かざはなkazahana演奏会 3/8
大職冠図屏風、A 3/11
大職冠図屏風、B 3/11
大職冠図屏風、Ⅽ 3/11
春のオトズレを聞く
3月といえば、ハル[春]。草や木の芽がハリだす季節。ウメやモモ、そしてやがてサクラの花芽がハリだし、一枚一枚の花びらがハリサケル季節です。その「ハリサケル音」が、老人ホームめぐみまでオトズレてきました。
3月7日(水)。午後9Fで「音を聞く会」。定期的においでになる「歌のおねえさん」が春らしい歌をとりそろえて紹介。白板に大判歌詞カードを、つぎつぎ掲示。
「どこかで春が」、「ひなまつり」、「ああ人生に涙あり」、「真室川音頭」、「花は咲く」など。
出席者たちも、歌詞カードを見ながら、声を出していました。
3月8日(木)。前日につづいて「Kazahana演奏会」。オグマ・アキラ[小熊昭良]さんの尺八とタカサキ・エリ[高崎英里]さんのコト[箏]の演奏会がありました。小熊さんは魚津市出身、氷見市在住。米谷流尺八準師範。富山県芸文協会員。民謡尺八教室、津軽三味線皇室開講中。高崎さんは、生まれも育ちも嫁ぎ先も氷見。生田流正師範。富山県芸文協会員。お箏教室開講中。
「かざはなkazahanaは2014年結成、尺八と箏の和楽器デユオ・ユニットです。世の中には実に多くの種類の楽器があふれていますが、箏・尺八という邦楽器をもっと身近に親しんでほしいと思っています」
この日は、老人ホームめぐみでの演奏会のために、ていねいなプログラム(演奏曲目、歌詞とも)を印刷して配布。
演奏曲目:北国の春、花は咲く、川の流れのように、早春賦、うれしいひなまつり、365日の紙飛行機、ふるさと、など。
なによりも、この道にかけるお二人の熱意が伝わって来て、たくさんの元気をいただきました。ありがとうございます。このさき、kazahanaのご活躍。ご成功をいのります。
信子の一周忌法事
信子の一周忌法事を3月10日につとめることになったので、めぐみでの生活日程を一部調整しました。3月9日(金)の午前中に「内科検診」。「掃除」をすませ、午後、東京からかけつけた西田恵美子さん、幸恵さんといっしょに「のんの」(旅館)へ移動。ここで合宿。明日は、ここから式場(長念寺)へ直行することにします。
3月10日(土)。10:30から長念寺で、信子の一周忌の法事をつとめさせていただきました。出席者11名。つづいて、五万石で会食。15時すぎ、ホームへ帰りつきました。おかげさまで、ようやく無事に「一件落着」。ほっとしました。
スマホが不調
8日夜ごろから、スマホがおかしな状態になりました。機体が熱くなったので。電源を切ろうとしましたが、切れません。9日、幸恵さんに相談。修理に出すことになり。代用機をわたされましたが、機種がちがうと、メカ・オンチのわたしには使い方が分かりません。
美織さんに教えてもらって、ようやくカメラとしてシャッターを切り、映像をたしかめることができましたが、その映像をパソコンのピクチャーにコピーしようとする段階で、またトラブル…。そんな次第で、今回のブログでは、スマホ・カメラによる写真はゼロ。ごらんの画像は、入手できた資料をパソコンでスキャンしたものだけです。
『古事記』を読む会
3月11日(日)午前中、茶屋町豊栄稲荷神社で『古事記』を読む会研修会に出席。この日のテーマは「日向三代」について。はじめに出席者全員でテキストの「日向三代」(アマツヒダカヒコホノニニギ命・アマツヒダカヒコホホデミ命・アマツヒダカヒコナギサタケウガヤフキアヘズ命)の部分を輪読。そのあと、「『大職冠図屏風』に学ぶ」と題して。針山康雄さんが提案・報告されました。
「日向三代」は、『古事記』という物語の舞台が「高天原」(神代)から「日本列島」(天皇の時代)へ移動する中間の時代として設定されています。「日向」、「高千穂宮」などの地名が出てくるので、九州宮崎県あたりかとも考えられますが、物語の内容はホヲリ(アマツヒダカヒコホホデミ)命が海宮(竜宮)をおとずれ、海神の娘トヨタマ[豊玉]姫と結婚する話が中心で、日本国内のことはほとんど語られていません。この事実をどう考えればよいか?いろいろな解釈があるようですが、その一例;「日向三代」の記事は、「イザナギ・イザナミ」、「アアテラス・スサノヲ」、「オオホクニヌシ」の記事とならんで「上ツ巻」を構成するもの。つまり、『古事記』編纂者としての「宇宙観」、「世界観」、「国家観」などを記したものであり、「中ツ巻」以下の「歴史的事実を記す」記事とは異質のものである。
さて、「大職冠図屏風」の話に移りましょう。「大職冠」は、大化3年(617)に制定された七色十三冠階の最高位。じっさいにこの冠職名を受けたのは中臣(藤原)鎌足だけなので、鎌足の代名詞となっています。「大職冠図屏風」は、鎌足にちなんだ物語(竜宮訪問)をえがいた屏風図で、全国各地で収蔵されているとのこと。県内では、高岡市伏木国府の勝興寺にも収蔵され、県指定文化財となっています。形式は、押貼絵屏風の六曲一双屏風。
そこで問題は、この「大職冠図屏風」からナニを学ぶかですが、学習不足のわたしには、提供された資料の豊かさ・華麗さに目をうばわれるばかりで、どう考えればよいか、まだよくわかりません。このあと23日の「悠学会」研修会でも、針山さんがおなじテーマで報告される予定になっておりますので、その場でもう少し学習したうえで、じぶんの考えをまとめたいと思います。
第二外国語習得の効用
3月13日(火)。「日中学院報」3月号がとどき、「瞳みのる先生講演会報告」を読みました。とりわけ「第二外国語を習得することの効用」を力説しておられるくだりで同感させられましたので、ご紹介させていただきます。
…第二外国語で中国語のような外国語を学ぶかどうかで、客観性を養えると思うのです。逆に言えば、1つの言語しか知らないと、客観性を以て物事を判断しないのではないかと思うのです。母国語だけでは視野が狭く、第二言語が増えても、一対一対応で意味を暗記して覚えるだけにとどまるかもしれないのが、第二言語をもって第三番目以降の他言語に接した場合、母国語と第二番目の言語に足して比較して考え、母国語をも客観的に見ることができるのではないかと思うのです。とくに英語、日本語、中国語というルーツが全く違う3言語では、その比較は非常に興味深くなると思います。
≪参考≫
瞳みのるさんはもとザ・タイガース(沢田研二・岸部一徳・岸部四郎など)のドラマーとして活躍、そのご慶応大学へ進学、日中学院・北京語言学院(現北京語言大学)で中国語を専攻。「中国語は自分にとって救世主といっていい存在」と語っています。
ブログのモクジづくり
3月16日(金)。数日まえから、ブログ「コトダマの世界」の「もくじ」づくりを思いたち、ようやく一段落したところです。このブログは、2011年12月から公開しはじめ、2016年6月でいちおう中止。「象象形言語説」にしたがい、「64音図」方式にあわせて、日本語(単語)を採集・分類し、単語家族としてまとめる作業。「語根と派生語」の集団として、日本語の語彙体系をまとめる。日本語の戸籍簿づくりのための、基本的な作業だと考えています。
コトバはオト(音声)がイノチ。日本語では、どんな音形を使ってどんな意味(事物の姿)を表わすことになっているか?考古学・歴史学の研究法に学んで、まずは『古事記』、『萬葉集』などの中から古代日本語=ヤマトコトバの音韻資料を採集・観察し、ヤマトコトバの音韻組織にかんする原理・原則をさぐります。また、ヤマト民族はもとはすべて世界各地からの移住民だという現実を考え、あわせて周辺の民族言語の音韻組織についてもしらべます。イズミの場合、日本語・漢語・英語の3民族言語にしぼっていますが、それはイズミ個人の能力がとぼしいからであり、本来ならばアイヌ語・琉球語・朝鮮語・モンゴル語・満州語なども必要です。多数の民族言語と音韻面での対応関係が分かれば、日本語が人類語の中で占める位置関係についても、あらたな情報が得られることと思います。
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