2013年5月12日日曜日

4月よ、さようなら

 
いたち川のサクラ
 
 
 山中温泉
 
 
 
五箇山岩瀬家
 
 
 
 
 アオサギ君
 
 
 
 ハルト君
 





写真について
前号で山中温泉と五箇山の写真をご紹介しましたが、いずれも伊藤広美さんご提供のものでした。今号の写真は、すべてイズミのケータイによるものです。

 

いそがしかった4
あっというまに4月がすぎてゆきました。年中行事のチンドン コンクールは、サクラの開花予想日にあわせて457日に設定されていたのですが、異常気象()で、予想より1週間ほど早くサクラが開花。チンドンのほうは あいにく天候にもめぐまれず、いささか肩すかしの感じでした。それでも、いたち川のサクラはことしも、見る人の目を たっぷり たのしませてくれました。アオサギ君も、ときどき姿を見せてくれました。 

11日に東京から伊藤広美さん・淳子さん夫妻が来富。1213日、藤木美織さんと一行5人で山中温泉1泊旅行。

16日、せっかくの好天だからと、伊藤夫妻にさそわれ、五箇山まで日帰り旅行。

17日。故加藤富美さんの骨納め法事。

18日。散歩の途中、アオサギ君を発見。パチリ。そっと近づいて、もういちどパチリ。この日、伊藤夫妻が帰京。

そして11日後の30日。東京から西田尚信(タカノブ)さん・規子さん夫妻が長男悠人(ハルト)ともどもクルマで来富。よる、藤木夫妻も参加し、津田寿司で会食。

51日。尚信さんは立山登山に出発。規子さんはハルト君をつれ、列車で大津の実家へ。

 

1年ぶりのハルト君   
ハルト君に会ったのは、ちょうど1年ぶりです。想像はしていましたが、その成長ぶりにびっくりしました。このまえは、やっと そのへんを はいまわるていど でしたが、こんどは じぶんの 足で立ち、お気にいりの シンカンセンの ミニチュアを 見せてくれました。そのうち、だんだん なれてきたようで、ひとりで かってに おくの へやまで タンケンに でかけます。ケガをしたら たいへんだと、まわりの ものが おいかけます。おまつりさわぎのように にぎやかな 二日間でした。

 

さよならだけが人生だ
ハルト君が いなくなって、わたしたちは また しずかな毎日に もどりました。             

無事日程をこなして、ほっとした感じと、ちょっと さびしい感じ。ふと、「さよならだけが人生だ」という歌の文句が頭にひらめきました。

さっそく、ネットで たしかめました。小説家、井伏鱒二が、八世紀(晩唐)の詩人、 干武陵(ウブリョウ)の漢詩 「歓酒」を意訳したという、あの詩の一節です。

この盃を受けてくれ

どうぞなみなみつがしておくれ

花に嵐のたとえもあるさ

さよならだけが人生だ

元の漢詩と その直訳日本文まで、いっしょに書きそえてありました。ネットって便利で、ありがたいですね。

勧君金屈巵  君ニ勧ム金屈巵(キンクツシ・金の盃)

満酌不須辞  満酌辞スルヲ須(モチ)イズ

花発多風雨  花発(ヒラ)ケバ風雨オオシ

人生別離足  人生別離足(オオ)シ

 

キンクツシ[金屈巵]って、どんなサカヅキ?
ところで、キンクツシ[金屈巵]って、どんなサカヅキでしょうか?

『学研・漢和大字典』でさがしましたが、この項目がありません。シ[](クチナシ)が出てくるだけで、シ[]の字形が出てきません。『大漢和辞典』(大修館)でしらべて、やっと

[]のもとの字形にたどりつきました。サカヅキはサカヅキでも、「四升を容れる大杯」とのこと。これにくらべて木偏のシ[](クチナシ)は、「筒状の托葉」をもち、「花弁は基部が筒状」。つまり、きわめて小型で、つつましやかなサカヅキの姿です。

ただし、『学研・漢和大字典』はシ[]の字形について、「木+音符シ[](水をつぐ器)」の会意・兼形声文字とし、「クチナシの実が、水をつぐ器に似ていることから」と解説しています。いずれにしても、「酒はほどほどに」という意識が感じられます。

それにしても、クツ[]の意味用法がよく分かりません。同音のクツシ[屈指]なら、「指折り数える」姿ですが、クツシ[屈巵]も「一杯・二杯と数える」姿なのでしょうか?

それとも、「金の屈巵」ではなくて、「金屈の巵なのでしょうか?」
「コトバづかいのセンサクもほどほどに」といわれそうですが、やはり気になります。できれば どなたか お教えください。

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