2017年3月3日金曜日

病院、 コンビニ、そして コトバ 談義


ファミリーマートに 変身 開業 2/23


カーリング ゲーム(まちなか) 2/23 


悠学会 例会 2/24 




ひとまず 安心

117日に、信子が 藤の木病院に 入院してから、たちまち 1カ月が 過ぎました。環境が 変わり、食事に ついても 十分 管理されるように なった せいか、ハキモドシなども おさまって きている ようです。221日に 面会に 行った ときには、入院まえ よりスッキリして 見える 顔で、「そろそろ 退院できないか」みたいな ことを いってました。Mioriさんと ふたりで、「いまは まだ 寒いから、家での 生活は たいへん。あったかい 季節に なるまでは、入院してる 方が 安全だから」と 説得に かかりました。欲ばった ことは いいません。せっかく たどりついた 「平安無事」の 生活が、1日でも ながく つづく ようにと 願って います。



サークルKが ファミリーマートに 変身

 おとなりの コンビニ、サークルK219日 かぎりで 閉店と なり、三日後の 23日()には、ファミリーマートと して 新装 開店。カンバンは 変わり ましたが、店長さんなど スタッフは そのまま。商品の 品ぞろえは いちだんと 進んだ ようです。みごとな変身ぶり、おめでとう ございます。せっかく おとなり 同士で 顔なじみと なった のも、なにかの 縁、今後とも、よろしく お願いします。



97歳の 誕生 祝い

23日()の 午后、デイ サービスの ため、まちなかへ でかけました。入浴・マッサージ・ゲーム など、日程の さいごに、恒例の「誕生 祝いの 會」が 組みこまれて いました。わたしは 225日 生まれ なので、2日 早まっての お祝いと なります。バースデイ ケーキに ともされた ローソクの 火を、わたしが フーッと 吹き消した あと、在席のみなさんが ”Happy birthday to you“と 歌われました。すなおに、うれしい 気持ちになりました。

「感想をヒトコト」と いわれ、つい 調子に のって、一席 ぶちあげました。

「わたしは 中国語専攻ですが、この 数十年来 ずっと 日本語と 中国語と 英語を 音で 比較する 研究を つづけて います。コトバは、音が 基本。モジでは ありません。たとえば、日本語の カツカツカル こと、やがて カチワル こと。剣道の 試合で いえば、相手の 面を カチワル ことが できれば、カチ[]。漢語で いえば、ブンカツ[分割]カツ。英語でも cutと いいます。そして、カツ・カチワル もの(道具)が、カタ[型]・カッター。そのカタ[] カッターを つかえば、おなじ カタ[型・形]の ものを いくらでも カタドル・カチトル ことが できます。
 こんなふうに 見てくると、k-tに かんする かぎり、日本語でも、漢語でも、英語でも、みんな おなじような 感覚や 発想から コトバが 生まれた ことが 分かります。へたな  落語 漫才より おもしろい です」

 ちょっと やり過ぎたかなと いう 感じも しましたが、せっかく みなさんから お祝いの歌を 聞かせて いただいた ので、自分の 正直な 感想を しゃべった ほうが よいと 考えた わけです。そのあと、すぐに 反応が ありました。これまで ほとんど 会話した ことの なかった 方から、いろいろ 話しかけられた ことです。みなさん、それぞれ 長い人生を 体験して こられた 人 ばかり。わたしが お粗末な 感想(体験談)を お話した ことで、なにかしら 共感する ところが あり、声を かけて くださった のではと 思います。

 「誕生会での 感想」に かぎらず、通所者 みなさんの 体験談や、趣味(文芸・書・絵画・歌謡・おどり…)などを ヒロウして いただける 場面が 設定されれば、まちなかへ かよう 楽しみが ふえるかも しれません。具体的な 方法手順に ついては、すでに 実績の ある 「書道の時間」などが 参考に なると 思います。



日本海文化悠学会 研修会

224日(金)午後、千代田町 まる十で、日本海文化悠学会の 研修会が ありました。はじめに、宮原 利英さんが「石動山」に ついて 報告、ついで 関谷 克己さんが「山岳地形名『谷』と『沢』の分布とその由来」に ついて 報告されました。お二人とも 長年に わたる 研究成果の 報告で あり、それぞれ 1時間ていどの 持ち時間では、十分な 質疑・討論と までは ゆかず、モッタイナイ 感じが しました。



イスルギヒコとシラヤマヒメ

 当日 いただいた レジュメを たよりに、門外漢の わたしが 宮原さんの 報告を 要約すると、こんなふうに なります。

*石動山信仰の 成立は5世紀後半 ぐらい。邑知低湿地東半の 平野部と 氷見平地が それぞれ 一つの 地域国家として まとまりを 見せたころ。地域の 海の民、山の民の 農耕神・航海神・漁猟神と して、また 星辰信仰・韓神信仰の 一環として 信仰された。古墳群の 展開から 推測できる。

*イスルギの 古語が 「石フル城」の 転化で あれば、「フル」は 「村」の 朝鮮古語。古代王国の 一つが あった のか?

*しかし、古代国家と して 文献上に 登場するのは 遅かった。初見は、10世紀後半(927年),能登国能登郡の 官社 17座の 一つ、伊須流岐比古神社(『延喜神名帳』)。国家が祭る 神では なく、国司が 奉幣の 義務を もつ 神社。「厄神の 蕃神」と して、北陸道の 気多神に 次ぐ 代表社。白山との 結びつきは 強いが、古代国家の 神祇統制には 組みこまれず、地域の 有力仏神と して 成長した(以下省略)。

 石動山や 白山に ついては、1月の 研修会 兼 新年会でも、中島 信之さんが 「伝承に見る 立山と 白山…山岳信仰の 諸相」に ついて 報告され、(わたしは 出席できませんでしたが)レジュメを いただきました ので、いろいろ 勉強させて いただき、ありがとうございました。お礼までに、わたしの 感想(提案)を 申しあげます。

*正確・精密な 議論を すすめる ためには、あらかじめ 基本的な 用語に ついて 共通理解を たしかめる ことが 必用です。

*イスルギ(ヒコ)・シラヤマ(ヒメ)は、ヤマトコトバで あり、ともにs-rを 共有して いる点に 注目したいと 思います(スルと シラ)。イスルギを「石フル城」の 転化と 断定するには、「フル→スル」変化の 事例を しめす こと などが 必用でしょう。

s-r音に ついては、上代 2音節動詞と して サル[去・暴]・シル[知・令知]・スル[]・ソル[隆起・剃]などが 成立して います。それだけ、日本人が 得意と する 音タイプであり、ヤマトコトバの 主流派と 見て よいでしょう。

*イスルギヒコと シラヤマヒメとの 関係は、「スリコギと サラ」、「石棒と 石臼」、「キネと ウス」、「イザナギと イザナミ」の 関係と おなじです。

*動詞シルの 未然形・名詞形が シラ[]。大根の 味を シルには、スリおろして、そのシルを 飲めば よい。シリと シリを スリあわせて いると、相手の 人がらを シル ことが できます。ただし、度が 過ぎると、神経が マヒして、シレモノ[痴者]に なるかも。

s-r音の 基本義を さぐるには、サル・シル・ソルなどと ともに、技術用語と しての サラス・シラグなどにも 注目したいと 思います。シラギは 固有名詞ですが、穀物や 金属を シラグ(精白・精錬)技術をもつ 先進国の 呼び名でも あります。

*さらには、silksilver などとの 関係も シラベル ように したいです。ヤマトコトバでは、r-音と l-音を 区別しません。

*日本語と 外国語の 音韻組織を 比較し、その 共通点や 相違点を シラベル ことに よって、インド・ヨーロッパ語と 日本語との 関係が 見えて くる かも しれません。



地形名「谷」と「沢」の 分布に ついて

 関谷さんの 報告に ついても、いおいろ 感想や 意見を 申しあげたい ところですが、

ここでは さしひかえます。あまり 多すぎて、長談義に なりそうだ からです。わたしが

隈田実 論文「日本列島に おける『谷』と『沢』の 分布の
存在を 知ったのは、関屋さんに 教えて いただいた おかげ
です。隈田論文に シゲキされ、わたしなりの 音韻比較作
業を すすめ、ブログ「コトダマの世界」で 公開して きました。201643日号「タニ[]とサワ[]の基本義をさぐる」から68日号「t-n音と s-p音の英語」まで、5回に
わたって、日漢英の t-n音と s-pを とりあげました。作業の 途中で、同類の 地形名と して、[](イチガヤ・シブヤ・ヨツヤなど)の 存在に 気づき、あらためて 提案
する などの ハプニングも ありました。ご参照 いただければ シアワセです。



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