いたち川、2011. 7 (雪見橋下流)
アオサギ、2011.8.
あれから1年
2010年8月3日、ブログ「いたち川散歩」第1号を発行してから、ちょうど1周年になります。三日坊主になりそうなところが、よくまあ続いたものだとも思います。ぎゃくに、はじめ考えていたことが、いざ動きだすと、どうもハカがゆかず、見当ちがいの方向へ進んでいないかと心配になることもあります。
このへんでいちど点検しておこうかと思います。
年年歳歳
「年年歳歳 花は相似たり、歳歳年年 人は同じからず」(唐・劉希夷)。
たしかに、いたち川べりの景色は、昨年も今年も変わりないようです。カモやアオサギも、姿を見せてくれます。ただし、このまえブログで紹介したカモ一族やアオサギ君とおなじカオブレなのか、交代したのか、たしかなことはわかりません。
わたし自身のことを考えると、ずいぶん変わりました。毎日散歩はつづけていますが、散歩の距離や時間は半分ほどになりました。それだけ体力が落ちたということでしょうか。これだけでは、どう見ても運動量が不足です。森光子さん(たしか、わたしと同年)がスクワットをしているときいたので、わたしも自己流でやりはじめたところです。
サブタイトルを追加
「いたち川」という名前がおもしろいと思ったので、ブログのタイトルを「いたち川散歩」としました。そのご、「いたち川」をネットで検索したところ、横浜市にも「いたち川」が流れていることが分かりました。さらにブログ「秋のいたち川小景・生涯学生気分」(2008.11.2.)で、「イタチ=イデタチ説」を知りました。とりわけ、兼好法師が「イタチカハ」を読みこんだという歌に共感しきり。そこで9/7「イタチごっこの川」以後、「いたち川散歩」のサブタイトルとして「行雲流水・イタチ・イデタチ・STARTING」を追加することにしました。
行く雲、流れる水
この1年間、いろんなテーマをとりあげ、「散歩」してきました。8/10「お地蔵さんの水」、8/24「いたち川命名の由来」、8/31「川にゆかりの地名」などで「いたち川」周辺を回りつくし、さらに9/7「イタチごっこの川」では、常願寺川や神通川との関係をとりあげ、「両大河川がイタチごっこの関係にあり、双方をつなぐいたち川が立役者の役を果たした」という解釈を披露しました。もともと地理学とはまったく門外漢の老人のヒトリゴトです。
10/26「まぼろしの文化財」では、山室中学校下の專立寺で「康熙皇帝勅諭」(朝鮮国李王宛)を発見した時の思い出を語りました。
東日本大震災のあと、3/22「伊達直人はダテ男」では「危険防止のタテ[楯]」、「役に立つ立役者」、「ダテさんのイデタチ目立つ」など、t-t音の語感を追求。また、4/12「コク[扱]・コク[穀・谷]・COCK」では、日漢英k-k音の基本義を追求。さらに5/10「馬瀬口の尼寺」から3回にわたって、マス[枡・坐]・マズ[交]・マセ[馬瀬]・ムス[生・蒸]・ムシ[虫]、mass, massage, mouse, muscle, measureなど、日英m-s音語の対応関係を話題にしました。
このブログは、「行雲流水」、「足の向くまま、気の向くまま」。いつ、どこへ向かってstartしたのか。どこでstopして、いつまでstayするつもりか。まわりの人には、さっぱり見当がつかない。そういう面があるようです。投稿した本人は、自分なりの コンパスを用意し、それなりの自信をもってブログをつづけているつもりなのですが。
並行して「七ころび、八おき」を発行
もともと「象形言語説」や「現代日本語音図(試案)」などについて提案し、いっしょに考え、討論していただける場ができればと思ってはじめたブログです。ただ、いきなり「音韻比較」とか「音図」とか言っても、だれも話を聞いてもらえそうもありません。それで、とりあえず「散歩」の話からはじめることにしました。
2010年10月から、「いたち川散歩」と並行してブログ「七ころび、八おき」を発行することにしたのも、同工異曲、もとはおなじ趣旨です。サブタイトルは「わたしのリレキ書。イキザマ90年の記録」 これを読んでいただくことで、わたしが「日本語・漢語・英語の音韻比較」や「現代日本語音図づくり」などの作業にのめりこんでいった心理経過をわかっていただければと願っています。
このあとの予定
「七ころび、八おき」も、もうすこしで一段落します。そのあと、いよいよ念願のブログ「コトダマの世界」(仮題)を立ちあげる予定です。ここではずばり、「日漢英の音韻比較」、「象形言語説の設定と検証作業」、「V. H. Mair教授の助言」、「日漢英共通音図試案」など、わたしの研究のあゆみについて報告いたします。
できれば・日本語(国語)・中国語(漢語)・英語などの研究者の方々にもご覧いただき、なにかご指導・ご助言いただければと願っています。
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