2012年7月17日火曜日

岩瀬砂浜と神通峡谷

岩瀬砂浜


バラの幻想


ユートリア越中 


アジサイ 


お勉強の時間 


たいそうの時間


岩瀬砂浜を散歩    
615日。きょうは内田夫妻との散歩シリーズ第4回。岩瀬砂浜を散歩してきました。
ここは、いろいろ思い出のある、なつかしい場所です。信子の母・エミョウ[恵明]さんが健在のころは、毎年のようにここへ海水浴に来ていました。彼女は年をとっても気は若く、ハイカラ婆ちゃんでした。夏になると、かならず岩瀬浜の海水浴場大岩の日石寺へゆくことにきめていました。水着は娘たちのものを借りて着ていました。日石寺では、不動尊像(磨崖仏、重要文化財)を拝んだあと、修行用の滝に打たれていました。
さて、ひさしぶりにたずねて来て目にした岩瀬浜は、すっかりサマガワリしていました。ずらりと並んでいた浜茶屋が、ことしは1軒だけ。いまやっと準備中でした。砂に足をとられながら、ようやくミズギワまでたどりつき、しばらく海をながめ、波の音を聞いていました。波よけのテトラポットがいささかメザワリでしたが、それもしだいにまわりの砂の色となじんで見えてきました。
漁船のブイでしょうか、金色の物体が波の向こうに浮かんでいたのですが、しばらくして見ると、波で岸辺までうちよせられていました。ここでヒトコト。
キシ[]とは、陸と海がキスkissするところ。海や川の水が岸辺の石や砂に波という着物をキセル[]ところです。

バラの幻想 
6月21日。散歩のおり、Nさん宅の花壇に咲いているバラの花をカメラに収めました。朝日を受けたバラの白さをとらえたつもりでしたが、再生してみるとかなりピンボケしていました。花のバックはガラス窓だったのですが、そこに向かい側の景色が写りこんだ結果、まったく別世界の風景になってしまいました。こんなこともあるんだと、勉強になりました。

ユートリア越中
この日午後、神通峡春日の「ゆーとりあ越中」へ向かいました。むかしの教員仲間の会合に参加するためです。正式にいうと「富山県退職教職員協議会」、略して「退教協」。「タイキョウキョウ」といったって、一般の人にはチンプンカンプンですよね。
その点、「神通峡春日温泉」とか「ゆーとりあ越中」とかいう名前をきくと、それだけで「秘境の温泉にゆったりとひたる」気分になりそうです。
富山駅から「ゆーとりあ越中」までは、今井順一さん(協会幹事)のクルマに便乗させていただきました。飛騨街道(国道41号線)を南へ一直線、神通第三ダムのあたりに春日温泉があります。みどりの山なみを背景に近代的なホテルが建っています。そのわきにひっそりとアジサイの花が咲いていました。

お勉強の時間
午後3時から「退教協総会」がはじまりました。30名ほどの出席者で、もともと仲間同士の会合です。型どおりに議事が進行しました。しかし、せっかく1年に1回の総会で質問や意見がゼロというのもさびしすぎると思って、わたしから質問させてもらいました。それは来賓として出席していた佐幸明県教組執行委員長への質問です。
「この1月に富山市ではじめて日教組の全国教研集会が開催されました。どの会場で、どんなテーマについてどんなレベルの討議が進められるかと期待していました。ところが、新聞やテレビの報道はまったくオザナリのもので、期待を裏切られた感じがしました。どんな事情経過があったのですか?」
「実をいうと、わたしたちの方から報道機関に対して、くわしい日程などを予告しないようお願いしました。右翼の人たちの妨害活動を受けるのが心配だったからです。できるだけしずかな環境で研究集会を済ませたいと考え、自主規制したわけです。」
「それは、すこしスジミチがちがいませんか?」
もともと八百長質問みたいなものでしたから、この場は、これでオシマイにしました。
フロにはいって、懇親会の席でもういちど執行委員長と1対1で話しあいました。わたしがいいたかったのは、こういうことです。
いま、小中学校の先生たちがいろいろ困難な状況にあるということは分かります。しかし、先生たちはおなじ労働者といっても、教育労働者です。1人前の国民を育てる教育の現場を任されている指導者です。その先生たちは、国語・社会・数学などの教科の学習指導もさることながら、まず一人の国民(人間)としての生き方を教えること、そのためにまずみずからのイキザマを見せることが基本だと思います。こどもの親たちは、成績通知表の点数も心配ですが、なによりまず丈夫で元気な子に育つこと、またイジメたりイジメられたりすることなく、21世紀を生きぬく力を備えた社会人になることを願っているはずです。その大事な役割をもっている先生たちに対して、「いつも元気で、自信をもっている。たまたま失敗した時は原因をつきとめ、もういちどチャレンジする」、「じぶんにきびしく、まわりにやさしい」などの理想像が求められることになります。「ナマミの人間にそこまで要求するのか」といわれるかもしれませんが、親御さんたちの気持ちはそんなところではないでしょうか。それだけ頼りにされているということです。(「頼りにされない」ようになったら、それだけで「教師失格」のおそれがあります。)
日教組の教研集会というのは、そうした環境の中で、教師たちがどれだけホンネで問題をとらえ、どれだけ専門職としての指導技術をたかめることができるか、またどれだけ保護者たちとの協力関係をきずくことができるか、真剣勝負の場所です。
言論は自由の時代。おおぜいの親たちの中に左翼の人や右翼の人がまじっているのは、むしろアタリマエのこと。左翼や右翼がきらいだから「ひっそりと教育研究」などというのは、「現実逃避」のいいのがれではありませんか?思想信条のちがいをのりこえ、真実一路、もっとも効果的な学習指導法について討議する。それでこそ、プロの教育研究集会といえるでしょう。
…「すこしキビシすぎたかな」とも反省しました。しかしその後、大津市で中学生自殺事件についての報道もあり、あらためて「小中学校の先生たちの責任の重さ」を考えさせられました。それと同時に、教師だけでなく、まわりのPTAや教育委員会などが(ミエや体裁にこだわることなく)、ことの真相をつきとめ、根本的な解決方法を明らかにする、それだけの勇気をもってほしいと願っています。

たいそうの時間
総会が終ったあと、学習会ということで、1時間ほどみっちり、シルバー体操のレッスンがありました。講師は、富山市体育協会スポーツ指導員の石田光さん(女性)。
首・手・足・腰などのストレッチ。ツボの手当て。ウオーキングのいろいろ、など。ひさしぶりで童心にかえり、体のあちこちの筋肉を動かし、気持ちのいい汗をかきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿