2020年6月25日木曜日

アジサイの季節



きつねコンコン 6/4


サッカー・ゲーム   6/8 


本日は晴天なり 6/8 


童謡「十互夜お月さん」  6/12 


折紙「風船」 6/16  


ひさしぶりの外食 6/17  


アジサイ 6/17 


蓮池 6/17 



立山連峰をのぞむ  6/17 



きつね・コンコン
 6月4日(木)。午後「機能訓練」のフロクとして、オリガミで「きつね・コンコン」をつくりました。スタッフの助言を受けながら、自分のユビでイロガミをおりまげること数回。これで、デキアガリ。「これが、キツネのクチに見えるかしら?」あまり自信がもてない作品ですが、しばらくながめているうちに、「自分のユビでおりあげた作品だから」という愛着もあり、しだいに「キツネの面」を連想できるようになってきました。部屋にもちかえり、「花」や「オリヅル」などといっしょに、かざっておくことにしました。

3日がかりでお通じ
6月8日(月)。わたしはすこし便秘ぎみなので、毎日朝食・夕食後にツムラの「大建中湯」を服用しています。それでも、2~3日お通じがないことがあります。先週の土曜日、内科検診の時、その話をしたところ、「それでは、浣腸でもしてみますか」ときかれ、こちらがモジモジしているのを見て、「さしあたり、頓服を1錠追加しておきましょう」ということになっていました。
きょう昼食後のクスリに「、さっそくその「頓服」が追加されていました。そして、それから約1時間後、たちまち便意を感じ、トイレにかけこみました。リキムほどのこともなく、やがて1回分としてはおおすぎるほどの分量が排泄されました。さすが「頓服」だと感心。「機能訓練」にはすこし遅刻してしまいましたが、スッキリした気分で参加させていただきました。

サッカー・ゲーム
 この日、「機能訓練」の後半、フロクとして、サッカー・ゲームをしました。満タンにしたゴム風船をサッカー・ボールに見たて、機能訓練用のポールをホッケーのスティックに見たてたゲームです。まずテーブルを片づけ、いすに腰かけたまま、円陣をつくります。ゴム風船のボールを紙製のポールで追いまわすには、腕力だけでなく、微妙な技術が必要です。
もちろん、力まかせにボールを突いたり、たたいたりして、円陣を突破することはできます。しかし、そのたびに、ゲームの進行が中断され、シキリなおしすることになるので、集団としての達成感を味わうことはできません。それよりは、よわよわしい感覚でよいから、円陣をつくる仲間同士、ボールを送りつづけること方が、全員に達成感をもたらすことになるようです。ラリーが30回つづいたら、つぎは50回を目ざし、さらには100回達成をめざす。そういった楽しさです。

本日は晴天なり 
機能訓練が終わって、部屋へもどるまえ、ガラス戸をあけて、ベランダに出てみました。ㇷェンスごしに見あげる空は、雲ひとつなく晴れわたっていました。そのとたんに、むかしラジオの気象通報で聞きなれた「本日は晴天なり」というセリフを思いだし、口にだしてしまいました。この日は、3日がかりでお通じがあり、体操もすませたことで、心身とも、お天気同様にハレバレした一日でした。

童謡「十互夜お月さん」など
 6月12日(金)。午後、機能訓練の後半、ビデオで童謡を鑑賞させていただきました。
「むすんで、ひらいて、手をうって、むすんで…」、
「うさぎ・うさぎ、なにみてはねる。十五夜お月さん、見てはねる…」
「だれかさんが・だれかさんが・だれかさんが見つけた、ちいさい秋・ちいさい秋・ちいさい秋みつけた…」

折紙「風船」 
6月16日(火)。午後、「機能訓練」のフロクとして、折り紙に挑戦しました。自分のすきな色の色紙をえらび、スタッフの助言にしたがって、おりまげること数回。四角な物体ができました。それを両手のユビでつまみ、そのテッペン中央にできた小さなアナから、思いきりつよくイキをフキこみ・フクらませます。これでデキアガリ。
 アタリマエといえば、アタリマエのことにすぎませんが、それにしても、ハリ・イト・ノリ・クギなどの資材を使うことなく、うすっぺらな一枚の紙を、ユビでおりまげるだけで、これだけの構造物(真四角な立方体)を生みだすことができた、そのこと自体がフシギというほかありません。人間がもつ「チエの原点」を見せつけられた思いがします。この技術が発明されたのはイツごろか、絶対年代をさぐってみたい気持ちになりました。「あとで、オサライしてみたら」ということで、解説書つきでイロガミを1枚いただきましたが、そのさきイキゴミがつづかないのも実態です。

ひさしぶりの外食 
 6月17日(水)。ひさしぶりで「外出許可」があり、午前10:30~外出。Mioriさんのクルマで、加納耳鼻科医院へむかいました。そこで、予定どおり無事、左右の耳そうじ・聴力検査などをすませました。
 そのあと、歩行訓練をかねて、県立中央植物園をたずねることにしました。そのまえに、とりあえず腹ごしらえをということで、カレー屋さんに立ちより、そこでおいしいカレーを一皿ごちそうになりました。Mioriさんの話では、これまでに2~3回連れてきてもらったらしいのですが、わたしにとって、それは「はるか望郷のかなた」の話。なにひとつ記憶にのこっていません。ただ、このことは、いまに始まった話ではありません。この2~3年来、ずっとこんな調子です。右の耳で聞いたコトバが、脳で記憶されないまま、左の耳から消えて(忘れて)ゆく、そんな感じです。こんども、ナニ町のナンという名のお店だったか、思もいだせないままの記録となってしまいました。ごめんなさい。

県立中央植物園
 植物園に到着。受付で「みごろの植物のご案内」などのリーフレットをいただいたあと、Mioriさんに車いすを押してもらいながら、園内を見学しました。はじめて目にする樹木や草花がつづく中で、むかしからナジミのあるアジサイ[紫陽花]やスイレン[睡蓮]などを見つけ、スマホのシャッターを押していました。コロナ・ウイルスさわぎで、外出・面会禁止がつづき、ストレスがたまっていたのが、ひさしぶりの外出許可で一気に発散。たまたまむかしナジミの顔に出あうと、つい声をかけてしまう。そんな感覚といってよいでしょうか。
 アジサイは、毎年いたち川でながめていたのとおなじ姿でした。実は、もう1枚、スイレンを写したものの中に、小形の赤トンボが写っていたので、これもご紹介できたらと思ったのですが、この写真ではわかりにくいようなので、それはあきらめました。
 植物園から富山への帰り道、はるか前方(南方)、東西にわたって、白い雲がながれ、そのアイマ・アイマに、立山連峰がカオをのぞかせていました。ただし、そう断言できるのは、平生見なれている富山県民だけで、タビ[旅](県外)の人たちにはムリでしょう。そんなことを考えているうち、ひとりでに「立山をあおぐ特席、富山」というキャッチ・フレーズを思いだしていました。

t-音日本語の基本義…日本語の系譜(第16回)

擬声・擬態語
 t-,d-音は、人類の言語音として基本的な語音であり、日漢英3言語においても、さまざまな子音ともむびつき、ゆたかなt-音語グループをつくっています。そこで、t-音ではじまる擬声・擬態語も、さぞかし多数成立しているだろうと予想していたのですが、実際に採集しはじめたとたん、これが案外「少数派らしい」ことがわかってきました。結果は、ご覧のとおりです。
タヂタヂ・ダダダダッ・チューチュー・チョイチョイ・ツッ(ト)・ツヤツヤ・タワ[撓](タワミ)ドードー・ドターツ・ドタドタ・ドッ・ドテッ。
 t-,d-以外の子音をふくむ語音(ダクダク・ダブダブ・タラタラ・ダラダラ・タラリ・ダラリ・チカチカ・チクチクなど)は、採集の対象になりません。

単音節のコトバ
タ[田]田。稲田。*ツキデル姿。
タ[為]ため。*ツキススム方向を示す。
タ[誰]人に関する不定称。たれ。*ツキダス、示す姿。
タ[手]テ[手]の交替形。
タ 接頭語。→タヨワメ[手弱女]・タシミ竹・タバカル・タバシル[激]。
チ[乳]乳.乳汁、または乳房。*イ形。直線形にツキデル姿。
チ[血]血。*体の中をツキトオル・ツキススムもの。また、ツキデルもの。
チ「鉤」つりばり。【考】獲物を釣りあげて、幸をもたらす威力をもつものとして、釣針をチといったものか。
チ[道・路]みち。独立の用例なく、複合語の中に見られる。そこへ行くべき道、またその地域内を通じている道。*ミチ[道』のミ音は、動詞ム[生・産]の連用形兼名詞形で、「サチ[幸]をもたらす」ことを意味する。→コシヂ・タギマヂ・サザナミヂ。
チ[父]男性に対する敬称。*チti音語(父・乳・道・路・鉤・霊など)は、すべてイキモノのイノチの実態を示すコトバ。イキモノは、1分1秒も休むことなく、イキ(息。空気)をスイコム・ハキダスという「一筋の道」をイク[行]コトデ、イキ[生]つづける。父から、イノチのタネをもらい、母のチチ[乳]で育ち、やがて一般社会の人たちとユキキ(往来)することでイキ[生]つづける。それが「生キル道」です、
チ[茅]ちがや。【考】チガヤ。で作った輪で、腰につけて厄除けとしたもの。*カヤ[茅]は。人体や家屋にカケ[懸]、その本体を保護する役割をはたす。
チ[霊]神秘的な力・呪術的な力をあらわす。霊力をもつ神や物につける接尾語として用いられている。→イカヅチ・カグツチ・ヲロチ。
チ[千]千。数の多いこと。→チアキ・チイホ・チトセ・チヨロヅ。*チギレ端の姿。
チ[千]数を数えるときに添える助数詞。→ハタチ・ミソチ・ヤソチ・イホチ。
ツ[津]船の泊る所。船着き場。
ツ数を数えるときに添える助数詞。チとも。→ヒトツ・フタツ・ミツ・ヨツ・イホツ。
ツ(助動下二)動詞のうち、意志的で、かつ動作の継続を内容とするものの連用形に接して、そういう動作が、現在すでに実現し終わったことを意味することが多い。本來、時に関係なく、動作の完了を意味するものであると考えられる。「タダメ[直目]に相見テバこそ、吾が恋やまめ」(万3230)
ツ(助)体言と体言戸を結合し、連体修飾の関係を示す。→佐野都鳥・庭都鳥・天津罪・國津罪・秀都枝・辺津波。
ヅ[出]イヅ[出]の省略された形。
テ[手]①手。タは、その交替形。②負傷。→テウス[手碓子]・テシ[義之・大王]・テゾメ[手染]・手ツカラ・テヅクリ[手作]・テヒト[手人・工匠]。
テ[代・価・直]代金。代わりとなるもの。
テ(接尾語)ⓐ場所をあらわす名詞に接して、その場所・方向・側面であることをあらわす。→ウシロデ[後伝]・紅ノオモテ[提]。ⓑもののあり方・種類をあらわす語について、その類のもの・~製の物であることをあらわす。→ヒラデ[比羅伝]・ニギテ[和幣]・ホツテ[上手]。
テ(助)活用語の連用形を受けて、他の用言へつづける。①ⓐ時間的な前後をあらわす。ⓑ並列をあらわす。②ⓐ原因結果の関係をあらわす。ⓑ逆説の関係をあらわす。③情態や手段・方法をあらわして、修飾句を構成する。④複合語的に一つの動作概念を構成する。【考】語源的には、助動詞ツの連用形に相当する。
ト[外]そと。ウチの対。主として建物の外をいう。→トツ國・トツ宮・ウチト[内外]。
ト[門・戸]①門。家の外郭にある入口。②河口や海の、岸が迫って門のようになっている地形。③戸。門・出入口・窓などにたてるもの。*ツキデタもの同士がツキアタル姿。
ト[処]所。場所。*ツキ[突]アタル・ツク[着・著・付]・トドク、その場所。
ト[砥] 砥石。金属類などを磨くのに用いる。
ト時間をあらわす。①打消しのヌに接属し、~しない前にの意をあらわす。②~するころに、~しているところに。
ト[跡]足跡。あと。
ト[十]十。トヲ・ソとも。
ト[常]永久不変の状態の意の形状言か。
ト(助)①ⓐ体言二つをむすんで、並列の関係にあることをあらわす。ⓑ~とともに、の意をあらわす。②ⓐ体言について、それを状態性概念とし、あるいは擬声語について情態副詞を構成し、動作概念を修飾する。③活用語の終止法や体言を受けて,言うこと・思うことなどの内容をあらわす。
ト(副)不特定の事柄を指示する。→トサマカクサマニ・トニカクニ・トモカクモ。
ド(助)活用語の已然形に接して、逆接の確定条件をあらわす。→潮干潮満時ハアレド・千鳥ハ来レド。

2音節の動詞
アツ[宛・充] 下二)①あてる。うちつけ、または触れさせる。②わりあてる。あてがう。*やがて漢語アツ[斡](メグリアタル)や英語at(~デ), ad(広告), aid(タスケル), address(アテナ[宛名])などに通じる語音。
イヅ[出](下二)①出る。あらわれる。②出す。*ユミで矢をイダス[射出]姿は、やがて漢語イツ[一・逸]や英語it(それ)などの姿に通じるか。
ウツ[打](四)①打つ。ものをたたく。ぶつ。②道具でたたく。ふり上げて、ふりおろす。③楽器を弾ずる。④撃つ。征伐する。⑤作りつける。設ける。⑥墨縄を板にうちつける。⑦あられがたたきつけるように降る。
ウツ[棄](下二)すてる。
オツ[落・墜](上二)①落ちる。落下する。②欠落する。欠損する。
オヅ[恐・怖](上二)恐れる。驚きおびえる。
タツ[絶・裁]①絶ち切る。切断する。②断絶させる。③裁断する。
タツ[立]①立つ。人や鳥獣についていう。②生えている。植えられている。植物についていう。③おこる。風・浪・雲などの自然現象の出現についていう。④月が姿を現わす。⑤時間が到来する、経過する。⑥起ち上がる。⑦出発する。⑧名が現われる。⑨設備する。
ツツ[伝』(下二)伝える。
トヅ [閉](上二)閉じる。

2音節の名詞など
アタ[敵・賊]①敵。外敵。②遺恨。*他動詞アツ[宛・充]の対象。
アタ[咫]助数詞。周制の八寸で、約12㎝。
アヂ[味]味。あじわい、*アヂは、基本的に「ヤ[矢]+チ[道]の構造をもつ語音で、動詞アツ[充・宛]の名詞形と考えれば、わかりやすい。アヂ[鯵・トモエガモ]・アヂサヰ[紫陽花]などのアヂは、その体形や色彩に着目しての呼び名。アヅキ[小豆]・アヅク[預・関]も、「ヤ[矢]+ツク[突・付]」姿と見ての命名でしょう。アヂハヒ[味]は、もと[味這]で、食品の形態や色彩などがもたらす感覚を、目・鼻・耳・舌などで味わう姿。舌の真ん中や端っこに[矢がツキササル・ハシル]感覚をあじわうことです。
アヂ トモエガモ[巴鴨]。鴈鴨科の水鳥。羽の色が美しく、雄の顔面に巴形の斑がある。秋に北から渡ってくる。*次項アヂ[鯵]とともに、その生態や身体部分の形・色模様などから、「矢の道筋」を感じての命名と思われる。
アテ[質・当]ものを切ったり打ったりするとき、下に当てる木や石や金の台。アツの名詞形。
アト[足・跡]①足。あしもと。②足跡。痕跡。
アド(副)①かに。どのように。②どうして。反語に用いる。
イタ[板]板。*粘土のカタマリにイト[糸]を巻きつけ、引きしぼることによって、イタ[板]状の器材をつくることができる。
イタ[甚・痛](副)程度のはなはだしいことをいう。ひじょうに。たいへん。【考】イタ・イツなどと同根で、形状言というべき語であろう。また、イタブル・イタシ・イタムなどを派生する語基でもある。
イチ[市]市。人の多く集まる場所。【考】交易の場所であると同時に。歌垣・会議・神宴・祭祀など、さまざまな人の集まりに使用される神聖な場所でもあった。小高いところや大木のあるところが選ばれ、樹木がなければ植えられた。
イチ[一]数詞の一。「一二の目のみにはあらず五六三四さへありけり双六の采」(万3827)
イチ(形状言)副詞のイタやイトと同根。
イツ[何時]時に関する不定称。いつ。*イ[射・忌・斎]ツ[津・突]。イタメル[痛](=神聖化する)、そのとき。
イツ[五]五つ。*前項・次項と同源。
イツ[厳]形状言。接頭語的に、あるいはイツノ~の形で体言につづく用法のみ。多く神事に関するものにいう。ⓐいみ清めた。神聖な。ⓑ尊厳な。ⓒ勢いの激しい。勢い盛んにしげる。
イヅ[何]場所に関する疑問代名詞。どこ。いずこ。イツ[何時]と同根。
イデ[乞]さあ。①他に対して何らかの行動を乞い求める場合。②事故の意志を強調する場合。③自分に対して問いかけ、疑いをこめる場合。類語にイザがある。
イト[糸]糸。【考】イトは蚕・木綿・麻などからとった。用途は、衣服にするほかさまざまあったが、神事にも用い、御調荷前供奉行事の重要な分野を占めるものであったことが、皇大神宮儀式帳に見える。
イト[甚](副)非常に。あまりに。*名詞イト[糸]と同根。糸の用途が「非常に。あまりに重要」なことから、そのまま副詞として用いられたものと考えられる。前項参照。→イトナム[営・造]・イトハシ[嫌]・イトヒ[嫌]・イトフ[嫌]・イトホシ[労]。
ウタ[歌・謡]歌。元来、ウタは声に出し、節をつけてうたうものであった。*(まわりの人の心に)ウチ[打]かけるコトバ。
ウタ形状言。形容詞などに上接して、何となく・むしょうになどの副詞的な意味を添え、また副詞ウタタ・ウタテなどの語基となっている。
ウチ[中・内・裏]うち。なか。①外に対する内。②人目につかぬ所。③一定時間のあいだ。④空間的なある範囲の中。⑤禁中。朝廷。
ウチ[打]接頭語。動詞ウツ[打]の連用形が固定したもの。→ウチキル・ウチコロス・ウチスツ・ウチタフス・ウチハナツ・ウチヨスル。
ウヂ[氏]氏。一家の系統を他から区別する称。【考】各氏にはウヂノカミ[氏上]がいて、それを統率し、天皇の配下に入っていた。
ウツ[顕]形状言。現実にあること・目に見えて存在することなどの意をもつ。形容詞ウツシの語幹。→ウツラウツラ・ウツシ[現・顕]・ウツセミ。
ウツ[空・虚]形状言。空虚の意をもつ。
ウツ[全]形状言。全く・スッカリの意をもつ。→ウツヌキ・ウツハギ。
ウヅ[渦]渦。*波がウズマキ状にウツ[打]姿。
ウデ[腕]腕。*ウチ[打]デル[出]ものの姿
エダ[枝] →エ。①草木の枝。②本家から出た親族の意か。*母音エを発声する時、舌の先を前にツキダス姿=食物などをエル・エラブ時の姿勢。
オト[音]①¹音。音響。②人や動物の声。もの音。③噂。評判。④音沙汰。音ずれ。たより。*オツ[落]・オチル・オトスとき、またアツ[当]・ウツ[打]ときに発生する音。
オト[弟]年の若いものの称。エ[兄]の対。弟・妹。後世では弟に限定される。
オト[弟]形状言。①男女の別なく、きょうだいのうちで年若いものの意を示す。②年若く美しい意のほめことば。*年齢がオチル[落]の意。
タタ[楯]タテ[楯]の交替形。*動詞タツ[立]の名詞形。
タダ[直・正・但]①まっすぐに。直接に。移動を表わす動詞を修飾することが多い。②ひたすらに。③たった。それだけ。④まさしく。ほかならぬ。*タタ[手]ダ[手]。ひたすら・まっすぐツキデル姿。→タタム[畳]・タダムキ[腕]・タダメ[直目]・タダヨフ[漂]・タタラ[踏鞴]・タタル[祟]。
タヅ[鶴]鶴。ツルという語も存したが、歌語としてはタヅしか見えない。【考】上代においてタヅ・ツルと呼ばれていたものは、鶴科の鳥ばかりでなく、大形の鳥を広くさすものであったようである。
タテ[楯]たて。防禦用の武器。また祭器として用いた。タツ[立](動下二)の名詞形。
タテ[経・縦]縦。また、たて糸。
タデ[蓼]たで。タデ科の一年生草本。葉は辛味強く、香辛料として食用にした。
チチ[父]父。
チヂ[数千]数千。数の多いこと。
ツタ[蔦]つた。ぶどう科の多年生のつる草。岩綿・樹木・壁面にからみつき、密着しながら伸びていく。
ツチ[槌・椎]つち。物を叩く道具。
ツチ[土・地]つち。大地。地面。アメ[天]に対して用いることが多い。
ツツ[筒・管]筒。円筒状の容器。
ツツ[鶺鴒]鳥名。せきれい。*その体形や動きが「ツキデル姿」をもつことからの命名。
ツツ[喚鶏] 鶏を呼ぶ声。
ツツ(助)①動作の反覆・継続を表わす。②二つの動作の同時継続を表わす。③逆接の関係を表わす。
ツト[苞]贈りもの。特に旅のみやげ。ツツム[包]と同源、藁などに包んでおくったことからいうか。
ドチ[共]同士。形式名詞的な存在で、副詞に近い性格を持つ。
トト擬声語。戸を叩く音や、馬の足音を表わすのに用いられた。
トド[禺禺]とど。食肉目足利の哺乳海産動物で、あしかに似ている。*トヅ[閉]・トツグ[嫁]トドク[届]・トドム[留・停]・トドマル[留]・トドコホル[滞]・トド(擬声語)・トドロ・トドロクなどと同源か。

まとめ
 t-音日本語の基本義とはナニか?具体的なことは、各項目の中で指摘してきました。このさき、t-音漢語・英語の基本義を追究する中でも、あわせて日本語音との対応関係について追究・指摘する予定です。回をかさねるにしたがって、「人類の言語」という全体系の中で、日漢英3言語が占める位置関係などが、すこしずつ見えてきた、そういったテゴタエを感じています。






2020年6月3日水曜日

山王さんのまつり


飲みもの集合


拳だま・おりづるなど


6月1日のご膳  





飲みもの集合
 前回、「黑あめ・カリント」など、食べものをご紹介し
ました。ひきつづき、今回は「野菜ジュース・お茶」などの
飲みものをご紹介します。冷蔵庫の中から取りだして、テー
ブルにならべました。[実のある果汁]、[野菜一日これ一
本]、「クラフト・ボス・コーヒー」、[巨峰]、「山形県西
洋梨ストレート」など、ご覧のとおりです。(あとで気がつ
いたのですが、)このほかに「加賀・棒ほうじ茶」、「十
六茶」、「おーいお茶」などがあったのに、あわてて作業
してしていたので、ならべるのを忘れてしまいました。ごめ
んなさい。
 いずれも、サシイレいただいたものばかりです。ホーム
「めぐみ」では「めぐみ」では、毎日3度の食事にお茶がつ
きものですが、食事と食事の中間でも、スタッフが部屋まで
来て、お茶をついでまわります。とりわけ、コロナ・ウィル
スさわぎがおこってからは、「水分不足で、熱中症」となら
ないようにと、気をくばっているようです。
 わたし自身はどうか。ふりかえってみると、「お茶をたて
て、飲み、その味をゆっくり楽しむ」という上品な趣味は、
身についていないようです。いつか、どこかで、ゆっくり時
間をかけて、たててくださった緑茶を飲ませていただき、
「これ、ほんとにウマイ」と感じたことはあります。しか
し、さて、自分の部屋で、①お茶の葉とお茶うけの菓子を用
意する。①  湯をわかし、すこしだけさます。③菓子を一口
かみしめる。④急須にお茶の葉をすえ、さした湯をそそぎこ
む。⑤その湯を茶碗にそそぐ。⑥その湯を口に入れ、菓子の
アマミから茶の湯のウマミにいたるまでの経過を思いだし、
楽しむ。これだけのテマ・ヒマをかけた記憶は、ほとんどあ
りません。
 日本のお茶についてこんな状態ですから、西洋から伝来し
たコーヒーについては、縁がうすいようです。牛乳もそうで
すが、わたしの胃腸は、もともとコーヒーを消化吸収する能
力が不足しているように感じています。それで、コーヒーを
口にすることは、できるだけエンリョさせていただくことに
しています。紅茶については、日本茶につぐお茶として、違
和感なく飲んでいます。
 その点、ジュース類については、シルモノ[汁物]という
ことで、あれもこれも、なんの差別もなく、受けいれていま
す。その呼び名が「ジュース・シル」など、s-,z-音ではじ
まっていることから、みんな同類だと感じているのかもしれ
ません。日本語でいえば「リンゴのシリ[尻・後]をスル[擦]と、スリ切れて、シル[汁]になるのが、その「道理」
です。漢語でいえば、ジフtiep汁zhi(汁)//シムt’iem瀋shen(汁。垂れ下がる液体)などと呼ばれるのが「道理」。英語でいえば、juice(ジュース)をはじめ、soup(スープ), sup(すする), sop(ビショぬれのパン切れ), sip(チビチビ飲む)などと呼ばれるのが「道理」。いず
れも、s-もしくはz-音がリードする語形となっています。
日漢英3言語にわたる、これほど大規模な音韻対応関係は、
単なる偶然の一致とは考えられません。民族のワクをこえて、共通する音韻感覚があり、そのハタラキによって生まれた現象と考えてよいでしょう。

 こんどは、拳だま・おりづるなどの作品をならべてみまし
た。いずれも、毎日午後、3~9f(日替わり)で実施された「
機能訓練」のフロク(=手芸教室)での作品です。拳だま・
花・舟・おりづる・カブト・青ガヱルなど。わかい人たち
には、簡単な作業かもしれませんが、手先の器用さがうしな
われた老人にとっては、けっこうつかれる作業です。
 お手本の作品をしばらく観察し、手順を考えながら、自分
のユビでオリガミを折ってゆきます。ゆきづまったら、スタ
ッフの助言にしたがいます。テマ・ヒマかかった分だけ、思
い出がのこり、簡単にポイすてする気になれません。「しば
らく、のこしておこう」。信子の写真のわきにならべておく
ことにしました。
 拳だまは、すこしちがった感覚です。筒の部分は、プラの
カップをそのまま2段重ねにして利用しました。タマの部分
は、新聞紙をモミクチャにしてタマの形をつくり、その中
にヒモを埋めこみ、そのヒモの端をカップの腰にむすびつけ
る。これで、デキアガリです!アッケラカンとして、21世
紀ふう、現代的な感覚といえますが、シットリした風格とは
無縁です。
その点、おりづるなどの場合は、一段一段、折り目の深さ
や折る角度などについて、こまかな気くばりがもとめられ
ます。そのかわり、完成した作品から、古典的な、シックリ・シットリした感じをもらうことができます。大判の花も、テマ・ヒマはかかりますが、不器用な指さきでも、失敗することはないようです。ながめているだけで、おおらかさ・ゆたかさが伝わってくる感じです。
 ちょっと予想外の傑作ともいえる作品がありました。小
の青ガヱルです。青のイロガミを折ってカエルの形をつく
り、メやハナを描きこみ、腰の部分を二段重ねにして、カエ
ルの姿を強調した姿です。その腰のあたりを、手の親指でつ
よくおさえたあと、パッとはなすと、「あんなところまで」
とビックリするほどトビあがり、みごとに着地します。痛快
な感じをあじわうことができます。

6月1日のご膳
 6月1日(月)は、富山市山王神社のおまつりです。お昼の
ご膳に、赤飯とテンプラが出ました。テンプラは、エビ・白
身魚・ナス・サツマイモの盛りあわせ。すまし汁や菜の花
の辛しあえのほかに、食後のデザート用にあじさいゼリー
までセットされていました。まさに典型的なおまつりセット
のご膳です。
 おいしくゴチソウをいただきながら、ちょっとだけサビシ
イ感じがしました。それは、例年なら、食後のデザートとし
て、(あじさいゼリーではなく)「酒まんじゅう」を口にす
ることができたはずということです。コロナ・ウィルスさわ
ぎで、発売元の竹林堂が自粛要請を受け、6月1日を「休業
日」と宣言してしまったからです。

1日おくれの「酒まんじゅう」
 6月2日(火)。きのうは、は「酒まんじゅう」のことで、ついついグチをこぼしてしまいましたが、それがきょう昼のご膳にフロクとして提供されました。「1日おくれのツイタチまんじゅう」というわけです。食事をすませたあと、さっそくカブリつきました。ムシあがったばかりの、ホッカホカという感じでした。いろいろあったアトなので、いつもより念をいれてかみしめ、この「独特のアマミ」をゆっくりアジワウことにしました。
 食べおわったあとの包み紙を部屋に持ちかえり、要項をよ
んでみました。「名称:生菓子(酒まんじゅう)。品名:甘酒
まんじゅう」となっています。ちょっと分かりにくいです
が、「名称」=お役所むけのナマエ。品名=お客さまむけ
のナマエ、ということでしょう。時代の流れにしたがって、
商品の呼び名が微妙に変化してきた経過が推察されます。

s-音英語の基本義…日本語の系譜(第15回)
 「s-音日本語・漢語の基本義」にひきつづき、今回は「s-音英語の基本義」について議論
してみます。まずは、A.H.D.(『アメリカの遺産・英語辞典』・フロク「インド・ヨーロッパ語根とその派生語(一覧表)」の中から、s-音関連項目を採集し、ご紹介します、各項日本語訳文、および*印以下の注は、引用者の責任。
sa- (satisfy満足させる)sad悲しい sage賢人, asset長所, satisfy.*ヤマトコトバの音韻感覚との接点は見つけにくい。しいていえば、satisfyは「サチ[幸]ス[為]ハヒ[這]と解釈できるかもしれない。サキ[幸](=サチ)・サキハヒ[幸]などに通じる可能性もある。サ[矢・箭]を使ってサス[刺]・サク[裂・割]・イタメル[傷]姿。また、忌み清めた食品を神にササゲル姿。

se- (to sew縫う) sew, seed送る, season季節, semen精液, seminaryゼミナール.*男性がもつサ[矢](精子・イノチ)を女性器にヌイコム・シミコマセル姿。あるいは、穀物のタネを大地にヌイコメ、やがてメ[芽]・ネ[根]が生まれ、ハナ[花]がサキ[裂・咲]、そしてミ[実]がミノル[実乗・稔]など、四季のツナガリを示すコトバ。

seue¹- (to give birth) son息子.*「so+n」の構造を持つ音形。男と女がスリ[擦]アウ・シリ[尻・知]アウ結果として、「ソコ[其処・底]にネ[根]が生え、やがてミ[実]がノル[乗]」までの経過を示す語音。セ[兄・背](男性)のイノチをウエ[植]コム姿。

seue²- (to take liquid液状の)ものを飲む soupスープ, sup²すする, sop食べ物を浸す, sipちびちび飲む, suck吸いこむ, soak滲みこむ, suction吸いこみ, succulent水分の多い. *クチビルでサワル・スイコム・(水分を)シミコマセル・ヒタス姿。⇔スウ(スフ) [吸]・スブ[総]・シブ[渋]・シボル[絞] //ジフsiep渋se//ジフdhiep十・拾shi//  シュtsiog手show//ジュdhiog受shou.

so- (thisこの, thatあの) theその, she彼女は. *他者と(はじめて)スレ[擦]あった時の感触をサス・シメス語音。⇔ソ[其・彼]。//シsieg思・斯si//シthier矢shi//ソsag素su。

su- (well申し分なく, good良い) swastikaまんじ[卍].*マン[万]字。功徳円満の意。十字形のサキ(先端)が直角に曲がるサマ。モノゴトが自由自在にススム[進]姿をシメス語音。Su音の日本語でいえば、「スースー・スクスク・スッカリ・スッキリ、スグニ・スク[鋤・空・好]、ソダツ、スス[煤]がたまり、家屋㋨防腐作用がススム[進]」姿。あるいは、「ス[素]+ワ[輪]+スヂ[筋]+カ[処]」のような語音構造か。漢語では、マンmiuan卍wanと読む。

su- (pig豚) swine豚, hog豚, socket受け口, sow植えつける.*ブタの口にエサをスエル・ソエル姿。地面に植物のタネをスエ、土をソエル・マキツケル姿。スレあうことで、ツナガル(ヒロガル、フエル)意を示す。⇔ソンtsuen尊zun(酒を盛る容器)。
s(u)e- (the pronoun of the third person三人称代名詞) self自身, gossipうわさ話,
seclude引きはなす, secret秘密, secure安全な,selectえらぶ,separate分けておく, sureたしかな, soberしらふの, solo独唱, custom習慣,idiom慣用句, ethic倫理.*self, gossipなどは、個体AとBがスレあう関係。seclude, secret, select, separateなどは、相互に仕切られた(セキトメられた)セキ[席]にありながら、A・B・Cが✕とのスレ[擦]あいをセリ[競]あう姿。⇔サク[放・離]・サフ[禁・障](セキとめる)・セク〔塞・堰〕。

swo- (pronominal代名詞の stem語幹) so¹そのように, suchそのような.*日本語ソレ・ソノのソ[其]とおなじ感覚の語音。また、漢語ショsiag所swoに通じると考えられる語音。もともと、「サ[矢]をスエ[据]、サシ[刺]シメス[示]姿か。

syu- (to bindしばる, sew縫いつける) sew, seam縫い目, suture縫合術. *イト[絲]やヒモでヌウ・シバル・ツナグ・マトメル姿。根源的には、日本語ス[洲・砂・巣・酢・素・為]・スス・ススム・ススル・スル[擦・為]などのス音や、シカ[鹿・然]・シク[敷・布・如]・シゲル[重・繁・茂]・シゴト[仕事]などのシsi音に通じる可能性がある語音。また、漢語シsieg絲si(絹のより糸)などにも、通じそうな語音。

まとめ
 今回は、はじめからs-音以外の子音をふくまないs-音
にしぼって採集し、s-音の基本義をさぐる方針で、議論を 
すめすすめててきました。その結果として、むだなテマ・ヒ
マをはぶき、効率のよい作業ができたと思います。
 漢語では、s-音語が比較的少数派であることとくらべ、
日本語や英語では、ともに多数のs-音語が並立しており、
相互に対応関係を示す音形や基本義が見られることから、
「人類の言語」の中での日漢英3言語の位置関係も見えてき
ます。s-音語にかんするかぎり、日本語は漢語よりも英語
に近い関係にあると考えられます。
 蛇足になりますが、各項でとりあげた「s-音・日漢英3言
語の対応関係」について、まとめて例示し、確認しておきた
いと思います。
sa- (to satisfy)…satisfy ⇔サチ[幸]。
se- (to sew)…sew, season, send, semen. ⇔シム[浸・滲・染]・セム[責・攻・迫]・ソム[染・初]。
sewe¹ (to give birth)… son. ⇔サネ[實・核]。//ソンsuen孫sun.//ソクsiek息xi(息子).
sewe² (to take liquid)…soup, sup, sop, sip, suck, soak. ⇔サワル[触]・シフ[強]・
シブ[渋]・シブル・シボル[絞]・シミル[滲・染]・シャブル・スフ[吸]・スブ[総]・ススル[啜]・ヒタス[浸・漬]。//ジフsiep渋se//ジフdhiep十・拾shi//  シュtsiog手show//ジュdhiog受shou.
so- (this, that)…the, she. ⇔ソ[其・彼]。//シsieg思・斯si//シthier矢shi//ソsag素su.
su- (well, good)…swastika. ⇔ス[素]ワ[輪]スヂ[筋]カ[処](?)。
su- (pig)…swine, socket, sow. ⇔(エサを)スエル[据]・ソエル〔添〕。//ソン
tsuen尊zun(容器).
s(u)e- (三人称代名詞)…self, gossip, seclude, secret, secure, select, separate, sure, sober, solo, custom. ⇔・サク[裂・割・咲] ・セキ[堰・関]・セク[堰・急・咳]・セル[競]・シキタリ(仕来たり・為来たり)・タシカナ[確]・ナラハシ(習慣)。
swo- (代名詞語幹)…so¹, such. ⇔(ソレ・ソノの)ソ[其]。//ショsiag所swo.
syu- (to bind)…sew, seam, suture。⇔シカ[鹿・然]・シク[敷・布・如]・シゲル[重・繁・茂]・シゴト[仕事]・シバル[縛]・ス[洲・砂・巣・酢・素・為]・スス[煤]・ススム[進]・ススル[啜]・スル[擦・為]//シsieg絲si(絹のより糸。縫い糸).