2015年6月4日木曜日

「牛ヶ首 用水」の ナゾ 

 
 
日本海文化 悠学会 例会 5/22
 
 
 
ウメの 実 発見 
 
 
雪見橋 から 5/24  
 
 
いたち川 遊歩道 5/27  
 
 
石倉町 延命地蔵尊 5/27
 
 
ツツジ 5/30  
 
 
ムラサキの きみ(?)5/30  
 
 
 
 
日本海文化 悠学会 5月 例会
5月22日()豊栄稲荷神社日本海文化 悠学会の 研修会が あり、仙石 正三 さんが「『牛ヶ首用水』地名考」と「研究ノ-ト」に ついて 報告され ました。その中で「加賀藩・富山藩の 用水名は、地名に 由来する ものが 普通で、唯一の 例外が 『牛ヶ首用水』である こと」、「加賀藩は 当代一流の 技術力を 有して いた こと」などを 指摘したうえで、「牛首伝承は 史実では ないが、迷信でも なかった。住民の 生活の 柱と なる 伝承で あった。開発規模の 大きさ、牛頭天王 まで 登場する 用水名の 謎 など、『史実と 伝承』の 見事な 対応例で ある」と 結論づけ られ ました。

 専門外の わたしと しては、仙石さんが 採集した「牛ヶ首用水」に かんする 史実や 伝承資料の 豊富さに 圧倒され、「なるほど」「おみごと」と 感心して いる ばかり でした。ただ、「牛ヶ首」と いう コトバヅカイに ついて、また「牛の首」と「用水建設技術」との 関係 などに ついては、かねがね 考えて いた ことが あります。

  仙石さんが 指摘された とおり、「牛ヶ首 伝承は、史実では ないが、迷信でも なかった」と、わたしも 考えて います。「ウシガクビ」は ヤマトコトバです から、ヤマトコトバの 原理・原則に したがって 解釈すべき です。イズミ仮説に したがって いえば、ウシ[牛]は もと フシ[節]から 変化(語頭子音が 脱落)した コトバで、ウス[失・碓・薄]・ウシ[大人]・ウソ[嘘]などと 同系。ウシ[牛]が みごとな フシ[節](ツノ[角])を かざして ツキタツ 姿を あらわして います。

 クビ[首]クヒ[杭]と おなじくk-p音の コトバ。胴体や 大地に「クヒツク」姿を あらわす 語音です。クビという 語音に 漢字 []だけで なく [][]が 当てられて いる ことも、語音アタマ[]との ちがいに よる もの です。

ついでに いえば、k-p音 カハ[河・川・皮・革]・カヒ[貝・峡]・カベ[] なども、すべて 大地・生物 などに「カブリツク、カブサル」(カバーする)姿です。

古事記』にも、「イクヒ[斎杙]」、「マクヒ[真杙]」、「カリクヒ[苅杙]」(切り株)などの 用例が ありますが、その クヒ[]は やがて そのまま 土木建設用の クヒ[]に つながる もの です。また、『萬葉集』には 法師の ヒゲを クヒ[]に 見たてた「ヒゲノ ソリクヒ[剃杭]」という 用例が あり、「その クヒに 駒を つないで 引っぱらせ たら、さすがの 法師も 泣きだす だろう」(. 3846)と からかって います。

 日本語の 音韻漢覚と して、クヒ[杙・杭]と クビ[首・頸・衿]は まったく おなじ 姿で あり、上代語の イクヒ・マクヒも 近代の 牛ヶ首 伝承の クビも、ともに 川や 用水の 無事安全を いのる マツリの 道具 です。「牛ヶ首用水」伝承に ついて 考える には、そう いった「コトバの 歴史(伝統)」に ついても あわせ考えて みる ように したいと、わたしは 思って います。

  ウシ[]・クヒ[杙・杭]・クビ[首・頸・衿]などの 語音に ついて、すこし つっこんだ 議論を して みたいと 考え、ブログ「コトダマの世界」の「クヒコム姿、クハ[]・クヒ[]・クビ[]」(2015.5.29)として 公開しました。ご一読 いただければと 願って います。

 

5月の いたち川 遊歩道
  最近は あまり 散歩らしい 散歩を して いません。2~3年 まえ まで、上流は ドンドコ(かっちゃ あと) あたり まで、下流は 松川との 合流点 あたり まで 足を のばしていた のですが、いまは 雪見橋か 石倉町の お地蔵さん あたり までで おしまいです。毎日 散歩する のが アタリマエの 生活だった ので、日記がわりの 意味で、ブログ名を 「いたち川 散歩」と 名づけた ことを 考えると、まったく おはずかしい かぎり です。

 正直な 話、足腰が よわく なりました。それに、あるいて いて 体の 左右の バランスが 不安定 なの です。いや、あるきだす までも なく、そこに ただ 立って いる ばあいでも、左右とも 片足立ちが 3秒と つづき ません。そんな 具合です から、散歩する といっても、足先が スクスクと ツキススム ことには なりません。おもい足を ひきずって、左右に 重心を ゆらす ことに なります。この 身体機能の 老人が、遊歩道の 途中、手すりの ない 階段を つたって 水面ちかく まで のぼりおり する 作業は、わかい ころに 経験した 立山登山に 相当する 難行だ、と いえるかも しれません。

 そんな 96歳老人が、たとえ 3歩でも 30歩でも、自分の 足で 散歩できる というのは、それ だけで アリガタイ ことだと 思います。とりわけ この 5月は、よい お天気が つづいて、若葉の 季節から 一気に 真夏の季節に つっこんだ 感じ でした。以下、5月下旬、スマホで うつした いたち川 遊歩道の 風景写真の 中から いくつか ご紹介します。

 

ウメの 実 発見 5/24…雪見橋 づめ、本田和裁学院 わきに 立つ ウメの 木が ことしも たくさんの 実を つけました。いまは「飽食の 時代」。道行く 人たちの うち、この ウメの木の 存在に 気づく 人は めったに いない よう です。まして、その 青葉の シゲミの中に そだつ ウメの 実を 見つけて くれる 人は さらに すくない でしょう。それでも ウメの 木は 毎年 白い 花を つけ、やがて 青い 実を つけ、それが やがて 遊歩道 いちめんに こぼれおちる ことに なります。

雪見橋から 5/24 …いつもの 定点観測です。いたち川 両岸の サクラ並木が すっかり 夏の色に 変わりました。

いたち川 遊歩道 5/27…この日は、ハガキを ポストに いれた ついでに、石倉町ぞいの 遊歩道を 散歩しました。

石倉町 延命地蔵堂 5/27…ひさしぶりで お地蔵 さんの 水を いただきました。

ツツジ 5/30砂町ぞい 遊歩道の ツツジ です。この 時期,いたち川 遊歩道は いたるところ ツツジの まっさかり です。

ムラサキの きみ(?)5/30…ツツジの すぐ そばで、ムラサキ色の ちいさな 花を つけた 草を 見つけました。おそらく 毎年 この 季節に この 姿で 咲いて いた のでしょうが、わたしが 気づいた のは これが はじめて です。正式の ナマエも 知りません。とりあえず、かってに 「ムラサキの きみ」と よばせて いただき ました。無神経で、不勉強で、ゴメンナサイ。

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