツキオロス姿。⇔カツ[且・搗・勝・堪]・ cut.
ケツ楬 660 giat>jie. ①たてふだ。②くい。地面に打って、通行を止めるくい・*クイ[杭]をウツ[打]・カツ[搗]・タテル[立・建]・クイトメル[食止]姿。タテフダ[立札]をカカゲル姿。ケツ・ケイ[掲]と同系。⇔カツ[且・搗・勝]・カツkat割・cut.
ケツ碣 912 giat>jie. ①行く手をはばむように高く立ちはだかる岩石。たちいし。*ケツ・ケイ[掲]・ケツ[楬]と同系。
ケツ頁 1468 het>ye. ①人間の頭、首。②(俗)ページ。同音のヨウ葉yeに当てた用法。*この字形は、頭・額・顎などの字に、アタマを示す意符として含まれる。また頁岩とは、水成岩の一種、キメが細かで、ハガシ[剥]やすい。ハヅシ[外]やすい。ハツリ[削]やすい。⇔ハグ・ハガツ・ハヅス・ハツル・ケヅル。
コツ骨 1511 kued>gu. ①ほね。なめらかに動く、関節の骨。体のシンにある骨。②物事を組みたてるシンになるもの。③からだつき。④ひとがら。*ゴツゴツ、固く固定され、自らの力で動いたり、姿を変えたりできない。骨Àの先端が骨Bの先端とツナガル・カラム・ハマル・ハメル関係になった姿が関節。その関節のまわりを筋肉がとりまき、調節することによって、あとは大脳の指示にしたがって、全身各部の関節が作動し、一見したところ、かなり複雑でみごとなハタラキを見せますが、基本は各部署関節の「マゲル・ノバス」作業です。⇔カツ[且・搗・勝・合]・カタ[方・形・型]・クツ[朽・沓]・クヅ[屑]・クヅル[崩]・ケツ[消]・ケヅル[削]。
ワ話 1219 huad>hua. ①はなす。口をあけて、よどみなくものをいう。②はなし。③(俗)ことば。言語。*ワ[話]は、「言+音符カツ[舌]」の会意兼形声モジで、すらすらと勢いづいてはなすこと。カツ[活(勢いよく水が流れる)・筈(矢ハヅ。矢を発射するシカケ)・濶(ゆとりがあって、よく動く)・括(バラバラだったものをククル)]と同系。音符カツ[舌[は、もともとゼツ[舌]と別字。「勢いよく動く」意を表わす。ハツpiuat発fa(ハナツ・オコス・ヒラク)とも近い。