2018年12月16日日曜日

クリスマスの季節



クリスマスツリー 11/23


日本海文化悠学会 11/30 


『古事記』を読む会  12/2 





かぶら寿し 12/10 


社会人大楽塾  12/13 



クリスマスツリー
 1123日(金)。勤労感謝の日。クリスマスを待ちかねて、ホームの3fクリスマスツリーが設置され、入居者たちがそれぞれの思いをこめて小さなライトをかざりつけました。どうか、このあとの冬を無事すごすことができますように!
1127日(火)午前、長念寺住職志田常無さんにおいでいただき、信子の月命日のおとき、あわせて報恩講をつとめさせていただきました。

日本海文化悠学会
1130日(金)午後、日本海文化悠学会に出席。仙石正三さんから「椎名道三と引越し十村」にかんする研究報告をきかせていただきました。当日配布されたレジュメをたよりに、要約してご紹介します。
1.椎名道三の主な事績
    早月川段丘上の室山野用水を完成(1827
    神通川の断崖を削る舟倉野用水の修繕(1850
    東加積村東福寺野(室山野用水より分水)(1839~)
    黒部川左岸の十二貫野用水(1840
これほどの偉大な功労者であったにもかかわらず、彼は世に埋もれたままで忘れ去ら
れようとしている。彼の偉大さは、測量開拓の天才的才能と超人的努力並びに哀れな貧農を救済し、生活の糧を与えようとの大慈悲心にあったと思う。
(中略)
2.生家は宝田家
宝田宗三郎―六左衛門(北野先組才許十村)―宗三郎-道三(大熊村道山方に養子)
3.引越し十村とは
新田才許は、加賀藩が領民支配のために採用した十村制度の役職名。
18世紀初めより、他郡からの引越し十村が増大。在地に利害関係を持つ土豪的十村は排除され、農事・農政に優れた官僚的十村による領民支配を実現。
十村役は一代限りが原則。」
(中略)
5.その後の宝田正楽一家
明治2年(1869),新川郡の人々が乱暴を働く。一機騒動が起こった10月29日夜、小林村の宝田六左衛門宅へ襲撃をかけ…同日午後、高原野・末三ケ野の新開地の村々の者たち数百人が隊をなして、高柳村の新田才許の弥三郎こと正楽の家に押しかけ…家宅の打ち壊しに取りかかった。
 新田開発で成果を上げたのが、何故バンドリ騒動で襲われたか?
納米を取り仕切るのは正式には代官(集税官)としての十村であるが、実際は出席せず、多くはオサメ[納]手代が行った。蔵納め=納税の時(1015日~25日)は、農民に対して実に厳しかった。一度で収納を終わるものは極めて少ない。代官は賄賂を出さないと終わらせない。
納手代罷免後、正楽は高柳村で高利貸しに専念し、財を成した。⇒うらまれるはず!?
椎名道三は「藩から多くの褒賞品が与えられたが、それらを貧しい農民に分け与えたり、新たな開拓の費用としたため、自らは質素な生活をしていた」
6.椎名道三の測量術和算の師匠?
久世義胤(央)説など諸説あるが、年齢差(道三が38歳の時、義胤は6歳)など、いろいろ検討した結果、道三は義胤の父,久世太兵衛義房に師事していた可能性が高い。
以上、門外漢のわたしどもにも分かるように解説していただきました。ありがとうございます。
 12月の研修会はお休みなので、次回は来年125日(金)、会場は千代田町の丸十さん。研修会の後、ひきつづき新年会の予定。

『古事記』を読む会
122日(日)、午前10時から茶屋町豊栄稲荷神社で開かれた「『古事記』を読む会」に出席しました。会員五十嵐顕房さんのクルマに便乗させていただき、会場までの途中、民族民芸村をとおり、あたりの紅葉をたのしませていただきました。
研修会では、五十嵐喜子さんが、5月に参加した研修旅行、とりわけ「石上神宮」を中心に報告されました。ついで、○○さんから「天孫降臨の地はどこか」と題して問題提起がりました。『盗まれた神話』(古田武彦著・朝日文庫)の内容を紹介するものでした。わたしはまだこの本を読んでいないので、論評する資格がありませんが、2月の研修会では「天孫降臨」をテーマに討論することになっているので、わたしなりの視点から討論に参加したいと考えています。
「天孫降臨」について、「歴史の真実」をさぐる立場からは、「どの時代に、どこで、どんな人たちが、どんなことをしたのか」たしかめることが必要になります。『古事記』という記録文書があり、その中に「天孫降臨」の記事がのっていますが、その記事の内容がそのまま「歴史の真実」と一致するという保証はありません。『日本書紀』その他の関係資料や考古学上の資料などとてらしあわせて、すこしずつ「歴史の真実」をたしかめることができるのだと思います。
さらに一歩つっこんで考えてみることも必要かと思います。『古事記』などの資料はたしかに日本語(ヤマトコトバ)で書かれていて、便利なことはまちがいありませんが、コトバはイキモノなので、生老病死の現象がつきまといます。コトバが成立したばかりの時代と、『古事記』に記録された時代と、21世紀現代とでは、音形(発音)の面でも、意味用法の面でもかなり変化していることがあります。
 さらにもう一つ。もともとモジをもたなかった日本語は、中国大陸から漢字が伝来したことで、さっそく漢字を利用して日本語を記録する方法を考案しました。ただし、漢字はもともと漢語を記録するために考案された表意モジであり、そのままでは、日本語の音形(発音)を表わしつくすことができません。なんとかならないか?そこで考案されたのが、一つ一つの漢字に音読みと訓読みを設定する方法です。漢字を漢語本来の音形にしたがって読むのが音読み(現実にはかなりズレています)。ヤマトコトバに翻訳した音形で読むのが訓読み。こうして、漢文のヲコト点や万葉カナが生まれ、やがてカタカナ・ひらがなという表音モジが生まれました。
 今回は「天孫降臨」がテーマということですが、なにより『古事記』の記事そのものについて、正確に読みとる作業が前提条件になると思います。キーワードになりそうな用語をひろってみました。
   チクシとツクシ
地名の[筑紫]は、ツクシと読むものだと思っていましたが、こんど「チクシ千串
意)」説をきかせていただき、あらためてコトバの音形と意味(事物の姿)との関係を考えるキッカケになりました。
 念のため、『古事記』、『万葉集』の表記法をしらべてみましたが、いずれもツクシばかり。チクシと読んだ例が見あたりません。わたしの見落としかもしれないので、チクシと読んだ例があれば、ご教示いただきたいと思います。
 一般的音韻論としては、チクシ説もおもしろいです。ツクシもチクシもt-kタイプのコトバで、共通の基本義をもっています。ちがいといえば、音節語尾母音-a-iのちがいだけです。
 チク音では、上代3音節動詞としてチカフ[盟・誓]・チギル[約束・期]が成立していますが、現代語にいたるまで、2音節の動詞は成立していません。上代の2音節語としてチカ[近](形状言)・チギ[千木]3音節語としてチカシ[]・チガヤ[茅草]・チカラ[力・税]・チキリ[]・チギリ[]4音節動詞としてチカヅク[近着]などが成立しています。擬態語チカチカやチクチク・チクリなどが成立した時期はわかりませんが、やはり同系の語音と考えられます。
 ツク音では、まず上代2音節動詞としてツク[著・附・託][][衝・策][][][][]・ツグ[継・次][]など、3音節動詞としてツカス[漬]・ツカヌ[束]・ツカフ[用・役]・[仕]・ツガフ[蕃]・ツカム[摑]・ツカル[疲]・ツガル(つながる)・ツキウ[急居]・ツクス[尽]・ツクフ[噤]・ツクル[作・造]などが成立しています。動詞以外の2音節語だけでも、ツカ[塚]・[握・束]ツキ[坏・鴇・月・調・槻]・ツギ[継・次]・ツク[三伏一向・木兎]・ツゲ[黄楊]などが成立しています。
  ツカツカ・ツケツケについては、擬態語と見るか、副詞と見るかは別として、「(遠慮せずに)ツク・チカヅク」姿として、同系のコトバと考えてよいでしょう。
 以上のような実態から見て、おなじt-k音グループの中でも、チク音は比較的少数派、ツク音は多数派・主流派ということになりそうです。
 なお、音形と意味との対応関係を考えるうえでは、漢語のチク[竹・筑・築]も参考になります。いずれも同音で、上古音tiok、現代音zhu。チク[竹]は、ツキデル姿の植物。[]は、ツク・タタク姿の打楽器。[築]は、家屋を建築するため、キ[杵]で土台をツキカタメル(=キヅク)作業。ヤマトコトバと共通する音韻感覚で生みだされた用語です。
<付記>
ツクシの語音構造については、『コトダマの世界Ⅱ』第15章「ツクシとスギナ…t-音とs-音の関係を考える」をご参照いただければ幸せです。

   クニとシマ
漢字シュウ[洲]をクニシマと読む用字法が問題になっているとのことですが、『古
事記』では「大八州」(序文)、ネノカタスクニ[根之堅洲国](上。須佐之男の涕泣)・[根堅洲国](上。大国主神根の国訪問)などの用字例が見られます。ただし、序文の「大八州」については、音読したものか、訓読したものか、確認できません。漢字[]と[洲」は、いずれもまったく同音tiogzhou、同義(①川の中洲。②大陸)。もともと、「陸地のまわりを水がトリツク・トリマク」姿です。
ここでまず、ヤマトコトバとしてのクニとシマについて、その基本義をたしかめておきましょう。
クニは、k-nタイプの語音。上代2音節動詞としてカヌ[兼](下二。①兼ねる.②~できない)、3音節動詞としてカナフ[応・叶](四。自)・[応](下二。他)が成立しています。また名詞では、カナ[]・カナト[金門]・カナヘ[]・カニ[]・カヌチ[]・カネ[金・鐘]・キヌ[衣・絹]・キネ[杵・木根]・キノフ[昨日]・クニ[]・クヌカ[]・クヌギ[歴木・櫟]・クヌチ[国内]・コナタ[墾・水田]・コナミ[前妻](コナ[][])・コノミ[木実]・コノヨ[現世・今代]など、多数成立しています。
 クニ[]については、山々の尾根や川の流れがクネクネ・マガルことでつくられる境界線を表わすコトバだと考えてよいでしょう。
クナク[]・クナガヒ[婚合]・クナタブレ(狂気。狂人)などのクナは、クネクネ動くカタマリで、クナク[]・クナガヒ[婚合]の主体ということになります。クナは、クニ・クネ語尾母音交替の関係にある語音です。
 邪馬台国と対立した国名クナ[狗奴]との対応関係を考えてみるのもおもしろそうです。
 k-n音タイプの漢語ケンkengenの語音構造も参考になります(ケ[毛]が生えるように、本体からツキデル・ナリモノ)。
 さらにいえば、カヌ[兼]・カナフ[応・叶]との関連で、英語can, knowなどとの対応関係を考えることも参考になります。「インド・ヨーロッパ語根とその派生語」の中で、「語根gno- (基本義to know知る)からknow, can¹できる, cunningずるい, recognize認める, ignore無視するなどの派生語が生まれた」と指摘されているからです。
 シマは、s-mタイプの語音。上代2音節動詞として、サム[]・シム[染・占]・スム[住・澄]・セム[責・迫]・ソム[染・始]など、すべて成立しています。
さて、このさき、くわしく説明したいところですが、それだけの時間がありません。s-m音語にかんしては,『コトダマの世界Ⅱ』第16章「スミノエ神はMr. Smithだった」でかなりくわしく調査・報告してありますので、ご参照いただければ幸せです。

   クジフルタケ
 原文では「クジフルタケ[久士布流多氣]と表記され、わざわざ「久以下ノ六字ハ音ニヨル」と注釈がついています。[久士]はクシと読んで、クシ[串・櫛]の意と解釈したいと考えていましたが、当時『古事記』などの文書では、[士]はではなく、濁音を表わすモジだったこともわかり、もういちど考えなおすことにしました。
 kus-音の上代語としては、クサ[草・種・来方]・クサシ[]・クサリ[]・クサル[]・クシ[串・櫛・奇]・クシゲ[櫛笥]・クシブ(神秘的な力を持っている)・クシラ[髪梳]・クシロ[]・クス[]・クスシ[]・クスリ[]・クソ[糞・糞屎]など成立しています。それにくらべて、kuz-音の上代語はごく少数ですが、3音節動詞クジク[挫・折]・クジル[]をはじめ、クズ[]・クズノネ[葛根]クズハ[葛葉]などが成立しています。
  クス・クズにかぎらず、k-s, k-z音のコトバは、k-t, k-d音とほぼ共通の基本義をもっているようです。たとえばカツ[搗・合・勝・且]とカス[貸・借・糟・滓]・カズ[]クツ[朽・履・沓]・クヅ[]とクス[楠・樟]・クズ[]などがそうです。意味用法のちがいをきめるのは、t, d音とs,z音のちがいだけです。
 t-音は破裂音なので、「ツヨイ・フトイ・カタイ」感覚をともないますが、s-音は摩擦音なので、比較的「ウスイ・ホソイ・スルドイ・ヤワラカイ」感覚をもたらします。そこで、農耕など労働作業の場合でも、会話する場合でも、エネルギー節約の原則にしたがって、「t-音からs-音へ移行する傾向がみられます。たとえば;
aカツ[搗・合](カツケル) ⇒カス[貸・借・滓・糟]⇒カズ[]*カス[]とは、自分のモノをカット(分割)し、他人へ渡すこと。カットされたモノの姿がカス[滓・糟]・カズ[]
bクチ[口]・クツ[朽・沓]・クヅ[]⇒クシ[串]・クス[]・クスリ[薬]・クズ[]*クチ[口]・クツ[]は、中空にカットされた姿。クツ[朽]・クサリ・クサルは、ク
タクタ・グサグサ、カットされる姿。クシ[串]・クス・クスリは「口(薬研)の中でグサッとツキサク、薬効成分をクスネル」姿。また、クズ[]の根は、クタクタにキザミ、クヅ[屑]状態にしたうえで、葛根湯というクスリとなります。クソ[糞]は、クチ[口](肛門)でカットされ、排出されるモノ。なお、上代語ではありませんが、クスネ[薬煉]・クズネリ[葛煉]などの語音構造も参考になります。
cケツ[]⇒ケス[]
  また、「筑紫の語源は“千串”で…”突出した岬の多くある地“の意」…”クシフル“の”フル”は朝鮮半島側と共通する”村落“の意」という指摘もあり、おもしろいと思います。ついでにいえば、漢語でも、同義語としてブラク[部落](buluoがあり、英語でも、インド・ヨーロッパ語根weik- (clan氏族)からの派生語として、villa(いなかの邸宅), village(村。集落)などが成立しています。ムラmura・フルfuru・ブラクbuluovillageの語頭子音m-, f-, b-, v-は、いずれもクチビルの音で、交替関係にある語音です。

   カラクニと狗邪韓国
「天孫降臨」といえば、古代日本国の成立を考えるうえでカナメとなる場面だと思いますが、じっさいに『古事記』上巻の記事を読んでみたかぎりでは、「いつ、どこで、だれが、なにを、どうしたのか」、歴史の真実がよくわかりません。                                                                                                   天孫ニニギノ命は、天照大御神の命令にしたがい、「天のイワクラ[石位]を離れ、天の八重たな雲を押し分けて,イツノ道別き道別きて、天の浮橋にうきじまり、そり立たして、筑紫の日向の高千穂のクジフル多氣に天降り」することになったようですが、「天孫降臨が完了した」という意味ではないようです。この段階で、ニニギノ命が「ここはカラクニ[韓国」に向かひ、笠沙の御前を真来通りて、朝日の直刺す国、夕日の日照る国なり。故、いと吉きところ]と宣言していますが、この宣言のあと「底つ石根に宮柱太ふとしり、高天の原にヒギ(千木)たかしりて坐しき」と記録されています。ニニギノ命が天照大御神にむかってはカッコよく報告しながら、じつは仕事をサボっていた(高天の原に残っていた)のでしょうか。それとも、天孫族の日本列島支配という事業がどれほどテマ・ヒマかかるものだったかをわかってもらうために、このような記事を構成したのでしょうか。
 いずれにしても、歴史の真実を明らかにするためには、日本史研究者だけでなく世界史・考古学の研究者などの協力を得て、まずは天孫族・天皇家一族の実態をたしかめることが必要ではないかと考えています。
 カラクニのカラについては、国名としてだけでも[漢・唐・韓・加羅]などの国名に当てられています。韓国がらみで、クヤカン[狗邪韓]の名が出てくると、やがてクサカ[日下](地名)、オホクサカ[大日下]王(仁徳天皇の子)などの呼び名もからんでくるかもしれません。クサカ[日下]は、ヒノシタ・ヒノモトと読むことができます、つまり、[日本](国号)ヒノモトに通じる称号です。
 この日午後6時から、内幸町つむぎ乃で忘年会がひらかれました。出席者10人というささやかなパーティ―ですが、午前中に開催される研修会とはちがって、時間の制限を気にせず、ゆっくり本音を語りあうことができました。わたしはホームへ入居してから晩酌なしの生活をつづけていますが、こうした席ではすこしだけお酒もいただくことにしています。自分より若い人たちとうちとけた話ができるようになると、なんとなく若返ったような気がして、うれしくなります。

かぶら寿しをいただく
1210日(月)12時すぎ、7Fのみなさんといっしょに昼食の最中、ひょっこりとoteさんが来訪。カブラズシを差し入れ。ゆっくり会話するヒマもないまま、すぐ帰ってゆかれました。かぶら寿しは、数日かかって賞味させていただきました。ごちそうさま。
oteんは、わたしのむかしの生徒さんです。半世紀以上もまえのむかし話ですが、わたしがはじめて富山市立東部中学校英語科教諭として勤務したときの生徒さんです。そして、わたしが最後に勤務した富山外国語専門学校では、わたしが中国語科、oteんは英語科の講師として、同僚でした。
 oteんは南富山駅近くで英語塾を開き、独特の学習指導法で実績を上げているようです。先日も生徒募集の文書を見せてもらいましたが、その中に「小学生から英語学習」、「中学3年までに、高校3年の課程まで仕上げる」、「東京大学などへの合格者数」などの文句が出てきました。「独特の学習指導法」というのは、文科省の学習指導要領とちがって、「コトバの基本は、文字言語ではなく、音声言語である」、したがって「コトバの学習法は、ヨム・カク能力よりさきにキク・ハナス能力を身につけることが基本(カナメ)だ」ということです。
 その点では、わたしもまったく同感ですが、わたしはもともと中国語専攻で、英語の実力がありません。おそらく彼の十分の一以下だろうと自覚しています。その彼が、わたしのことを「恩師」とよび、あちこちで公言しているらしいので、その話を聞かされたときは、冷や汗をかく思いがしました。
 わたしは自分の学力不足を承知のうえで、かってに「象形言語説」を設定し、「日漢英の音韻比較作業」をすすめ、中国語学会全国大会で十数回にわたって発表させていただきましたが、ほとんど無視されたままでした。それでもコリルことなく自己流をつづける。こうしたタイプの人間を、世間いっぱんでは「変な人」、「カワッタ人」などと呼んでいるようで、わたしも該当者の一人かと自覚しています。
 そのわたしを「恩師」とよぶ oteんも、「カワッタ人」と呼ばれる資格(?)がありそうです。どこが「カワッタ人」なのか?ひとことでいえば、すること・なすこと、すべてマイ・ペースの感じがすることです。たとえばこの秋、呉羽のナシを3回もホームまでサシイレしていただきましたが、昼食の直前や最中などで.ろくに会話をかわすヒマもないまま、すぐ帰ってしまうことがあり、たまたま部屋でゆっくり話しはじめたと思ったら、自分の用件だけしゃべって、あとは「きょうは補聴器をつけていないので」と、こちらの話を聞かずに帰ってしまったこともあります。いまどきの社会生活では、相手の気持ちをソンタク[忖度]して、無意味な会話で時間をムダ使いすることが多いと思います。彼の行動を見ているうちに、時間のムダ使いを防ぐには、こういうテもあったのかと、変なところで感心してしまいました。

タワーづくりゲーム
 126日(木)。午後9fで、「タワーづくりゲーム」があり、参加しました。牛乳パック1~2cm巾で輪切りにしたものをドンドン積みかさねてゆくゲームです。意欲満々でスタートしましたが、そのあとすぐ挫折感におそわれました。パックの切り口が水平でなく、ナナメだったり、をうたせたり、とにかく不安定なのです。わたしは「右顔面マヒ」の後遺症で、右目は使えません。いつも左目だけで観察しているので、距離や方向の感覚がつかめません。タワーどころか、3段ほど積んだところで、じきくずれそうになります。「3分間でどれだけ」というゲームがくりかえされましたが、わたしは13cmが限度でした。中には毎回20cm以上のタワーを築く方もおられ、うらやましいと思いました。

社会人大楽塾 
 1213日(木)。午後9fでひらかれた「社会人大楽塾」に出席。この日は、みんなでいっしょに「同級会音頭」,「たき火」、「ジングルベル」、「赤鼻のトナカイ」、「青い山脈」、「世界の国からこんにちは」、「お正月」などを歌いました。
 「大楽塾」の出演者は毎回柳原正年さんでしたが、前回から女性の方に変わりました。男性から女性へと交替したことで、「大楽塾」の演出の仕方がすこしずつ変化してきたように見うけました。「大声でワッハッハと笑う」、「くりかえしアリガトウをとなえる」などの場面が比較的すくなくなり、「歌の情緒に浸る」場面がおおくなりました。さらに今回は、「簡単なフリツケ」も取りこんだ演出になっていました。老人ホームという介護施設の現場で試行錯誤的にすすめられている「介護の在り方」研究の一端を見る思いがしました。




2018年11月30日金曜日

ワヤワヤの毎日ですが…



音の会 11/7


沢新の柿 11/14 


たこ焼き器でカステラ作り 11/19  


富山社会人大楽 11/20 




音の会

 11月7日(水)。午後、9fで「音の会」が開かれ、参加しました。この日の曲目は「もみじ」、「まっかな秋」、「リンゴの樹の下で」、「リンゴの唄」、「与作」、「人生いろいろ」など、むかし聞きなれたなつかしい歌ばかり。大判の手書き歌詞カードが掲示されるので、歌詞をわすれていても、安心して歌うことができます。歌の上手下手は関係なし。ほんのひととき現実世界をはなれ、歌の世界でたのしむことができればよいのです。

ホームの入居者の中には、自分の部屋から9fの会場まで足を運ぶだけでも、よい運動になるという方もおられます。毎日自分の部屋にとじこもっているだけで、会話する相手がいないという場合もあります。そういったホームの実態から見て、「機能訓練」はぜひ必要なのですが、「訓練」というコトバがいかにも「上から目線」でイヤだという人もいます。その点からいえば、「リクレーション」、「歌」などのほうが「自主的な行動」であり、やがて「気分転換」、「呼吸や姿勢の調整」など、「身体機能の調整」につながる効果が期待できるかと思います。



沢新の柿

11月14日(水)。立山町沢新のMsさん親子が来訪。新米と柿をいただきました。Ms家はわたしの母親の実家で、わたしが東京外語に在学当時、冬休みや春休みなどに、祖父をたずねて、さんざんお世話になった思い出があります。お米はMioriさんのところで食べていただくことにしました。柿は数日後、トロトロの状態になってから、じっくり賞味させていただきました。ごちそうさま。



耳鼻科で検診

1114日(水)。午後、一番町の加納耳鼻咽喉科で検診を受けました。最近耳の聞こえが悪くなったような感じで、「補聴器が必要かな」、「補聴器を購入しても、よほど運がよくないと、うまく聞こえないらしい」など、いろいろ考えていました。Mioriさんにも相談したところ、さっそく「ホームから近くて、評判のよい」耳鼻科医院をさがしあて、つれていってくれたというわけです。

 ほんとに感じのよい先生でした。ひととおり問診をすませたあと、左右の耳アカを採取。左右とも、ビックリするほど大量のアカがとれました。とりわけ左耳からとれた一粒は、ゴマ粒の数十倍、アズキにちかい大粒のものでした。「これだけの耳アカがたまっていれば、まともに聞こえるはずがない」とナットク。

 そのあと、機械装置を使って、精密な聴力検査。そして検診後の結論は、「右耳の聴力はやや劣るが、左耳の聴力はほぼ正常。補聴器は必要ないでしょう」とのことでした。

 ここまで、いろいろありましたが、これでひとまずスッキリした感じです。ありがとうございました。



たこ焼き器でカステラ作り 

1119日(木)。午後、9fの集会室にたこ焼き器をはじめ、原材料など一式がそろえられ、「ベビーカステラ作り」の作業がはじまりました。出席したみなさんが、かわるがわる挑戦。わたしもやらせていただきましたが、「案外うまくいった」と思ったら、「ウッカリしてる間にこげついた」、「やっぱり、ちょっとしたコツが必要なんだ」など、いろいろ勉強になりました。山王さんのおまつりの屋台に飛び入り参加させてもらったみたい感じで、最高にたのしいひとときでした。



富山社会人大楽  

 1120日(火)。午後、9fで開催された「富山社会人ダイガク[大楽]」に出席。前回までは大楽塾代表の柳原正年さんが出演しておられましたが、今回から女性の方に交替されました。

「笑顔がいっぱい」の歌ではじまり、「リンゴの唄」、「いい湯だな」、「四季の歌」、「よしみの招き猫音頭」、「星よりひそかに」などをいっしょに歌いました。

着用しておられたTシャツの胸に、「笑顔で歌い踊る」絵にそえて、「笑いの天使」と印刷されているのが印象的でした。



「ワ・ワタ・ワタル・waterの系譜」について

前回のブログでもこのテーマをとりあげましたが、ここであらためて「ワ行音の系譜」にかんする調査・報告・提案などの経過について整理・確認させていただきたいと思います。



   「三輪山伝説」のナゾ…

 わたしが「ヤ行音の系譜」とならぶものとして「ワ行音の系譜」の存在に気づきはじめた原典が、『古事記』(崇神)の「三輪山伝説」という記事でした。ただし、原文には「三輪山伝説」という文句が見当たりません。後日研究者たちが、読者へのサービスとして、ミダシをつけくわえたものと考えられます

さて、この伝説記事から、どのような「歴史の真実」を類推することができるでしょうか?

それには、『古事記』以外の歴史学・考古学関係資料などを総合して、年代別の「歴史事実の項目」を整備するとともに、(三輪山)伝説についても、「伝説に登場する人物が生活していた年代」と「『古事記』に記録した年代」、「『三輪山伝説』とミダシをつけた年代」などを区分したうえで、双方の対応関係を考えてみることが必要かと思います。

いずれにしても、歴史上特定の時代、特定の地域で、特定の人々が生活し、特定の技術革新がすすみ、人々の生活が特定の水準まで豊かになったという事実経過が考えられます。そのヨロコビ・ホコラシサなどの感動がつぎの年代まで引きつがれ、やがて「伝説」となり、歴史文書(『古事記』)に記録され、さらに「〇〇伝説」というミダシまでつけられたというわけです。

この項目について、くわしくはブログ2018-5-18号「三輪山伝説のナゾをとく」をご参照

ください。



   ワ・ワク・ワナ・ワラのナゾ

 日本語のワ行音としては、ワのほかにヰ・エ・ヲがあり、それぞれヰ[井・猪]・ヱ[絵・画・餌]・ヱフ[酔]・ヲ[雄・男・夫・峯・麻・小]・ヲス[食]・ヲツ[変弱]・ヲフ[終]・ヲリ[居]・ヲル[折]などのグループがあります。ただし、ヱ[絵・画]については、「もともと漢字音であり、ヤマトコトバとは認められない」との説もあり、これらの語音についての議論は、別の機会にゆずります。

 ワ音ではじまるコトバだけ見ても、wan-, war-, wat-など、さまざまなワ音語が生まれています。上代語の2音節動詞としてワク[沸・涌](内から外へワキデル・ワカレル)ワク[別](ワケル)ワク[別・分](ワケル)ワブ[](コマル。ガッカリする)ワル[破・割](割る。割れる)などが成立しています。また、そのまわりにワカ[若・稚]・ワキ[腋・傍]・ワケ[]・ワナ[]・ワラ[]・ワレ[吾・我]・ワタ[綿・腸・海]などが成立しています。

 これらの語の音形とその基本義との対応関係については、「ワ音を発声したときの口形ワ[輪](やがてワク[]・ワナ・ワラ)の姿」ということで、説明できそうです。たとえば、ワクはもと「ワ[輪]+ク[来]」の構造で、「地下・地上で圧力(火力など)を受けた水がワ[輪](アワ粒)となってワキデル姿。ワナはもと「ワ[輪]+ナ(ナリ[成]物)」の構造で、「輪の姿をした捕獲装置」。ワラ動詞ワル[割]の未然形兼名詞形で、イネ・ムギなどのクキ[茎]のキリクチ[切口]がワレ[割]て、ワ[輪]の姿になっているなど。



   ワタ・ワタル・ワタスのナゾ

Wak-, wan-, war-タイプの語音については、ひとまずスッキリと説明ができたのですが、wat-タイプの語音となると、おなじ要領では説明できません。上代語でも現代語でも、wat-2音節動詞が成立していないこともあり、wat-音がもつ基本義をたしかめるのに、テマ・ヒマがかかりました。

動詞以外でも、wat-2音節語はすくないのですが、上代語の段階で、名詞ワタだけはまったく同音の3語「綿・腸・海」が成立しています。そして、wat-音の動詞として、3音節語ワタル[渡]・ワタス[渡]が成立しています。       

 まずは名詞のワタですが、マワタの綿とハラワタの腸とワタツミの海(水)とでは、一見なんの関係もない別物です。それでも、なんとかして共通基本義をさぐらなければなりません。ようやくひねくりだした結論は、「それ自身特定の形を持たないが、どんな形の容器でも、その形にあわせて住みこむ」、「とりわけ水は、固体・液体・気体と自在に変身をくりかえし、宇宙をくまなくカケメグル。人間をはじめ、地球上のあらゆるイキモノのイノチを支配している存在」ということになりました。

 ここまで来て、ようやくワタ音の基本義がすこしだけ見えてきた感じになりました。そこで、つぎの課題は名詞ワタと動詞ワタル・ワタスとの単語家族関係をどう説明できるかという問題です。

まずは、ワタルの語音構造について考えることにします。ワタルは3音節で構成されているので、意味構造についても3種類のコースが考えられます。

ⓐ「ワ(輪)+タ(手)+ル(接尾語)」⇒「輪タイプ」の「テ(手・手段)」に「ナル[成]」。

ⓑ「ワタ[綿・腸・海水]+ル(接尾語)[イイ1] ⇒「輪タイプのテ(手・手段)」に「ナル[成]」。

©「ワ[輪]+タル[垂・足]」⇒「ワ[輪]」が(を)「タル[垂・足]・タリル・タレル・タラス」。

 もちろん、どのコースをえらぶかによって、ワタルの意味内容に微妙なチガイが見られます。しかし、ワタルについては、どのコースをえらんでも、結局はほぼおなじ意味内容となっています。自動的とか他動的とかのチガイはあっても、絵にかいてみれば、おなじ構図の1枚でタリルというわけです。

 これが、おなじ3音節語でも、クサカなどではそう簡単なわけにはゆきません。音形はおなじクサカですが、クサカ[日下]は「ヒ[日]のモト[下・本]」、やがて「日本」(国号)に通じる語音。クサカ[草香]はやがてクサカ[草処(墓場)]に通じる語音。この種の同音意義のコトバがおおくなると、コトバの通信回路に脱線・転覆などの事故をもたらすおそれがあります。

 

   ワタ・ワタル・WATERのナゾ

ワタ・ワタルなどの基本義をもとめてモタモタしているうちに、ひとつだけ「これは?」という考えさせられる発見がありましたそれは、「ワタツミのワタは、英語waterと同源・同系ではないか」という問題です。

 くわしいことは、このあと「ワ行拗音をもつ英語」の項でご紹介しますが、英語の辞典には「waterは「インド・ヨーロッパ語根wed-(基本義water, wet湿気)からの派生語で、wash洗う, winter, whiskeyウイスキーなどと同系」と解説されています。ここで、語根wed-の基本義を「water, wet」と解説していますが、さらにつっこんで「ワッとツキデル・フキデル・ワキデル姿」と考えてもよいとおもいます。

 日本語のワタ音グループと英語wed-音グループとの対応関係(とりわけワタルとwaterの関係)を観察しているうちに、「これはひょっとすると、世界史のある年代に、インド・ヨーロッパ語とヤマトコトバが接触したことの証拠かもしれない」と考えるようになりました。まだほんの思いつきていどですが、双方言語の用例を年代別に区分できれば、歴史学・考古学の資料と照らしあわせて、「言語交流・接触の有無」についての判断資料が得られないかと期待しています。



   ワ行拗音をもつ漢語

 漢語の中のワ行拗音としては、wa-, we-, wo-などがあげられますが、今回はさしあたり上古音の段階でwa-音をもっていたとされる語だけにかぎって採集しました。以下、その主なものをご紹介します。漢字・原典記載㌻・上古音・現代音・解説の順に表記。全体として『学研・漢和大字典』の解説にしたがっていますが、各項*印以下はイズミの私見。なお、漢字の上古音~現代音にかんする解説はこの辞典だけらしいので、参考までに記載㌻を付記することにしました。



DHIUAR

272 dhiuarchui 垂れる。稲・麦などの穂が垂れる   
 姿。ワ[輪]の姿になる。

898 dhiuarshui 眠る。眠り。*上マブタが垂れる。

1423 dhiuarchui ほとり。酒井。大地のはて。辺境の
 地。

237 tuartuo ツバ。ツバをはく。*ヨダレが垂れる
 姿。

1383 diuar> dui ハカリのオモシ[重石]。*タレル
 [垂・足]、タラス[垂・足]姿。

842 dhiuarrui ①しるし。形のよい玉。②めでたい兆
 候。



DUAN

694 duan> duan ①きざはし。階段。②等級。段階。③テダテ。手段。*トントンと上から下へおりる姿。

260 duan> tuan ①まるい。まどか。②円形のかたまり。

57 duan> chuan ①伝わる、伝える。②つたえ。③つたえられた古い書物。伝記・駅伝。

579 duan>duan ①たつ。上から下へ、ずばりとたちきる。②たえる。③さだめる。⇒断乎・決断。



HIUAG

35 hiuag>yu ①ああ。わあ、ああという嘆息の声。②ここに。③~において。

209 hiuag>yu ああ。ワっという嘆息の声。擬声語。

1089 hiuag> yu いも。*丸く、大きい姿。

348 hiuag> yu ①いえ。大きい屋根のような大空におおわれた世界。宇宙。

1444 hiuag> yu ①あめ。②あめふる。③うるおす。

1032 hiuag> yu ①鳥のはね。②矢につけたはね。*2枚のハネが鳥の体をおおう姿。



HIUANG

832 hiuang> wang ①きみ。②皇帝の親族。③尊称。*「大+一印[]+一印[]」の会意文字。オウ[旺・汪]などと同系。

592 hiuang> wang さかん。*四方に光を放つさま。

711 uangwang ①水がひろがるさま。また、ゆたかなさま。②u型にくぼんだ大きな池。

441 hiuang>wang ①いく。ゆく。②過ぎ去る。死去する。③過ぎ去ったこと。

103  hiuang> xiong あに。*頭の大きい子を描いた象形文字。

706 hiuang> yong ①ながい。ながくする。②とこしえに。*水流が曲がりながら長く伸びるさま。

1209 hiuang> yong ①歌う。歌。②詩歌をつくる。



HUAN

645 huan> huan ①漢代、宿場のしるしとして周りにたてた木。②棺を墓穴におろすために四すみに立てる柱。*ぐるりをトリマク、かこむ姿。

1339 huan> huan ①かえる。②ふりかえる。③かえす。④めぐる。めぐらす。

845 huan> huan ①たまき。ワ。②めぐる。まわる。④もどる。

356 huan> huan ①つかさ。②つかえる。③去勢された男で、宮中の奥御殿につかえた者。

1010 huan> huan  ゆるい。②ゆるめる。

316 huan> huan ①あきらか。②かえる。*腹の中から胎児をとり出すさま。

541 huan> huan かえる。かわる。⇒換骨脱胎。

473 huan> huan ①うれえる。②わずらう。③うれい。わずらい。

240 huan> huan ①よぶ。ワイワイ喚く。②よぶ。人に声をかける。



HUANG

1549 huang> huang ①きいろ。②きばむ。*もと、火矢の光が広がる姿。

599 huang> huang ①ひかる。あきらか。②ひかり。

881 huang> huang ①きみ。偉大な王。②かみ。上帝。③おおきい。

967 huang> huang ①たかむら。大きく広がった竹やぶ。

667 huangheng ①よこ。わきにはみ出た線。②東西または左右の線。③横たえる。④ワクをはみ出る。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

HUAR

168 huar> hua ①かわる。②天地自然の変化。③接する人の心や生活ぶりを変える。④ばける。

1252 huar> huo ①さまざまのものにかえることのできる金銭。②財貨。③荷物。④まいないする。

1278 hua> huo ①くびす。くるぶし。②はだし。*まるい形。

929 huar>gt;he ①あわ。②いね。③科本科植物、または穀物の総称。
227 huar> he ①やわらぎ。②いっしょに解けあったさ。③やわらぐ。なごむ。④なごやか。⑤声や調子をあわせる。⑥プラスする。

926 huar> huo ①わざわい。②わざわいする。*落とし穴(ワナ)にはまる姿。



KIUAN

402 kiuan> juan ①まく。②まき。③単位(書画の数)。

143  k’iuan> quan ①手形。②印紙やきっぷ。*ひもで巻いて保存する手形。
534 kiuan> juan ①まく。②背をまるく曲げ、苦労して行う。
1002 kiuan> juan きぬ。ケン[繭・巻]などと同系。*カイコのマユの姿。

穿946 k’iuan> chuan ①うがつ。穴をあけて、糸を通す。②通り抜ける。③衣を着る。

164 k’iuan> quan ①進める。口をそろえ、または、くり返してすすめる。②進める。仕事やよい案に従うように力づける。



KUAG

1060 kuagku ①また。②またぐ。*両足を大の字にひらく姿。

1276 k’uagkua ①またぐ。わたる。②またがる。③また。

1179 k’uagku ズボンのように、マタが分かれた衣服。

1215 kuagkua ほこる。ほこり。おおげさにいう。

846 kuaggua うり。まるくて、割れば中がくぼんでいるうり。



KUAN

124 kuan> guan ①かんむり。②冠をかぶる。*ワ[輪](中空の姿。

351 kuan> guan ①つかさ。②おおやけ。③役人になる。④人体いろいろな役目をする部分。政府の官職。

1492 kuan> guan ①やかた。②やど。③公用に使う大きな建物。
653 kuan> guan ひつぎ。

964 kuan> guan ①管楽器。穴があいている笛。②くだ。③つかさどる。④ワクをはめてまとめる。

1111 kuan> jian 草の名。かやの一種。

782 kuan> guan 水をそそぐ。*水がまるくウズ(ちいさなワ[輪])をなして流れこむ姿。

365 kuan> kuan ①ひろい。②ゆるやか。③くつろぐ。④ゆるす。

888 kuan> guan ①てあらう。②たらい。*まるくくぼむ、ワ・ワナの姿。

925 kuan> guan 酒をそそぎ、神の降臨を祈る儀式.古訓ハタカ。

697 kuan> guan つらぬく。まるい子安貝を、横線一印で貫いたさまを示す会意文字。

1253 kuan> guan ①つらぬく。②趣旨や意味が、一すじにとおる。③なれる。

489 kuan> guan なれる。*ワ[輪」の中をツラヌク姿。

1405 kuan>guan ①かんぬき。②とざす。③せき。④物と物とのつなぎ目のカラクリ。⑤かかわる。        

23 kuan> guan ①つらぬく。②うがつ。*貫・慣と同系。 



KUAR

1158 kuarwo かたつむり。*まるいウズマキの姿。

632 kuarguo ①くだもの。②結果・因果の果。③はたす。*木の上にまるい実がなったさま。

1111 kuarguo くだもの。

1183 kuarguo ①つつむ。②つつみ。

948 kuarke ①す。②あなぐら。*まるいネグラ。

1224 kuarke ①こころみる。②官吏登用試験。③学業・仕事・税の義務としての割り当て。

1475 kuarke ①つぶ。まるい頭。③土のかたまり。

1325 kuarguo ①すぎる。②度をすぎる。②すごす。④あやまつ。あやまち。

500 kuarge ほこ。敵をひっかけて、カギ型にエグル武器。



KUAT

525 kuatkuo くくる。結んでたばねる。

142 kuatgua ①けずる。えぐる。②えぐり取るように、財物をとりたてる。

1409 kuatkuo ①ひろい。②はるか。③ゆるい。ゆるくする。*ヒッカカルものをケズリながら、水が勢いよく流れる姿。

513 kuatjue ①えぐる。②ゆがけ。矢を射るとき、指先にはめるカギ型の道具。

711 kuatjue ①川の水が堤をコ型にえぐって切る、さける、切れる。②きめる。きまる。③きっぱりと覚悟をきめる。


678 k’iuat> que ①かく。かける。えぐりとる。②かける。たりない。③かけめ。

835 kuatjue おびだまの一つ。コ型のワ[輪]の姿。

1208 kuatjue ①わかれる。②きっぱりと、ひと言でいいきった秘伝。

1045 kuatkuo、 ①口でガヤガヤ・ワイワイとさわぐ。②かまびすしい。やかましい。



   ワ行拗音をもつ英語

『アメリカの遺産・英語辞典』フロク、「インド・ヨーロッパ語の語根と派生語」の中から、ワ行拗音関連項目を一部紹介します。語根・基本義・派生語の順に表記します。日本語訳および各項*印以下は引用者。

we- (we) we我々。⇔ワ[吾]。

webh- (to weave) weave織る.編む, web織物・編物, waferウエハース, waffleワッフル, wave, wobbleよろめく。*ワ[輪]の姿になること。織物・編物はワ[輪]の集合体。 

 ⇔ワブ[侘](ガッカリ・ガックリ、うなだれて、ワ[輪]の姿勢になる)。

wed-¹ (water, wet湿気) water, wet, wash洗う, winter, whiskeyウイスキー, vodkaウオッカ。*waterは「wa + ter」の語音構造で、「ワ型のテ[手](ツク・デル・トルもの)」の意。固体・液体・気体と変身し、宇宙のスミズミまでシミワタル存在。また、すべての生物の根源でもある。⇔ワタ・ワタル・ワタス。

wed-² (to speak話す) comedy喜劇, melody旋律, parodyもじり詩文, rhapsody狂想曲, tragedy悲劇。*コトバのワ[輪]がワッとデル、ワキデル姿。

weg- (to be strongつよい, be lively生き生きしている) wake¹起きる, waken起こす, watch見守る, wait待つ, vegetable野菜, vigor活力, vigil徹夜。*ワキのものをカキワケ、ワキデル・ワカレル姿。⇔ワク[湧・沸・枠]・ワカ[]・ワキ[脇・湧]・ワケ[分・別]

wegh- (to go行く, translate運ぶ in a vehicleクルマ) weigh¹重さを計る, weight重さ, way, always常に, awayあちらへ, wagon四輪車, vogue流行品, vehicle, via~経由で, voyage航海, convey運ぶ。*シナモノの重さを計り、重量別にシワケル。そのワク[枠]にあわせて、ハコ・クルマ(ハコモノ)・ミチを整備し、効率的にハコブというシステムづくりの中で生まれたコトバ。

wei- (to turn回す, twistよじる) wire針金, ferrule石突, vise万力。*マガル・マゲル姿。

weid- (to see見る) guide案内する, wise賢い, wisdom知恵, idolアイドル, wit機知, view視覚, visa査証, vision見えること, interviewインタビュー, provide提供する、review見直し, idea考え, history歴史, story物語, penguinペンギン。*カキワケ見る姿。

weik-¹ (clan氏族) village, ecology生態学, economy経済。*ワク・ワカレル・ワケル姿。

weik-² (to bend曲げる, wind曲がる) wicker枝編み用の小枝, weak弱い, week週。*前項と同源。

eik-³ (to fight戦う, conquer征服する) victor征服者, evict
 い払う。*オシワケル姿。

eip- (to turn回す) wipeこする。ふく, whipムチ, vibrateふるえる。*ワの姿になる。ワナワナ・ワナナク、フルエル、ビビル姿か。⇔ワブ[侘]。

wekw- (to speak話す) vocal声の, voice, vowel母音, vocation職業。*ワキデル姿。

wel-¹ (to wish望む, will~しよう) well²都合よく, wealth財産, will¹意志, will²~そいよう。*ワキデル姿。

wel-² (to turn曲がる) roll転がる, waltzワルツ, willowやなぎ, walk歩く, well¹井戸, wallow転げまわる, revolve回転する, valley谷間。*ワ・ワル・ワレル姿。また、ワがコロガル姿。Walk, waltzは、輪型のワク(枠・コンパス)で、地面をワル・ワケル(=アルク)姿。⇔アルク[歩]。

wer-² (to turn曲がる, bend曲げる) inward内側へ, worth価値がある, version翻訳, convert変える, worry心配する,wringひねる, wrong正しくない, wrestleねじ倒す, wrapくるむ, rhapsody狂想曲, worm虫。*ワ・ワル[割・悪]・ワレモノ・ワルモノの姿。⇔ワル[割・悪]・ワラ[藁]。

wer-³ (to perceive気づく, watch見つめる), wary注意深い, aware気づいて, steward給仕長, rewardほうび, guard見張る, panoramaパノラマ。*ワル・ワレル・ワケル・ワカル姿。

wer-⁴ (to coverかぶせる) weir, cover, garage車庫。*カブル・カブセル・カバウ姿。⇔カワ(カハ)[河・川・皮・側]。

wer-(to speak話す) word, verb動詞, verve, adverb副詞, proverb。*ワル・ワレル・ワレモノの姿。

werg- (to doする) work働く, allergyアレルギー, energyエネルギー, organ機関。*ワル[]・ヱル[]・ヲル[]・オル[織]などの作業を表す語音か。やがて成果をエル[得]ことができる。

werse- (to confuse) war戦争, guerrillaゲリラ, worseより悪い, worst最悪の。*ワル・ワレル・ワルモノ・ワレモノの姿。



なお、このブログでも数回にわたって「ワ音の系譜」を取りあげていますので、お手数ながらご参照いただければありがたいと思います。


「ヤ[矢]の系譜とワ[輪]の系譜」2018-5-31

「ワ・ワタ・ワタル・WATERの系譜」2018-7-15

「古事記を読む会」2018--14号                                                        

「エビスはヤマトコトバか」2018-10-6号



<追記>

「ワ行音の系譜」の項」など、12月1日、とりいそぎ補正・更新させていただきました。まだまだ不十分のままですが、どうか、おゆるしください。