『コトダマの世界Ⅱ』の表紙
お墓まいり 8/13
カーテンのカゲ模様8/17
泉家と藤木家 8/18
出版祝いの生花 8/20
北日本新聞の紹介記事 8/23
『コトダマの世界Ⅱ』の表紙
『コトダマの世界Ⅱ』は、これまでお世話になった人など、100人あまりの方々に贈呈させていただきました。そして、さまざまな感想なども聞かせていただきました。本の内容のことはあとまわしにして、「本の表紙や装丁がすばらしい」というのが,みなさま共通の感想だったようです。
この本の内容についてということになれば、もともとイズミがかってに立てた「象形言語説」をもとに展開された議論ですから、「そんな未公認の仮説につきあっているヒマはない」、「じっくり読んでみて、そのあとで賛否の判断をする」といわれるのが普通でしょう。それが、表紙や装丁を見ただけで「すばらしい」と感じ,ついでにモクジをながめて「オモシロそうだ」と思っていただけるとしたら、たいへんありがたいことです。
この本の表紙や装丁を洋画家佐藤芙美さんにお願いすることになったいきさつについては、これまでブログでもご紹介してきましたが、肝心の表紙については、まともにご紹介していませんでした。ここであらためてご紹介させていただきます。
原画のタイトルは「渡来」とうかがいました。チューリップを思わせる花が描かれ、その上の方に2羽の鳥が描かれています。1羽は、羽をひろげて空をトビカケル姿。1羽は、羽をおさめて二本足で着地する姿。それは、コトバ=コトダマの姿でもあると、わたしは考えています。コトバ=コト[言]のハ[端]=カタリ[語]のワン カット=コエ[声]・イキ[息]のカタマリ(=タマ)。コトバ(コトダマ)は、人の口からトビたち、宇宙空間をトビこえ、まわりにいる人の耳をとおして、そのタマシイ[魂]にトビかかるハタラキをします。つまり、コトダマは鉄砲ダマとおなじ「トビ道具」だといえます。
鳥は、宇宙空間をトビかけるだけでなく、声を出して、人に呼びかけます。九官鳥のように物語をカタル鳥もいます。太陽を「アカイ[朱]鳥」、「不死鳥」と考えたり、アスカ[明日香]を[飛鳥]と解釈する人もいます。たとえば、この本の表紙を連想しながら、第19章(2.4)「トブヤトリ、アスカの寺」の項をお読みいただければ、日本語の人名・地名などのフシギなおもしろさに気づき、日本語(ヤマトコトバ)を人類のコトバの1例として解釈しなおしてみようという気持ちになっていただけるかもしれません。
お墓まいり 8/13
信子が亡くなったのが4月27日。立山町のお墓に納骨したのが6月14日。「本誓院釈尼香信」として永代祠堂開闢法要に参列させていただいたのが7月30日。そして8月、初のお盆をむかえることになりました。
お盆の時期には、関東・関西方面から親類の来訪も予想されるので、わたし自身の墓まいりは、すこし早めの13日に済ませることにしました。この日、天候にもめぐまれ。早朝立山町沢端のお墓におまいりし、できたての本をかざって、信子にお礼のコトバをかけました。
無事墓まいりを済ませてホームへ帰ったたあと、11時には長念寺住職志田常無さんをお迎えして、お経をあげていただきました。このさき27日には、月命日としてお寺さんに来ていただく予定です。
こんなふうに書いくると、まるでわたし自身にそれだけの行動力があるかのように見えるかもしれません。しかし、ほんとうの話、いまのわたしにそれだけのカイショウ(判断力・行動力)はありません。すべて、藤木夫妻の協力があってのこと。わたしは、なるべくカッコヨク見えるように演戯させてもらっているだけということかもしれません。いつ正体がバレルか?いや、正体はもうバレバレだが、本人は余命イクバクもないのだから、もうしばらくユメを見させておけば、といったところかも…
カーテンのカゲ模様 8/17
8月17日(木)。デイ・ケアの日。いつものとおり、窓ぎわのテーブルに女性3人と同席でした。座席は毎回指定されることになっていますが、参加者計20人ほどのうち、男性は4人だけなので、毎回ほぼこんな組みあわせになるようです。
この日は、朝から快晴。つよい日ざしを避けるため、カーテンをひいていました。窓ガラスに、イロガミでこしらえた花とリボンがはりつけてあるので、それがカーテンにうつり、おもしろいカゲ模様をつくっていました。さっそくスマホのシャッターを切りました。30分ほどの間に3回。あとで見ると、3回ともカゲ模様の表情に、びみょうな変化が見られました。午後になると、日ざしがよわまって、カゲ模様が消え、やがてカーテンがあけはなされました。
本家の泉夫妻が来訪
デイ・ケアから帰ったあと、しばらくして泉進さん、公美さん夫妻(東京都在住)が来訪。実は、先日公美さんから電話があり、墓まいりのため、新幹線ではなく、自家用車で、進さんといっしょに富山へ来られるとのことでした。わたしの日程にあわせ、17日午後、わたしがデイ・ケアから帰った時間帯に、ホームへ来訪、いっしょに夕食という予定。
はじめのお話では、まず丸の内のホームまで直行、わたしをのせていっしょに墓まいりという案もあったのですが、わたしのホームでの日常スケジュールをなるべく変更しないですむようにと、単純化していただきました。
この日、立山町で墓まいりをすませたあと、富山市へむかうあたりでラッシュにまきこまれたそうですが、それでも5時まえに丸の内へ到着。イズミ家のお墓のことをふくめて、いろいろ相談。そのあと、富山駅まえCIC 15Fの松屋で夕食をごちそうになりました。
ここはたいへん見晴らしがよく、手前のビル街の屋根から新幹線の線路、神通川の流れへとつづき、さらにその向こうに呉羽丘陵など、ひと目で見わたすことができます。この景色をながめていると、たちまちタイム・スリップして、大伴家持になったような気分になりました。そしてこの時、呉羽丘陵のかなたに沈みかけていた夕日が、これまたミゴトでした。あわててスマホのシャッターを切りましたが、わずか数秒差で雲がくれしたあとでした。
ごちそうになった日本食はかなりな分量でしたが、おふたりとゆっくりお話できたのはひさしぶり(実は、はじめてのこと)だったので、食欲にまかせてほぼ完食できました。自分でも感心したほどです。
お墓の書類のことなど
8月18日(金)。お昼まえ、二人がもういちど来訪。開口一番、公美さんが口にされたのが「おじさん、おなかは大丈夫でしたか」というコトバでした。会食のとき、わたしの食べっぷりを見て、胃もたれになっていないか、心配しておられたようです。
きのうにつづいて、電話や手紙では話しにくい問題についても、つっこんで相談できました。公美さんは富山出身ではなく、福岡県出身。富山弁でいわゆる「タビ[旅]の人」にあたるわけですが、じっさいはどんなことでもザックバランに相談できる人がらだということが、よく分かりました。お墓のことについては、わたしが地元にいる分家として、本家にかわって資料(文書)を保管してきましたので、それをのちほど本家(進さん)へお送りすることにしました。
身内だけの祝賀会
8月20日(日)。美織さんからの情報として、この日、西田尚信・規子夫妻が来訪。夕食は藤木さんといっしょに会食の予定となっていました。西田夫妻は、それぞれ関東・関西を拠点にIT関係の仕事をしており、多忙な毎日のところ、たまたま休暇がとれたので富山へ来られたとのことでした。夕食会場は市内のトンカツ屋さん。出席者は、西田夫妻・藤木夫妻だけでなく、土地家・藤木家のお孫さんまで動員して、およそ20人ほど。ささやかながら身内だけの出版記念祝賀会を開いてくださったということでした。
この席で飾られたお祝いの生花(写真)をいただいて帰りましたが、ホームのせまい部屋では、飾ってながめるほどのスペースがありません。わたしにとっては、分にすぎた豪勢なプレゼントです。でも、リクツぬきで、うれしいですね。
稗田さんが来訪
8月21日(月)。デイ・ケアから帰ったところへ、稗田さん来訪。信子の入院・葬式からわたしのホーム入居まで、こちらからなんの連絡もしなかったことについて、おわびしました。1時間あまりおしゃべりしましたが、またしても、わたしの独演会になってしまったようで、ゴメンナサイ。
『北日本新聞の紹介記事
8月23日(水)。北日本新聞に『コトダマの世界Ⅱ』刊行の紹介記事がのっていました。実は、8月はじめに新聞社へおうかがいして、いちおう
取材していただいてはいた のですが、その後しばらく音沙汰がなかったので、すこし気になっていました。
それが、紙面のトップに、これだけのスペースをとり、「3言語の響き比較」、「言葉の由来、音で
解説」など、特大の活字でミダシをつけ、これだけ要領よく、カッコイイ 紹介記事にまとめていただけるとは、まったく予想外のことでした。
記事の 最期の
部分で、この本の表紙や 装丁を担当していただいた洋画家の佐藤芙美さんのことを紹介していただいたこともよかったと思います。これまでのところ、本の内容のことはあとまわしで、「表紙がスバラシイ」と、もっぱらの
評判でした から。
藤木さんがこの日の新聞を7部持参されました。富山県内在住の方は、大部分北日本新聞を購読しておられるので、かさねてお送りする必要はありません。しかし、県外の方、とりわけ富山出身の方なら、富山地方のニュースをなつかしみながらでも、読んでいただけるかもしれません。そう考えて、さしあたり5人の方へ、23日付の新聞を丸ごとお送りすることにしました。
8月24日(木)。デイ・ケアの場でも、スタッフの方から「おめでとう」といわれ、新聞記事のキリヌキにラミネート加工したものをオミヤゲにいただきました。恐縮しました。
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