2021年6月21日月曜日

ついたち饅頭まで


折り紙を振ると、快音スポン!


雪をいただく立山連峰  5/4


しゃくなげの花  5/8 



2字熟語つくりの課題プリント  5/13 


「椰子の実」など  5/20 



スイーツ集合  5/24



カップでタワーをキヅク[]  5/29


ついたち饅頭…6/1  




 折り紙を振ると、快音スポン!

 53()。この日、「機能訓練」の後半は、新聞紙を使った鉄砲づくりのゲームをしました。配布された新聞紙1㌻分をおりまげて、カブトづくりの要領で、フクロの形を折りこんだオリガミをつくります。そのオリガミのハシ[]を右手3本ユビでつまみ、上から下へ向かって思いきりつよく振りおろします。すると、タタミこまれていたフクロの部分に、いきなり大量の空気が侵入。またたく間にフクロがつくられますが、そのフクロも空気の流れの激しさに耐えられず、破裂してしまいます。そのとき、「スポン」という快音(怪音?)を発します。オリガミを振りおろした当人としては、「ウスク・ヤワラカな感じのオリガミから、まさかこれほど強烈なハレツ[破裂]音が生まれる」とは、ユメにも思いませんでした。しばらくは、本人自身がスッポン・ポンにされた感じがついてまわりそうです。

 

雪をいただく立山連峰

 54日(木)。快晴。午後2時から9fで「機能訓練」のあと、ほんのわずかな時間ですが、ベランダに出て、シャバの空気を吸い、あたりの景色をながめていました。ビルの屋根がつづく、そのさきに、白い雪をいただいた立山連峰が連なっている姿が、はっきり分かります。胸の中で、ひそかに「イイネ」マークをくりかえし念じていました。

 

シャクナゲの花

 58日(土)。午前10時すぎ、1f内科検診をすませたあと、内心少しほっとした気分だったこともあり、7fへもどるまえに、正面玄関を出て、明るい戸外をのぞいて見ることにしました。そこは歩道のハシ[]=ヘリ[]であり、紅色の花をつけたシャクナゲの花壇になっています。ここでしばらく、葉のミドリとそのミドリをオオイカクス勢いでサキホコル花のベニ色・クレナイ色の深みにはまりこんでいました。このシャクナゲは、まさに日のヒカリを浴ビ、宇宙のイキ(息・空気)を吸ヒながら生キテイル。その実態を、あらためて見せつけられた思いがしました。

 わたしは、花をながめるのはスキですが、花のナマエをおぼえるのはニガテです。いまほども、シャクナゲと呼んでみましたが、本当はツツジなのか、サツキなのか、たしかめたうえで呼んでいるわけではありません。サツキについては、「サツキ=五月にサク[裂・咲]花。サ=サ[][]の古称。ツキ[]突カレテ、疲レル。尽キ果テルモノ」などと教えられましたが、ツツジやシャクナゲについては、どうしてこれらの音形で呼ばれるようになったのか、まったく見当がツキません。もうすこし深く勉強して、その由来がわかれば、そのあと花をながめるとき、さらにアラタナ・フカイ楽しみ方ができるかと思います。

 

2字熟語つくりの課題プリント

513()。午後、機能訓練のとき、ビデオの画面で少年少女の演技にあわわせ、また歌声にあわせて、体を動かしていました。曲目は、「大きな古時計」、「雨りお月さん」、「手のひらを太陽に」、「幸せなら手をたたこう」、「365歩のマーチ」など。

 つづいて「コインの合計金額計算」や漢字一字を中心に、二字熟語を四つ完成させる問題などに挑戦(写真)。「コインの計算」ではÀ, B二つのグループに、それぞれ10個足らずのコイン(1円、5円、10円、50円、100)のイラストが印刷されています。まず両グループそれぞれの合計額を計算したうえで、どちらの方がおおいか答えよという問題です。こんな計算問題なら簡単にできると思いながらとりくんだのですが、たちまち自信を無くしました。視力がよわくなり、自分が書いたメモ(数字)が読みとりにくい状態になっていました。気もちがイライラするばかりで、余計な時間が過ぎました。

 つづいて、「漢字穴埋めプリント2枚ととりくみます。「漢字一字から、二字熟語を四つ完成させる」問題。こんどは割りと順調にすすみました

 

「椰子の実」など

 520日(木)。午後の機能訓練では、前半まずビデオでゴボー先生の演技を見ながら、ゴボー体操で体のシコリをほぐします。そのあとは「」の時間。「椰子の実」をはじめ、「夏の海」を特集。「夏の思い出」、「夏は来ぬ」、「海」、「浜辺の歌」などを歌いつづけましたビデオからながれてくるメロデーをおいかけ、スタッフが用意した歌詞を見て忘れかけていた歌詞を思いだしながら、なんとか歌いおわりました。第三者がきけば、「まったく歌になっていない」といわれるでしょうが、当人同士としては、心ゆくまで思い出にひたることができ、大満足のひとときだったかと思います。

 

スイーツ集合 

 524(月。この日。Mioriさんからサシイレがありました。そこでさっそく「スイーツ集合!スマホでパチリ。黒あめ・かりんとう・甘納豆・カルシウムせんべい・ハーベスト・Ècorse など、わたしのダイスキなモノばかりが勢ぞろいした姿です。これでまた「こんどは、どれにしようかな?とりあえずは、まず黒あめにしよう」などつぶやきながら、しばらく沖縄の浜辺の風景を連想して楽しむ」、そういった場面がくりかえされるかと思います。

 わたしはかりんとうもダイスキですが、それはあのいかにもカタくてゴツイ感じのかりんとうを、じぶんの歯でカリカリ・ガリガリ・カミツブスことができたことから、「自分の歯は健在だ!」と自信がもてたからだと考えられます。ところが最近は、そのかりんとうも、自分の歯でカミクダクのがむつかしくなってきたようです。じっさいは、ユビ34段に折る、もしくは紙に包んだものをツチ[]でたたきつぶしてから口へ入れるようにしています。そういった点では、カリントウとせんべいやハーベストは同系の食品ということになるわけでしょうか。

 

カップでタワーをキヅ []  

 529日(土)。午後「機能訓練」の後半、「プラのコップでタワーをキヅ []ク」ゲームをしました。最初は横一列にプラのコップをならべ立てます。第1段小計7個。つぎは、初段コップ2個をまたぐ姿で、コップ一個をのせてゆきます。以後おなじ要領で、第2段小計6個。第3段小計5個。第4段小計4個。第5段小計3個。第6段小計2個。第7段小計1個。これで、タワーが完成!ちよっとした「達成感」をあじわいました。

くずすときは、初段中央突破をめざしました。基盤になっていたコップ一個がくずれると、タワー全体がバランスを失い、一気にくずれてしまいました。せっかくテマ・ヒマかけて完成したものなので、それなりの「喪失感」をあじあわされることになりました。

 

ツイタチ饅頭

61()。この日は、富山市日枝(山王)神社の祭礼の日です。山王さんのマツリといえば、なにはなくとも、「ツイタチ饅頭」を食べるのが楽しみです。わたし自身、この数年、山王さんの鳥居をくぐったことがありませんが、この「ツイタチ饅頭」だけは、毎回欠かさずいただいています。6月1日朝、まだ暗いうちから、中央通り竹林堂でつくられた「酒まんじゅう」をかついだ売り子たちが通りへくりだし、躍りながら・歌いながら呼びかけます。

「まんじょや まんじょ、まんじょ いらんけ、まんじょ」

 この売り声を聞きつけたご近所の人たちが、われさきにとかけより、わが家の人数分だけ買いもとめます。まだできたてのホヤホヤ。手でさわると、暖かさがつたわり、酒コウジカオリがホノカニ鼻をくすぐります。「ことしも、このニオイをカグことができ、生キテイルことを実感できたこのあともつぎの61日をめざしてがんばろう!」そんな感じがしてきます。

 

k-p音日本語の基本義…日本語の系譜(第26回)

 

擬声・擬態語

ガップリガッポリガバガバガブガブガブリガボガボキッパリキビキビギャフングビグビグビリケバケバゲップコッポリゴホゴホゴボゴボゴホン

 

2音節の動詞

カフ[飼・養](動四)①飼う。動物を飼育する。家畜などに飲

  食物を与える。*カフ[替・買・替・易]・カブ[]と同系。

 カフ・カブル・カブサル・カブセル姿。⇔カフ甲kap

 jia(カブト)// ガフ[](アフ・アハセル)。

カフ[替・買](動四)①交差する。まじわる。②換える。③買

 う。物と物、または金と品物とを交換すること。⇔カフkab

 蓋gai(カブセル・フタ[]をする・大まかに計算し、判断す

 る)

カフ[替・易](動下二)①さしかわす。たがいに~する。カハ

 スとほぼ同意。②替える。交換する。

カブ[] (動上二) かびる。*カブリツク姿。

キフ[来経](動下二)①経過する。来ては去って行く。*「キ

 []+フ[]」の構造。ク[来・消]・クル[来・繰・刳・抉]

 などの姿。ヨソから来たA(男性)が、たまたまその前を行

 く(女性)に追いつく(及ブ)。フレ[振・触]合う。(精子が

 子宮に及ブ) 10か月後、赤ん坊が生まれる。漢語キフ[給・

 及・吸・汲・級・泣・急] に通じる語音。⇔キフ[給・

 及]givekeep.

クフ[食・嚙] ①嚙む。くわえる。嚙みつく。②食う。たべ

 る。

コフ[](動上二)思い慕う。眼前にないものに心惹かれるひ

 かれること。*コリカタマル[凝固]姿。コヒ[恋・鯉]・コビ

 []・コブ[]と同系。

コフ[乞・請・祈](動四)①求める。欲しがる。②祈る。*コ

 ヒ[]求めて、copyを作る、coupleとなる姿。

コフ[] へつらう。こびる。おもねる。

 

2音節の名詞など

カハ[川・河]川。*次項カハ[皮・側]とともに、動詞カ

 フ[飼・養・替・買]の未然形兼名詞形と解釈できる。「カ+

 ハ」の構造。「カ[鹿・髪]+ハ[羽・葉・歯・刃・端]。カ

 [飼・養・替・買]ものの姿。カハス[交・易]・カバフ[]

 カハル[変・替・代・換]・カブ[齧・被]・カブス[]・カ 

 ブセル[]coverスル姿。カハ[]は、大地のカハ[皮・

 側](cover. カフ[]kapjia.// cover.

カハ[皮]①覆って外面となるもの。動植物の外表を覆う膜

 など。②おもに獣類の皮を剥い でつくったもの。*カバフ

 []・カブセル〔被〕・coverする姿。⇔カフkapjia.//

 イkabgai//cover.

カハ「側」 ①物の一つの方向・面、相対する二つの一方。片

 方。ガハとも。

カヒ[匕・匙] さじ。杓子。長い柄の一方の端が円形、または

 長円形にふくらみ、その面がくぼんでいる。カスガヒ[]

 留め金)は、カヒと形が類似していたのでつけられた名

 か、*動詞カフ[飼・養・替・買]の連用形兼名詞形と解釈で

 きる。

カヒ[] 山と山との間。峡谷。動詞カフ[]の名詞形か。*

 カヒ[貝・匙]と同系。

カヒ[] かい。水産の動物。二枚貝もあり、巻貝もあり、種

 類が多い。*動詞カフ[飼・替・]の連用形兼名詞形。日本

 語カヒの音形が漢語バイ[売・買]の字形と対応している。カ

 ヒ[貝]のカラ[殻・空]とナカミ[中身]の相互関係.

カヒ[蚊火] 蚊やり火。

カヒ[鹿火] 鹿や猪が田畑を荒らすのを追うために焚く火。

カヒ[甲斐・代・効] ねうち。ききめ。効果。

カビ[頴・穀] ホサキ。コクモツノホノサキ。*カブリツ

 ク姿。

カビ[] ①菌類のうちで、キノコを生じないものの総称。主

 に糸状菌をいう。アヲカビ・クロカビ・ケカビなど。②飲

 食物・衣服・器具などの表面に生ずる、糸状の外見をした

 微生物の集落の俗称。*カブリツク姿。

カブ ①(賭博用語) めくりカルタで、九の数の札。また、四○

 枚で行う賭博で、合わせて末尾が」九になったもの。②

 「おいちょかぶ」に同じ。*「おいちょ」は、「九を追い

 かける数字=ハチ[]」・チヤウ[丁・頂]・テフ[](縁起

 のよい語音)。

カブ[] ①伐り倒した木の残った幹および根。きりかぶ。②

 植物の何本かが一緒になった根元。③根のついた植物を数

 える語。④江戸時代に株仲間の組合員の独占した権利。転

 じて、広く職業・営業上の特権または専売特権。⑤株式ま

 たは株券。*カブリツク姿。⇔カkapjia. //ガイkab

 gai//cover.

カブ[] アブラ科の一年生または二年生根菜。ハクサイ・ア

 ブラナなどと同種。

カブ[] あたま。かしら。*カブは、カブリツク姿。アタマ

 は、アツマル・アツメル姿。カシラは、カシル[]・カジル

 []姿。また、(頭がおさまる)ホラアナ[洞穴]cave)の

 姿。⇔カフ[](カブト)・capcupcapecave.

カヘ[替・換・代] ①かえること。②かわり。予備。③交換の

 割合。

カベ[] 土壁は寺院や貴族の邸宅に限られ、一般には板壁

 か、壁代わりに草を並べて桟で止めていたと思われる。*

 カバフ[]・カブル・カブサル・カブセル姿。

カホ[顔・貌] 目・鼻・口がある、頭部の全面。つら。また比

 喩的に、これに形が似た、物の面にもいう。オモとも。*

 動詞カフ[替・易]や名詞カハ[川・河・皮・]・カヒ「貝・

 峡・匙」などとも同系。カブル・カブサル・カブセル姿。

 ⇔カフkap>甲jia// capcapecave.

キハ[際] そば。端。*「キ[杵]+ハ[端・刃]」の構造。→キ

 ハム[極]・キハマル[]・キハミ[]・キハメテ[]・キ

 ハル[切]。

クハ[] わ。石や土を掘り起こす農耕具。*「ク[]+ハ

 [歯・刃]」の構造。クフ[]・クハフ[加・銜]・クハヘル

 [加・]・クバル[]・クハス[]姿。また、スッカリ・ス

 ッキリ・スクフ[掬・救]姿。スコップをつかい、スコブル効

 率がよいさま。⇔クハ[桑]。

クハ[ クワ科の落葉高木。実は食用となる。栽培して養蚕

 に用い、材は器具を作るのに用いられる。

クヒ[杙・杭] くい。*動詞クフ[食・嚙]の連用形兼名詞形。

 クハ[桑・鍬]・クビ[首・頸]などと同系。クヒコム・クヒツ

 ク・クラヒツク姿。

クビ[首・頸・衿] ①くび。ウナジから肩までのくびれた部

 分。②着物のエリ。

クビ 鳥名、ククヒと同じか。*ククヒの飛ぶ姿から、女の細

 い腕を連想したもの。

クボ[窪・凹] ①くぼみ。周囲が高く、中央が低い所。②陰

 門、女性の性器の異名。*クヒ[]こんだところ。

ケフ[今日]きょう。*ケフの語源については不詳だが、「ケ

 [黄・気配・毛]+フ[生える]構造」と解釈することもで

 きる。庭先の草花をながめていると、キノフとケフと、そ

 れぞれちがったカホをみせてくれる。アスはまたどんなカ

 ホを見せてくれるか、楽しみだ。そんな視点から生まれた

 コトバヅカヒか。

コヒ[] 恋。恋心。恋フの名詞形。*相手が目の前にいない

 のを淋しく思い、求めしたう心。乞ヒ求メテ、写し(copy)を作る、coupleになる姿。

コヒ[] 鯉科の淡水産硬骨魚。*ガッポリ、水にカブリツク

 (乞ヒ求メル)姿。コヒ[恋・]と同系。