2014年11月6日木曜日

モミジの 季節に 思う こと

 
 
 
紅葉、A
 
 
紅葉、B 
 
 
カモ一家 
 
 
日本海文化悠学会研修会 
 
 
 
 
 
 
 

1024()いたち川べりの サクラ並木が すっかり モミジ色に なって きました。モミジは もと モミチで、動詞 モミツの 連用形 兼 名詞形。夏型 から 冬型へと 気候が変化するに つれて、木の葉も しだいに 黄色・茶色を モミダス という ことで しょうか。

雪見橋 から ながめて いると、下流 から カモ一家が さかのぼって くる のが 見えました。せっかくの シャッター チャンス でしたが、あいにく 橋の カゲに はいって しまい、画面が 暗く なりました。ゴメンナサイ。

午後、豊栄稲荷神社 社務所日本海文化 悠学会の 研修会が あり、講師の 藤田 富士夫さんが「古代の 神奈備山を さぐる 視点―主に 明日香村の 景 から―」と 題して 講演され ました。

藤田さんは、カムナビ[神奈備]を 「カミ[神]の ヘ[]神の イマス[] ところ」と 解釈した うえで、「カムナビ山」の名に ふさわしい 条件(山の形や 位置関係 など)を 規定して ゆきます。

『万葉集』の 時代、都に 住む 人たちが 毎日 ながめて、「神の イマス[] 山」と 感じて いた から こそ、「カムナビ 山」と よぶ ことに なったに ちがい ない。

ところが、現実は どうか?「明日香の 神奈備 山」の 候補地を めぐって「イカヅチ[]丘説」「甘樫丘説」「ミハ[三輪]山説」「岡寺山説」などの 諸説が あり、まだ 決着が ついて いない。

そこで、藤田さんは 自分の 足で 現地を 歩きまわり、どこで・どの 方角・どの 山を ながめれば、どんな 姿(山景)に 見え、「カンナビ 山」を 感じとれるか、実地検分 しました。その 結果、岡寺山が もっとも「明日香の 神奈備 山」の名に ふさわしい 実景を もって いると いう 結論に 達した との こと です。

わたしどもは 現地の 地形・山景を 直接 見て いない のですが、たくさんの 資料写真 などを 見せて いただき、ナルホドと ナットク させられ ました。

いつもの ことながら、考古学者 藤田さんの 基本姿勢に 敬服するとともに、当日 配布資料の中の 文句が 気に なりました。

私の視点…原則;地名や名称【を基本とする】は参考(にはならない)程度の資料。

(スペースの つごうで、以下 イズミの 所見を 列記します)

  この 1行には、日本の 国語(国文)学会に たいする 警告書・挑戦状の ような 意味がこめられて いる ように 感じます。そうだと すれば、イズミも ほぼ 同感です。

  さは さり ながら、地名や 名称には「重要な 情報資料」が こめられて いる ことも事実で あり、藤田さん ご自身も「カンナビ 山」「ミハ 山」「アスカ」などの ナマエに こだわって 議論を すすめて おられます。「参考には ならない」 どころか、「基本」問題と されて いる よう です。

  せっかく ここまで 議論を 深めるの なら、「カンナビ 山」 だけで なく、いろいろな 日本語(ヤマトコトバ)の 実態考古学の 手法で さぐって みたら と 思います。さしあたりは、アスカ[明日香・飛鳥]・カミ[髪・噛・上・守・神・紙]・カム[上・神・噛・甘]・ミハ[三羽]・ミワ[三輪・神] など から でも よいで しょう。甲類カナの カミ[髪・噛・上・守]乙類カナの カミ[]とは、実質 どれだけ ちがう のか?カム[上・神・噛・甘]は、ナゼ 同音 なのか、など。

  とことん さぐって ゆく うちに、ふるい 常識と しての 言語観が ふきとんで、あらたに 客観的・合理的な 言語観(音韻感覚)が 生まれてくる かと 思います。それは おそらく 日本語 だけ でなく、漢語や 英語 などにも 通じる 言語観(音韻感覚)に なって いる こと でしょう。

 
1025()。この 季節に なると、あちこちで 菊の 展覧会 などが 開かれて いる よう です。町内 でも、N家の 花壇に 大輪の 黄菊が ならび ました。

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