元日の昼食 1/1
夕食は土地家で 1/1
ゴボウ・タイソウ 1/6
松川散歩(À) 1/7
松川散歩(B) 1/7
年末年始
1月1日(月)。老人ホームへ来て、はじめてのお正月をむかえました。大みそかの夜は、ひさしぶりにNHKテレビで紅白歌合戦をみることにしましたが、やはりどうもピンときません。それでも、なんとか安室奈美恵、石川さゆりなどの歌はまともに聞かせていただきました。そして、ついつい除夜の鐘の放送まで。ほんとにひさしぶりの夜ふかしをしてしまいました。
ホームでは、元日でも平常どおり、7時朝食。昼食のメニューは写真でごらんのとおりです。豪華とはいえませんが、一人一人の体調にあわせて、お正月らしい食事になるようくふうしていることが分かります。
この日の夕方、美織さんの実家、土地家の夕食会に参加させていただきました。茂樹さんんが亡くなってさびしいのですが、その母親の数枝さん(信子の姉)は健在。富山在住の次女・三女や孫たちも集合して、とてもにぎやかでした。写真でわたしがかぶっている帽子は、福袋の中に入っていたものだそうです。
ゴボウ・タイソウ
1月6日(土)午後、9F集会室で「ゴボウ・タイソウ」に参加。「リクレーションを開催します」とアナウンスされましたが、じっさいは「身体機能の維持・回復をめざす」「老人向け体操」でした。イスに腰かけたまま、DVD画面でゴボウ先生のうごきを見ながら、手足をうごかすタイソウです。ネットで調べてみると、なにも道具をつかわないもの、ボウ(棒)やタオルなどをつかうものなど、さまざまな種類のDVDがでまわってるようです。また、ゴボウというナマエも、どんな意味なのか、よくわかりません。「御棒」「御坊」「牛蒡」など、さまざまな解釈ができそうです。ひょっとすると、画面に登場するゴボウ先生の姿が、「ゴボウ[牛蒡]みたいだから」かもしれません。
腹式呼吸にはじまり、クビ・テ・アシを上下左右にまげたり、のばしたり。関節の筋肉のはたらきをきたえる(とりもどす)タイソウですが、参加者みなさんの身体機能は、さまざまの段階にわかれているようです。クビ・テなど、上半身の機能がおとろえているという方もおられますが、アシ・コシなど、下半身の機能がおとろえていると思われる方がだんぜんおおいです。わたし自身も、その一人です。
むかしは万歩計を身につけ、毎日1万歩はムリでも、「3000歩はぜひ」とはりきっていましたが、最近は「散歩」にでかけることもめったにありません。ブログのタイトルを「いたち川散歩」のままにしているのがハズカシイくらいです。
「きょうは寒いから、散歩はアスでも…」、そんなことをいっているあいだに、アシ・コシの筋肉がおとろえてゆきました。いまからではオソスギルといわれるでしょうが、まずはゴボウ・タイソウをまじめにやることからはじめ、やがて毎日散歩にでかけられるようになりたいです。
松川散歩
1月7日(日)午前、入浴。これまでは、毎週2回、デイ・ケアで入浴させていただいていましたが、こんどから日曜の午前と水曜の午後、ホームの施設内で入浴ということになりました。クルマで他の施設まで移動しないですむので、時間のムダがなくなり、事故防止の面でも安心だともいえます。着替えした衣服などの洗濯も、これまで翌日まわしだったのが、こんどから入浴当日やっていただけることになりました。
この日は久しぶりのよいお天気。午後、念願の松川散歩に出かけました。帽子・ジャンパー・エリマキで完全武装、さらに2本のストックをついて、ゆっくりと歩きます。散歩のコースも、前回10月17日に歩いた範囲におさえました。欲をだして足をのばし、万が一転んだりしたら、このあと散歩にでる意欲がなくなるかもしれない。まずは軽めの散歩にとどめ、なるべく近いうちに、3回目、4回目の散歩を楽しめばよい。そう考えました。前回どおり、「神通川船橋跡」の解説掲示板や遊歩道の彫刻、松川の水面がつくる水かがみなどをながめたあと、ホームへもどりました。松川散歩はまだ2回目ですが、まるで数十回かよったみたいにシタシイ感じになってしまいました。フシギです。
ことしのユメ
せっかく新春はじめてのブログなので、ここでひとつ「ことしのユメ」を語ることにしたらカッコイイかなと思いましたが、いまのところ格別のユメとか抱負とかはありません。さくねんは吉・凶さまざまなデキゴトがありすぎたので、ことしはなるべく静かな一年であってほしいと願っています。
さくねん7月、『コトダマの世界Ⅱ』を出版しましたが、それはわたし個人の持論をこちらから一方的に提案させていただいただけのこと。世間のみなさまの承認をもとめる作業は、これからということになります。とりわけ、この本の最終章「ヤ[矢・屋・谷・哉]の系譜」は、「日本語のヤ行音」に限定して「拗音の系譜」をさぐったものであり、そのあとさらに時間をかけて「日漢英拗音の共通感覚」をさぐりもとめ、小論「ヤ[矢]・[也]・ARROWの系譜」を作成したという経緯があります。小論については、このあと日本海文化幽学会の研修会(2月?)で報告、原稿は機関誌「幽学」第2号(3月末発行)にのせていただく予定です。
つぎのテーマはs-k音語
「ヤ[矢]・[也]・ARROWの系譜」をさぐる作業が一段落したところで、すぐまたつぎのテーマがうかんできました。64音タイプの一つ、「s-k音の系譜」です。これまで「ツクシ[土筆]とスギナ[杉菜]」、「ツキ[突・搗]とスキ[鋤・透・隙]」など、t-音とs-音との交替関係の面からとりあげたことがありますが、まともにs-k音語をとりあげたことはありませんでした。
日本語のs-k音には、まず擬声・擬態語としてカラカラ・ガラガラ・カリカリ・ガリガリ・キラキラ・ギラギラ・クラクラ・グラグラ・クルクル・グルグル・コロコロ・ガロガロなどがあり、上代語の段階で2音節動詞サク[裂・割・咲・放・離]・シク[及・敷・布]・スク[鋤・漉]・スグ[過]・セク[塞]・ソク[退・除]などが、すべて成立。そしてこれら動詞を中心に、動詞(3音節以上)・名詞・形容詞などの品詞語が生まれ、おおきな単語家族を形成しています。
コトバの音形と意味との対応関係という点でも、スク[鋤]は「スキでススクスクと大地をスク」姿であり、スキ[鋤]は動詞スクの連用形兼名詞形ということになります。また、サク[裂・割]・サカ[坂・界・境]は、土木建設にかんする用語。サク[裂・割]・サカ[酒] サケ[酒]は、酒醸造(酵素による細胞分裂) にかんする用語。そして、スクナヒコナ[少彦名]は、「スク[鋤]ナ[刃](=スキ[鋤])の普及に功績のあった男性への称号と解釈できます。
このように見てくると、日本語のs-k音は、スキ(鉄利器)によるイネ農耕をひろめ(日本列島を改造)、やがてヤマト政権(日本古代国家)を成立させた歴史の流れの中で生まれ、育ってきたたもの。さらにいえば、世界史のある時代、ある地域で鉄器が発明され、やがて全世界に伝来(普及)した現象の一環と考えてよいでしょう。
「チイサク[小]サク[裂・割]」姿を表わす漢語の代表が日本漢字音ショウ(セウ)siog小xiao。棒を削って、チイサク細くソグさまを描いた象形モジ。消・宵・肖・削と同系のコトバです。日本語の音韻感覚と共通するs-k音漢語は、ほかにも多数あります。Sak索suo、 sek塞se、suk速suなど。
漢語だけではありません。英語でも、「チイサク、サキワケル」、「スクスク、スキトオル」、「セカセカ、セキトメル」姿のs-k音語をサガシだすことができます。Skinはだ, section部門, insect昆虫, scaleうろこ, skill技術, score得点表, screenスクリーン, scrapきれはし、など。
視力がおとろえてきたので、辞典などのこまかなモジ資料をサキわけ、サガシまわるのに、よけいなテマ・ヒマがかかります。それでも、自分の想定どおり、民族のワクをこえて、単語家族まるごと対応関係にあることを確信できたときの楽しさは格別です。
そんなしだいで、このさきもしばらく、タイクツしているヒマはなさそうです。
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