2020年10月4日日曜日

もみじの季節


あたまの体操〈計算〉 9/14

 



しゃぼん玉とんだ 9/16



輪なげ 9/16




紅葉 9/17


敬老の日、昼食  9/21


あたまの体操〈計算〉 

9月14日(月)。午後の機能訓練では、「あたまの体操」として、「お金の計算」、「ひらがな計算」、「漢字の書きとり」などに取り組みました。下記のような内容です。

お金の計算

 A4判の上半分(A)と下半分(B)に、500円硬貨・100円硬貨・50円硬貨・1円硬貨などのイラストがあります。ABそれぞれ暗算で足すと、どちらの方が多いでしょうか?

 

ひらがな計算

 ひらがなを数字と記号にして計算し、答えを考えてみましょう。

  にたすきゅう

  ごかけるさん

  ななひくに

(中略)

⑨にかけるろくわるさん

  ななたすにひくさん

 

漢字の書きとり

漢字テスト・五年生(9)。□に当てはまるカン字を、()におくりがなを書きましょう。

  こころざし□の高い人

  意見をの□べる()

  友人を家へまね□く(

(中略)

⑰せんとう□□に行く

⑱ぼち□□を通りぬける

 

漢字テスト・五年生(10

  遠い外国でそこく□□をおもう

  ミスをせ□める(□□)

  子孫がた□える( □)

(中略)

⑯ていあん□□をことわる□( )

⑰家をしんちく□□する

⑱弟のしゅちょう□□を聞く

 

しゃぼん玉とんだ 9/16  2947

 916日(水)。午後の機能訓練は、「歌の時間」からはじまりました。正面のテレビに「いきいき体操」(ビデオ)の「歌とおどり」の映像が流され、出席者たちがそれを見て、座席に座ったまま、を動かしたり、おどりのシグサをマネしたりします。曲目は、「しゃぼん玉とんだ」など、だれでもみんなナジミぶかい曲ばかりです。「しゃぼん玉とんだ、屋根までとんだ、屋根までとんで、こわれてきえた…」いつのまにか、身や心のシコリがとけていった感じになります。

 

輪なげ 

歌の時間」につづいて、こんどは「輪なげゲームをしました。床に水入りのビン7本並べたて、参加者が指定席にすわったままの姿勢で、直径15センチほどのをなげかけます。うまくビンをハメこんだ姿になれば、得点1.至近の距離からの輪なげですが、案外得点がむつかしいようです。なげ輪の数は一人につき5個。これで、ビン7個を全部ハメこむことができれば、「ラッキー・セブン」と乾杯したいところですが、それはムリのようです。

ビンの並べ方は、縦1列型・三角陣・方形陣など、いろいろ変えられましたが、得点率向上には、ほとんど効果なし。なぜ?どうして?問題は、むしろ輪そのものにあるようです。「年よりだから、カルければよい」とはかぎりません。よく見ていると、いっぺんうまく一個のビンにはまったと思ったら、はじきかえされて、こんどはとなりのビンにはまりこんだりしていました。竹に布を張りつけただけの輪では、カルすぎて、安定感がない。やはりある程度のオモサがある輪のほうが、シットリした安定感があるようです。なげ手にとっても、〈これなら、カンがつかめそうだ〉となるかもしれません。そんなしだいで、「輪なげの力学」について勉強させていただいたひとときでした。

 

「紅葉」ほか

 917()。午後機能訓の後半は、「うたの時間」ということになりました。ビデオ歌と踊りの画面が流され、出席者たちは座席にすわったまま、歌ったり、おどりのシグサをまねしたりします。上手下手は関係なし。まずは、認知症予防のため、「歌ってみよう」、「おどってみよう」という気分をおこすことがネライのようです。

 曲目は、「紅葉」、「夏の思い出」、「里の秋」、「虫の声」など、季節にふさわしい曲がえらばれました。また、わすれた歌詞をおもいだせるように、ホーム・スタッフが編集した「歌謡集」コピーが全員に貸し出され、安心して歌に集中できるように準備されていました。わたし自身、むかし気持ちよく歌えた記憶のある歌ばかりですが、いまは、歌おうとしても、まずはにならない。やっと声が出たと思っても、こんどはメロディにならない状態がつづいています。デキナイことはシカタありません。その努力ヨシとして、「うまく歌えたツモリ」、「リズムやメロディにのったツモリ」で満足するようにしています。

 

敬老の日、昼食  

 9月21()敬老の日4連休の第3日。9月にはいっても、コロナ・ウイルスは収まる気配を見せず。その中で、阿倍首相退陣菅内閣発足するなど、世間あわただしい動きを見せているようです。ただし、こちら、老人ホーム「めぐみ」での生活は、毎日「寝て、起きて、3度の食事をとり、機能訓練に参加すること」、そのクリカエシです。「外出禁止」、「面会禁止」ボランテイアの方々の来演とだえたきり。

 それでも、ナニ変わったことがないか、絵になる場面がないかと、さがしまわったあげく、ようやく一つだけ見つけました。それが、この「敬老の日、昼食ご膳」でした。ご覧のとおり、ご膳には、まずお祝儀用のマットをしき、「敬老の日」と書いたカードを添えたうえで「赤飯・お吸い物・天ぷら炊き合わせ・青菜の湯葉和え・お饅頭(寿)・巨峰」が勢ぞろいしています。天ぷらの具材はいつもどおりですが、そのははるかにかさばっています。食後のデザートとして、「お饅頭(寿)と巨峰」をそろえたことも、敬老の日のスペシャル・サービス。巨峰をほおばった時は、口の中が満杯となり、モノがいえなくなりました。はじめての経験です。

 

k-r音の英語日本語の系譜(19回)

 前回「k-r音の日本語・漢語」をとりあげたのにつづいて、今回は「k-r音の英語」をとりあげます。まずは、これまでどおり、『A..D.(アメリカの遺産・英語辞典)第3版』フロインド・ヨーロッパ語の語根とその派生語(一覧表)の中から関連項目を採集し、ご紹介します。語根・基本義・派生語の順に表記。日本語訳および各項*印以下の注記は引用者の責任。

gal-(to call呼ぶ,shout叫ぶ) call寒い, clatterガタガタ音を立てる. *呼びかける姿。カル[刈・狩・借]ときの姿勢。また、呼びかけるときの音声、カラカラ・ガラガラ

gel-(coldつめたい, to freeze凍る) cold, cool涼しい, jellyゼリー, glacier氷河.コリカタマル姿。⇔コル[凝・寒]・コゴル[]・コホル[凍・凝]

ger- (to gather集める) cramつめこむ, congregate集まる, category種類. カリアツメル姿。

gerbh- (to scratch引き裂く) carve切り開く, crab¹カニ, gram¹グラム, grammar文法, diagram図式, paragraph小項目, programpログラム.*バラバラ・パラパラに、キリ[]はなす姿。

gere-¹ (to grow old年をとる) geriatrics老人病学. グルグルクル[]・のびでるさま。

gere-² (to cry hoarselyしわがれ声で叫ぶ) crow¹カラス, crack急激な鋭い音を立てる, craneツル〔鶴・吊〕, geraniumゼラニウム(アフリカ原産の植物。鮮紅色の花と芳香性の葉をつける)。*カラカラ・ガラガラ・キラキラ・ギラギラ。せまりクル[来]・きわだつ音声。

ghel-¹ (to call呼ぶ) yellわめく, nightingaleナイチンゲール(ツグミ科の渡り鳥。サヨナキ[小夜鳴]鳥)。*ガラガラ・ゲラゲラ、わめき声がきこえてクル[来]さま。

ghel-² (to shineかがやく) yellow黄色い, gold黄金, gall¹苦いもの, melancholy陰気な, gladたのしい, glassガラス, glare¹ギラギラ光る, glowかがやき, glideすべる. glider グライダー. *ギラギラ・ヒカル・キラメク姿。

gher-¹ (to graspぎゅっとつかむ) encloseとじこめる, girdleガードル, yard²庭, orchard果樹園, kindergarten幼稚園, garden庭園, court中庭, choir合唱団, choral合唱の. カリアツメル・ニギルカカエル・カコム姿。

gher-² (to like好む, want望む) yearnあこがれる, greedyどん欲な, exhort強く勧める, charismaカリスマ. クライ[]ツク[]姿。

ghere- (gutはらわた, entrailはらわた, yarn, hernia脱腸, cordひも. グルグル・伸び出てクル[]もの。

ghre- (to grow成長する) grow, green草色の, grass.*日光をうけて、ギラギラ光る姿。 *前項参照・

ghrebh-¹ (to seizeつかむ, reachとどく) graspしっかり握る, grab¹ひったくる.ギリギリニギリシメル姿。

ghrebh-² (to dig掘る, bury埋める, scratchひっかく) engrave彫りつける, grave¹墓穴, grub掘り起こす, grooveみぞ. グルグル・クリ[]ヌク・エグル姿。たとえば、クルル[]=トマラ(突起)をトボソ(穴・溝)にさしこんで、グルグル回転させる装置。

ghredh- (to walk歩く。 go行く) congress議会, progress進歩, grade階級, degrade位階を落とす, degree等級.⇔クラヰ[]

ghrei- (to rubこする) grisly身震いするような, grimeほこり, Christイエス・キリスト, Christianクリスチャン, Christmasクリスマス. cream クリーム. グラグラ・グラつく・キラキラ・キラメク姿。

ghrendh- (to grindこする) grind, grist製粉用の穀物, refrain控える. ゴロゴロ・コロガス・コスリツケル姿。

ghwer- (wild beast野獣) feral野生の, fierce荒々しい, treacle廃糖蜜. *ケモノ[]=ケ[]モノの姿。[]kehair,

gleubh-(to tear apartちぎる, cleaveしがみつく) cleave¹, clever賢い, hieroglyphic象形文字.  *チギル姿は,視点を変えれば、シガミツク姿でもある。

gredh- (to walkあゆむ, go行く) congress議会, progress進歩, grade段階, degrade降職する, degree段階. *1歩ずつ、足をクリダス姿。⇔クラヰ[]

greno- (grain穀物) corn¹トウモロコシ, kernel穀粒, grain. graniteみかげ石, grenade手投げ弾. コロコロ・コロガルもの。コロ[木呂]。クレ[]とも。→サイコロ・イシコロ

gwele-(to throw投げる, reachとどく) devil悪魔, emblem象徴, parableたとえ話, parliament議会, parlor応接間, problem問題, symbol象徴, ball²大舞踏会, balladバラッド, balletバレエ, kill¹殺す. コロガス・コロガル・コロス姿。

were-¹ (heavy重い)) grave²荘重な, grief深い悲しみ, baritoneバリトン, guru導師, bruteけもの. ギラギラ光る姿。  

gwere-² (to favor親切な行為) grace上品, gratefulありがたいと思う, agree同意する, congratulate祝う, bard¹集団. ギラギラ光る姿。

gwher- (to heat暖める, warm暖める) burn¹燃える, brand品質, brandyブランデー^, furnace暖房炉. ギラギラ光る、発熱する姿。

gwhre- (to smellにおいがする) breath, breathe息をする. *グルグル、息がノドをメグル(往来する)姿。

gwhren- (to think考える) frantic狂気の, frenetic熱狂した, phrase, paraphrase言いかえる.クラクラ・グラグラ・フラフラ・ブラブラ・バラバラ。クルフ・グラツク・フラツク・フルエル・バラバラになる姿。

kailo- (whole全部の) whole, wholesome有益な, healいやす, holy神聖な, hollowくぼみ. *まるごとホリ[]とる・エグリダス姿。

kar- (hard堅い) hard, standard標準, hardy¹じょうぶな, cancer, canker潰瘍.*カタイ[]感覚。日漢英三言語とも、d, t音とl, r音との交替関係が見られる。→カツ[]:カル[](草や木に、ハモノ[刃物]を合わせる)// リュウ[]:タツ[]// リュウ[]:タツ[]// cut:カツ[]:カル[].

kel-¹ (to coverかばう, conceal隠す, save救う) hell地獄, hull穀粒の外皮, hole, hollowうつろな, holsterピストルの皮ケース, helmetヘルメット, occult不思議な, color, cell小部屋, conceal. カラ[]カクレサセル・カクス[]・カバウ[]・カバーする姿。

kel-² (to be prominent目だった; hill) hill, excelまさる, culminate絶頂に達する, column. ヌキデル[抜出]・マス[]・エキ[]する姿。

kele-¹ (warmあたたかい) leeものかげ, chafeこすって暖める, chowder魚肉にジャガイモ・タマネギなどを煮こんだスープ, scald¹こがす, calorieカロリー.カル・カリタテル姿。

kele-² (to shoutさけぶ) claim要求する, acclaim賞賛する, exclaim絶叫する, reclaim開墾する, haulたぐる, council審議会, calendarカレンダー, clearあかるい, declare言明する, class等級. *カナキリ声を上げることで意思を伝える姿。class(暮らす‣暮らし・暮らしぶり)が基本。おなじ音型のまま、等級(暮らしぶり)・学年・学級・授業時間・教室・舎相階級など、さまざまの意味・用法がうまれた。⇔クル[来・繰・刳・暮・呉]・クラ[座・倉・庫・鞍]・クラシ[暮・暗]・クラス[]・クリ[栗・庫裏・刳]・クル[來・暮・繰・刳]・クレ[暮・呉・榑・絡]・クルシ[]・クロ[]

ker-¹ (horn, head) horn, cornerかど[], Capricornヤギ座, unicorn一角獣, cerebrum大脳. *牛・羊・鹿などのツノ[]。堅いカラでかこまれ、中はカラッポだが、大音量の発声装置でもある。

ker-² (to grow育つ) create作り出す, crescent三日月, crew¹従業員, concreteコンクリート, recruit会員を補充する, sincereまじめな. クルクル・グルグル、たえずクリダス[繰出]さま。

ker-³ (heat, fire) hearth炉床、まどい, carbon炭素, cremate火葬にする, ceramic陶磁器の. *火打石で火をキリダス・カリダス・クリダス姿。

kerd- (heart心臓) heart, cordial心からの, courage勇気, quarry¹石切り場, accord一致する, record記録する, credit信用できること, grant授ける. *堅いカラでかこまれたカタマリ(ココロ)が、コロコロ・コロガル、クリダス姿。

kere- (to mix混ぜる, confuse混同する, cook加熱して料理する)グルグル、カキマワス。カル[]・キル[]・サケル[]姿。

kerp- (to gather集める, pluck引き抜く, harvest刈り入れ時) harvest, carpetじゅうたん, scarce欠乏した. カリ[刈・狩・借]集める姿。

kers- (to run走る) corridor廊下, course進路, current流れ, excursion遠足, intercourse交流, occur起こる , carくるま, career, cargo, carry, charge, carpenter. クルクル・コロコロ・コロガル・ハシル姿。occurオコル[]carカルガル・コロガル[]クルマ[]。動詞クルム[]の名詞形。

klei-(to lean寄りかかる) decline落ちぶれる, inclineかがむ, recline寄りかかる, lean¹寄りかかる, client弁護依頼人, clinic診療所, climax絶頂, ladderはしご.ヨリカカル、ヨッテ[寄・依]クル[]姿。

kleu- (to hear聞く) leer流し目で見る, listen耳を傾ける, loud音が大きい. クル[来・刳]・エグル[抉・刳]・ムク[向・剥]・ムケル[向・剥]姿。

koro- (war戦い) harbor, harbinger先駆者, herald伝令, harry荒らす.カル[]・カラス[]・クルシム[]・クルシメル[]・コル[]・コロス[]・コル[]・コラス[]などの姿。

krei- (to sieveフルイにかける, distinguish弁別する) riddle¹なぞ, crime犯罪, criminal犯罪の, certainたしかな, concern~にかかわる, decree法令, excrementくそ, secret秘密の, crisis転機, critic評論家. クル[来・繰]・ヤリクリ[遣繰]する姿。

kreue- (raw生の, flesh食肉) raw, crude未熟な, cruel残酷な. クル・エグル作業の被害者がうける苦しみ。   

kreus- (to begin to freeze凍り始める) crustパンの堅い外皮, crystal水晶.コル[]・コゴル[]・コゴエル[]・コホル[凍・氷]姿。

kwel-¹,  (to revolveグルグルまわる, move around動きまわる) colony植民地, cult礼拝形式, cultivateたがやす, culture文化, wheel車輪, cycle一回転」, cyclone熱帯性低気圧, bicycle自転車, collarカラー, pole¹棒, pulley滑車, bucolic田園生活の. グルグル・コロコロ、マワル・メグル・コロガル姿。

kwel-² (farハルカ遠くはなれて) tele-ギリシア語系造語要素。farの意, paleo-ギリシア語系造語要素。oldの意。*もともと、日本語カル[]と同源か。

kwer- (to make作る) karmaヒンズー教のカルマ. *手をカケル・ツケル・ックル[]姿。

kwrep- (body) corporal身体の, corporate法人組織の, corps兵団, corpse死体。ナキガラ, corsetコルセット. クルム。クルムもの、コロモクルマレ[包]たもの。

kwrmi-(worm) crimson深紅色の. クルム姿。

 

k-r音英語のグループ分類試案

 k-r音英語の音形の種類およびそれぞれの音形が表わす意味(事物の姿)にかんする資料は、ご覧いただいたとおりです。このあと、これを資料として「k-r音英語の基本義」を設定する作業にはいることになります。それには、あわせて「意味系列による一覧表」が欲しくなります。そこで、「客観性・合理性をそなえ、実用的で便利な一覧表」をめざして試案づくりをはじめました。ないチエをしぼって、かなりのテマ・ヒマをかけ、なんとか7項目にまとめてみました。自分の目で見ても、まだまだ不十分です。ご教示をおまちします。

 

<第1次試案>

1カラカラ・ガラガラ。呼びカケル・カル[刈・狩・借]・カリ集める]・カタイ[]・カタマル[] ・カラ[殻・空]・キル[]・クル[来・繰・刳]・コル[] ・コゴル[]・コゴエル[]・コホル[凍・凝]姿。そのときの音声。カタイ[][刃・歯・葉]を草や木に当てる感覚。また、カラ[]でカクス[]・カバウ[]・カバーする・手をカラ[]マセル(囲いこむ)・クルム・コスリつけ暖める・コンガリ・コゲル[]姿。また、行為・スルこと・ナスこと・ヤリクリ。

gal-(to callshout) call呼びカケル.

gel-(cold, to freeze) cold寒い(コル[]・コゴル), cool涼しい,

ger- (to gather) cramクルミ[]こむ, congregate集まる。⇔カラム[禁・絡]・クルム[包]。

kar- (hard) hard, standard基準, hardyがんじょうな(堅いカラ[]で囲まれた).

kel-¹ (to cover, conceal, save) hull外皮(カラ[]), hole(カラッポ), hollowウツロ(カラッポ), helmetヘルメット,occult不思議なもの, color, cell小部屋・細胞, concealカクレさせる. ⇔カラ[殻・空]・クラ[座・庫]・カクル[]・カギル[]・カル[涸・枯]:ガラ[](色彩)の姿。

kele-¹ (warm) lee物陰,scald¹コゲル[], calorieカロリー. ⇔カゲル[]・コゲル[焦]。

ker-³ (heat, fire) hearth炉床.

kerp- (to gather) harvestカリイレ[刈入]時. ⇔カル[刈・狩]

kreus- (to begin to freeze) crustパンの堅い外皮(カリカリ), crystal水晶. ⇔カル[涸・枯]

kwer- (to make) karmaカル・キル・クル・コルなどしてツクリダス姿. ⇔カル[涸・枯]・クル[来・繰・刳]・コル[凝・懲]

2水分がカレル[涸・枯]・キレル[切]・キル〔切・着〕・キリ[]はなす・キリ[]ワケル[]・キリステル[切捨](投げる)・チギル・キレル[]・イノチがキリコロ[切殺]サレル姿。(抉られて)クルシム・コル[]・コロス[]・コル[凝・懲]姿。クルクル・グルグル・クル[来・繰・刳]・エグル[]。カラカラ・ガラガラ・カラ[空・殻]・カル[刈・狩・借・離‣涸・枯]・キラキラ・キル[切・着]・キレル[]・クル[来・繰・刳]・エグル[]・ククル[]・クルシイ[]・クルシム[]・コロコロ・コル[凝・懲]・コロブ[]・コロス[]姿。サケル[]姿。kill=キル[]・コロス[]姿。

gerbh- (to scratch) carveキザム(キリワケル[切分], crab¹カニ(ツメでヒッカケル姿).

gleubh-(to tear apart, cleave) cleave カラミツク, clever賢い(よくキレル[切])⇔キル[]・キレル[]・カラム[禁・絡]・クルム[]。チギル姿は,視点を変えれば、シガミツク・カラミツク姿。

gwele-(to throw, reach) devil悪魔, emblem象徴, parableたとえ話, parliament議会, parlor応接間, problem問題, symbol象徴, ball²大舞踏会, ballad歌謡, balletバレー, kill¹コロス[]. ⇔カル・キル・クル・エグル・コル・ナガル・ナグル・ナゲル。

kere- (to mix, cook) crater噴火口. クル[来る・刳]・エグル[]

koro- (war) harbor港(カクレ[]させるところ), harryクル[]シメル. ⇔カクル[]・クルシム[]

kwel-² (farハルカ遠くはなれて) tele-ギリシア語系造語要素。far, oldの意。カル[](カケハナレル)

kwrmi-(worm) crimson 深紅色. カラ[殻・空]・ヤカル[焼」・アカル[明・赤]・アカルイ[]・カル[]・キル[切・着]・クルム[]// [] ⇔ hair,

wrep- (body) corporal身体の, corps団体, corpse死体。カラ[殻・空]・カラダ[]・カル[刈・狩・借・離涸・枯]

3カラカラ・ガラガラ・キラキラ・ギラギラ・ゲラゲラ。きわだった光線・音声・光景がせまりクル[来]姿。

gere-² (to cry hoarsely) crow¹カラス[], crack物がキラレル・コワレル時など、急激な鋭い音, craneツル〔鶴・吊〕, ⇔カラカラ・(声を)カラス[]・クリアゲル(ツリアゲル[吊上』)。

ghel-¹ (to call) yell大声で鋭く呼ぶ, nightingaleヨナキドリ. 

ghel-² (to shine) yellow黄色, gold黄金,glassガラス, glide滑るように動く, gliderグライダー.⇔ギラギラ・ヒカル・グラグラ・グラツク。

4キラキラ・キラメク・ギリギリ・ニギル・グラグラ・グラつく・コロコロ・ゴロゴロ・コロガル・コロガス・コスリツケル・スリキル[摩切]・セマリクル[迫来]・ヨリクル[寄来](ヨリカカル)姿。カリアツメル・ニギリシメル・カカエル・カコム・クライ[]ツク[]・クルクル・グルグル・クリかえす・クリダス[繰出] ・ヌケデル[抜出]・マス[]・エキ[]する・クル[来・刳⁺]・エグル[]・ヨリクル[寄来]・クルム[]姿。堅いカラで囲まれたカタマリ(ココロ[])が、コロコロ・コロガル、クリダス姿。ムク[向・剥]・ムケル[向・剥]姿。コロ[木呂]。クレ[]・サイコロ・イシコロ。

gher-¹ (to grasp enclose) girdleガードル(orchard果樹園, kindergarten幼稚園, garden庭園, court中庭. ⇔カラム[]・クルム[]

gher-² (to like, want) yearnあこがれる, charismaカリスマ. ⇔コガル[]・アコガレル[]

ghere- (gut, cord entrail) cordひも, yarn, hernia脱腸.

ghre- (to grow) grow育つ(グルグル・クル[来・繰・刳], greenミドリ, grassクサ[草・来箭]. ⇔メキメキ、メ[目・芽]がノビデル[伸出]姿。

ghrei- (to rub) Christキリスト(キラ[切・斬]レル人), creamクリーム(ミルクの脂肪分). ⇔キル[切・斬]

ghrendh- (to grin) grindコスル(スリツケル・トガラセル).

greno- (grain) corn¹, kernelジン〔仁〕(核心), grain穀粒. ⇔コロ(コロガル塊)

kel-² (to be prominent; hill) hill, excelマサル(スグレル[過]), column.

 ⇔スギル[]・スグレル[]

ker-² (to grow) createツクリダス[作出], crescent三日月, crew¹作業團(全員をクルム[]), concrete凝固物,

kerd- (heart) heart, cordialココロ[]カラノ, courage勇気,  record記録, credit信用貸. ⇔カラ[殻・空]・カラダ[]・ココロ[]

kers- (to run) corridor回廊, course進路, current流れ, excursion遠足, intercourse交際, occurオコル[起], carクルマ, career経歴, cargo貨物, carry運ぶ, chargeツメ]]コム(クルム[], carpenter大工. ⇔クル[来・繰・刳]・クルマ[]・クルム[]

klei-(to lean) decline辞退する, incline心が傾く, recline寄りカカル, lean ¹寄りカカル, client顧客, clinic診療所, climax絶頂, ladderはしご. ⇔クル[来・繰・刳]・ヨリ[寄・依]カカル[]・カラム[]

kleu- (to hear) leer横目で見る, listen耳をカタムケル, loud音・声が大きい. ⇔ムケル[向・剥]

5グルグル・クリ[]ヌク・エグル姿。たとえば、クルル[]トマラ(突起)をトボソ(穴・溝)にさしこんで、回転させる装置。ホル[] ・ウメル[]・クル[来・繰・刳]・エグル[]・クラ[座・庫]・クラヰ[]・位階。

ghrebh-² (to dig, bury, scratch) engrave彫りこむ, grave¹墓穴, grub地虫, grooveみぞ. ⇔クル[来・繰・刳]・エグル[]・クラ[座・庫]

gredh- (to walk, go) congress議会, progress進歩, grade等級(クライ[]), degrade降職する, degree1段階. ⇔クラ[座・庫]・クラヰ[]

kailo- (whole) whole全部そろった, wholesome健全な, healいやす, holy神聖な, hollowうつろ. ⇔ソックリ。

6ギラギラ光る、発熱する姿。オモクルシイ[重苦]・ノシカカル[伸掛]姿。

gwere-¹ (heavy) grave²厳粛な, grief悲しみ, baritoneバリトン, guru導師. ⇔クルシミ[]。⇔ギラギラ・クル・エグル。

gwere-² (to favor) grace優雅, gratefulありがたい, agree同意する, congratulate祝う. ⇔(相手の主張を)モチアゲル[持上]

gwher- (to heat, warm) burn¹, brand, brandy, furnace, ⇔ギラギラ・クル[来・繰・刳]・エグル[]

7グルグル、息がノドを往来(ユク・クル)する。クラクラ・グラグラ・グラつく・クルフ姿。カナキリ声を上げ、「イキル・キリヒラク」意思を伝える姿。日本語・英語とも、太陽が西方の地平線をクル・エグル姿から、クラ[座・庫・暗〕・クル[来・刳繰・暮]・クレ[暮・榑]・クラス[暮・class]・クラシ[暮・暗・gray]など、さらには等級(暮らしぶり)・学年・学級・授業時間・教室・社会階級などまで、さまざまの意味・用法がうまれた。

kele-² (to shoutさけぶ) claim請求, acclaim賞賛する, exclaim絶叫する, reclaim再請求する, council会議, calendarコヨミ, clear明るい(スミキル[澄切)), declare公表する, class等級. ⇔アカルイ[]・クラ[座・庫]・クラシ[暮・暗]・クラス[]・クル[来・繰・刳]・サカル[裂・盛・逆・離]・サガル[]・サクル[決・刳]・サグル[]

ker-¹ (horn, head) horn, cornerカド[]. (牛・羊・鹿などの)ツノ[]。堅いカラでかこまれ、中はカラッポで、大音量の発声装置。⇔カラ[殻・空]・カル[刈・狩・借・離涸・枯]

 

<第2次試案>

どうにか第1次試案をまとめましたが、もうすこしスッキリしたものにしたいと願って、2次試案づくりにとりくみました。あわせて、ご教示をお願いします。

1カラカラ・ガラガラ・キラキラ・ギラギラ・クラクラ・グラグラ・クルクル・グルグル・コロコロ。ゴロゴロ。・カル[刈・狩・枯・涸・借]・キル[切・斬・着・鑽]・クル[来・繰・刳]・コル[] ・コゴル[]・コゴエル[]・コホル[凍・凝]リ集める]・カタイ[]・カタマル[] ・カラ[殻・空]・カラダ[]・カラム[]・クルム[]・コスリツケル・コンガリ・コゲル[]。行為・スルこと・ナスこと・ヤリクリ。息がノドを往来(ユク・クル)する。フラフラ・ブラブラ・バラバラ。グラつく・クルフ・フラつく・フルエル・バラバラになる姿。カナキリ声を上げ、「イキル・キリヒラク」意思を伝える姿。日本語・英語とも、太陽が西方の地平線をクル・エグル姿から、クラ[座・庫・暗〕・クル[来・刳繰・暮]・クレ[暮・榑]・クラス[暮・class]・クラシ[暮・暗・gray]ど、さらには等級(暮らしぶり)・学年・学級・授業時間・教室・社会階級などまで、さまざまの意味・用法がうまれた。

gal-(to callshout) call, clatter. ⇔ガラガラ・カル[刈・狩・涸・枯]

gel-(cold, to freeze) cold, cool, jelly, ⇔コル[]・コホル[凍・氷]

ger- (to gather) cram, congregate. ⇔カラム[禁・絡]・クリコム[繰込]・クルム[包]。

gere-² (to cry hoarsely) crow¹, crack, crane. ⇔カラカラ・(声を)カラス[]・クリアゲル(ツリアゲル[吊上』)。

ghel-¹ (to call) yell, nightingale. ⇔カナキリ[金錐]声。

ghel-² (to shine) yellow, goldglass, glide, gliderギラギラ・ヒカル・グラグラ・グラツク。

gher-¹ (to grasp enclose) girdle, yard², orchard, kindergarten, garden, court. ⇔カラム[]・クルム[]

ghrebh-² (to dig, bury, scratch) engrave, grave¹, grub, groove. groove.  ⇔クル[来・繰・刳]・エグル[]・クラ[座・庫]

gleubh-(to tear apart, cleave) cleave¹, clever, hieroglyphic.  *チギル姿は,視点を変えれば、シガミツク姿。

gredh- (to walk, go) congress, progress, grade, degrade, degree. ⇔クラ[座・庫]・クラヰ[]

greno- (grain) corn¹, kernel, grain. granite, grenade. ⇔カラム[]・クルム[]。クレ[榑]・コロ(コロガル塊)・コル[凝]。

gwere-¹ (heavy) grave², grief, baritone, guru. ⇔クルシミ[]ギラギラ・クル・エグル。

gwere-² (to favor) grace, grateful, agree, congratulate. congratulate祝う. ⇔(相手の主張を)モチアゲル[持上]

gwher- (to heat, warm) burn¹, brand, brandy, furnace. ⇔ギラギラ・クル[来・繰・刳]・エグル[]

kailo- (whole) whole, wholesome, heal, holy, hollow. ⇔ソックリ。

kar- (hard) hard, standard, hardy¹, cancer, canker. ⇔コル[]

keep- (to gather) harvest. ⇔カル[刈・狩]

kel-¹ (to cover, conceal, save) hell, hull, hole, hollow, holster, helmet occult, color, cell, conceal. ⇔カラ[殻・空]・クラ[座・庫]・カクル[]・カギル[]・カゲル[]・カル[涸・枯]・ガラ[](色彩)・クル[]・エグル[]

kele-¹ (warm) lee, chafe, chowder, scald¹, calorie. ⇔カゲル[]・シカル[叱・敷]

kele-² (to shout) claim, acclaim, exclaim, reclaim, council, calendar, clear, declare, class. ⇔アカルイ[]・クラ[座・庫]・クラシ[暮・暗]・クラス[]・クル[来・繰・刳・暮]・クレ[]・サカル[裂・盛・逆・離]・サガル[]・サクル[決・刳]・サグル[]

ker-¹ (horn, head) horn, corner//loud. ⇔カラ[殻・空]・カル[刈・狩・借・離]・クル[来・繰・刳]・エグル[]・クグル[]

ker-² (to grow) create, crescent, crew¹, concrete. ⇔クル[来・繰・刳]・コル[凝]。

ker-³ (heat, fire) hearth. ⇔キル[切・鑽]

kerd- (heart) heart, cordial, courage, record, credit. ⇔カル[刈・狩・借]・カラ[殻・空]・カラダ[]・ココロ[] ・コル[凝]。

kers- (to run) corridor, course, current, excursion, intercourse, occur, car, career, cargo, carry, charge, carpenter. ⇔クル[来・繰・刳]・クルマ[]・クルム[]・オコル[起・興]・カルガル・クルクル・コロコロ・コロガル[]

klei-(to lean) decline, incline, recline, lean¹, client, clinic, climax, ladder. ⇔クル[来・繰・刳]・ヨリ[寄・依]カカル[]・カラム[]

kleu- (to hear) leer, listen, loud. ⇔クル[来・繰・刳]・エグル[]・ムケル[向・剥]

kreus- (to begin to freeze) crust, crystal. カル[涸・枯]・コル[]

kwer- (to make) karma. ⇔カル[涸・枯]・クル[来・繰・刳]・コル[凝・懲]

kwrmi- (worm) crimson, ⇔カラ[殻・空]・ヤカル[]・アカル[明・赤]・アカルイ[]・カル[]・キル[切・着]・クルム[]

wrep- (body) corporal, corps, corpse. ⇔カラ[殻・空]・カラダ[]・カル[刈・狩・借・離・涸・枯]

2バラバラ・パラパラに、キリ[]はなす・キリ[]ワケル[]・キリステル[切捨](投げる)・チギル(視点を変えれば、シガミツク)姿。また、水分がキレル[]・カレル[涸・枯]・イノチがキリコロ[切殺]サレル姿。(抉られて)クルシム・クルシメル・コル[]・コロス[]・コル[]・コラス[]姿。グルグル、カキマワス。カラ[空・殻]・カル[]・キル[]・サケル[]姿。加熱して料理する姿。kill=キル[]・コロス[]姿。

gerbh- (to scratch) carve, crab¹. ⇔クル[]・エグル[]

gleubh-(to tear apart, cleave) cleave¹, clever, hieroglyphic. *チギル姿は,視点を変えれば、シガミツク・カラミツク姿。 ⇔キル[]・キレル[]・カラム[禁・絡]・クルム[]

gwele- (to throw, reach) devil, parable, parliament, parlor, problem, symbol,

  ball², ballad, ballet, kill¹. ⇔カル[]・キル[]・ワル[割・悪]

gwhre- (to smell) breath, breathe. ⇔イキル[[](イキ[]をする) クル[来・刳・繰・暮]

gwhren- (to think) frantic, frenetic, phrase, paraphrase. ⇔カル[]・ワカル[分・別]

kere- (to mix, cook) rare², uproar, crater. ⇔クル[来・繰・刳]・エグル[]・ヤケル[]

koro- (war) harbor, harbinger, herald, harry. ⇔カクル[]・クルシム[]

kwel-² (far) tele-ギリシア語系造語要素。far, oldの意。⇔カル[](カケハナレル)

3カラカラ・ガラガラ・キラキラ・ギラギラ・ゲラゲラ。きわだった光線・音声・光景がせまりクル[来]姿。

gher-² (to like, want) yearn, greedy, exhort, charisma. ⇔クル[来・繰・刳]・メクル(メグル)・コガル[]・アコガレル[]

ghere- (gut, cord entrail) cord, yarn, hernia. ⇔クル[来・繰・刳]・メクル(メグル)

ghre- (to grow) grow, green, grass. charismaカリスマ. ⇔クル[来・繰・刳]・クサ[草・来箭]

ghrei- (to rub) grisly, grime, Christ, cream. ⇔スリキル[磨切]

ghrendh- (to grin) grind, grist, refrain. ⇔クル[来・繰・刳]・エグル[]・スリキル[磨切]

kel-² (to be prominent; hill) hill, excel, column. ⇔コロ(コロガル塊)。⇔スギル[]・スグレル[]

 

まとめ

 「k-r音英語の基本義」をさぐりつづけ、これでようやく作業を終わるところまでたどりつきました。たいへんなテマ・ヒマをかけた結果ですが.本人の目から見ても、あまりスッキリしたものになっていません。わたしの学習能力の限界です。おゆるしください。

 さいごに、日漢英3言語にわたるk-r音語の実態調査をした結果あきらかにされたことについて、まとめておきたいと思います。

  3言語とも、その「音形」と「意味(事物の姿)」とのあいだに、「共通の原理による対応関係」が認められる。

  3言語にわたって、多数のk-r音単語家族集団が成立し、それぞれの言語の中で主流派となっている。

  3言語とも、文・節から音節・音素の段階まで分解することができ、この段階では、音形と意味との対応関係が3言語とも基本的に一致している。単音節語だけでなく、複音節語についても、「単音節語の意味の集合」ということから、3言語相互に共通する語音が多数 生まれている。このことは単なる「偶然の一致」だろうか?ぎゃくに、「地球上のある地域で人類が生まれ、コトバをかわすことによって生活が改善され、そのコトバがやがて地球全体にひろまった」。つまり、「歴史の発展から見て、当然おこるべき現象」と解釈できないだろうか?

 

以上のほかにも、こんどの「日漢英3言語k-r音の比較作業」をとおして気づかされたことがありますので、まとめてご報告します。

*擬声・擬態語の役割…k-r音にかぎらず、擬声・擬態語は「品詞以前のコトバ」として、その存在が軽視される傾向があったと思いますが、よく調べてみると、その擬声・擬態語からおおくの品詞語が生まれていることが分かってきます。その点から、擬声・擬態語のはたす役割は見直されてよいと考えられます。

*単語家族集団の役割…すこし極端な言い方になるかもしれませんが、k-r音日本語の共通基本義として、「固いカラがカラダにカラミつく姿」を設定することによって、動詞カル・キル・クル・コル、名詞カラ・キレ・クラ・クレ・クロなどのk-r音語が構成される過程を説明することがデキルようになります。インド・ヨーロッパ語研究の分野では、各種民族言語の比較研究には、この「単語家族集団」の役割に注目し、その実態をたしかめることが常識になっています。日本語や漢語についても、こんご「単語家族」研究を充実させることによって、「人類語の中で、日本語や漢語が占める系統や位置関係」について、客観性や説得力のある判断資料が得られるようにすべきだと思います。

ここで、「IE語根とその派生語」の中から、典型的な例を再度とりあげ、比較作業をオサライしておきましょう。

gleubh- (to tear apart, cleave) cleave¹, clever. 

kwele-¹(to revolve, move around) colony, cult, culture, wheel, cycle, bcycle, collar.

 日本語の文脈でいえば、カナキリ声アゲル(さけぶ)ことによって、まわりの人の関心をカリ集めることになります。その発声装置である口は、「堅いカラ[殻]カラム[絡]」姿であり、その中はカラッポ[]。(ダカラこそ、カリあつめたものをクリコムことがデキル)。このカラは、草や木のカラ[](みき)ともなり、やがてカラ[](容器の柄・取っ手)・さらにはガラ[](イロイロの形やイロ[])を表わすことになります。

また、容器としてのカラ[]は、ハモノでキル・クル・エグル作業によってデキル(ツクラレル)形であり、キル・クル・コル・コロガス・コロスは、サイコロ状にキル[切・斬]・コロス[]ことであり、やがてkill, crossなどにつながる語音です。

 英語の文脈で考えてみても、よく似た状況が展開します。カナキリ声アゲル(サキ[]ダス)(cleave)ことは、まわりの人をcallすることであり、カリあつめる、collectする

ことであり、大地をキリヒラキ(cleave)、そこでコロコロ・コロゲまわる(move around)生活の中で、農耕文化(culture)が生まれました。cycle, bicycleなどの文化財が生まれ。さらには、カラ[](イレモノ・容器)の形やイロ[]がイロイロあることから、collar(イロ[])というコトバまで生まれました。土器づくりのばあい、加熱する温度のちがいによって、できアガル製品のアガリ・サガリツナガリ、人々のクラシ[]class(階級)ワケルことにもなります。

このように見てくると、「日本語と英語は、別系統」といわれても、どこでどうワカレルのか?ワケがワカラなくなってきます。日英k-r音語の現状は、民族や国籍のワクをこえて複雑な対応関係を示すもので、ミゴト[見事]と感心するばかりです。

t(d)音とr(l)音との交替関係…日漢英3言語のうち、漢語や   英語では、t(d)音とr(l)は基本的に別の語音として区別されていますが、ヤマトコトバの感覚では、ラ行音r-だけl-音語は成立していません。日本人の耳には、l-音も含めてr-音として聞こえます。また、ヤマトコトバでは、ラ行音は語尾に用いられるだけで、語頭に立つことはありません。

  漢語では、語頭にはl-音、語尾音にはr-音だけが用いられています。英語では、語頭・語尾の区別なく、多数のk-l, k-r音語が用いられています。さらに言えば、k-l音とk-rとのチガイが、それぞれの基本義(事物の姿)にどれだけのチガイをもたらしているか、追究してみると、そのチガイはかぎりなくゼロにちかいようです。// カツ[搗・合・且]:カル

 [](草や木に、ハモノ[刃物]を合わせる)// タツ[立・龍]:リュウ[立・龍]// カツ[搗・合・割]:cut// cross : kill : cut : キリコロス.