2014年7月9日水曜日

アジサイの 季節

 
 
アジサイA
 
 
アジサイB 
 
 
アジサイC  
 
 
「越の まほろば」公開講座 
 
 
 
悠学会 研修会  
 
 
古事記を 読む 会 
 
 
 
 

アジサイの 季節
このところ ツユ空が つづいて います。いたち川 ぞいの 遊歩道を 散歩して いて、目をたのしませて くれる ものと いえば、やはり アジサイの 花 でしょう。赤・白・青 など、色 とりどり。形も、大輪の もの から 額縁に はめた 姿の もの まで。

ところで、アジサイの 語源が まだ よく 分かって いません。ふつう 漢字で シヨウカ[紫陽花](ziyanghuaと 書きますが、この 語音では アジサイ まで たどりつけ そうに ありません。それ どころか、[紫陽花]は アジサイとは 別の 花の 名だ という 説も あります。手元の 中国語辞典を しらべても、[八仙花] baxianhua[綉球花] xiuqiuhuaは 出て きますが、[紫陽花]は 出て きません。

音韻面 から、もっとも 説得力を もつと みられる のが「アヅサヰ[集真藍]の なまり 説」です。「藍色が 集まった もの」と 解釈する 立場ですが、これにも いろいろ 解釈が 分かれて いる ようです。わたしと しては、アジサイが もと アヂサヰ だった ことは あきらか であり、アヂアツ[]・アツム[]・アツ[]・アツサ[] などの アツと 同系の 語音だ という ことも 認めて よいと 思います。アヰが ヰだけに なって いる のも、先行する アヅサの 語尾母音 が-aなので、アヰの a-母音が かすんで(脱落して) しまったと 解釈 できます。

アジサイを めぐって、こんな 話も あります。日本の 額アジサイを ヨーロッパに 持ちこんだ のが シーボルト 博士 だった という 話。日本滞在 当時の 愛妻の名 「お滝さん」に ちなんで、オタクサHydrangea otaksa)と 命名して 学界で 発表、物議を かもしたと いう のです。

アジサイ・オタクサに かぎらず、コトバの 語源を たずねて ゆくと、こんな ふうに 解釈が いろいろ 分かれたり、途中で 脱線して 想定外の 語源談義に なったり する ことも あります。考えて みると、それが コトバと いう ものの 宿命 なの かも しれません。

 

「越の まほろば」公開講座
6月26日 午後、千代田町「まる十」2Fで「越のまほろば」公開講座が あり、松山充宏さん(射水市教委主任学芸員)が「放生津の 海と 祭り」と 題して 講演。たくさんの 資料(写真など)を 用意して、放生津(新湊)曳山の あゆみに ついて 解説されました。

おかげさまで、「放生津と いう 地名の 由来」や 「曳山を 執行・管理した 町人衆の 実態」などに ついいて、すこし だけ 理解できた 感じです。

ミコシ[神輿]ヒキヤマ「曳山」との ちがいに ついては、「神の 乗り物(人が かつぐ)」が ミコシ であり、「神の 関係者(?)を 台車に 乗せ、その 台車を 群衆が トモヅナ[艫綱]で 曳きだす 装置」が ダシ[出・山車]もしくは ヒキヤマ[曳山]と 呼ばれて いる ようです。「山」、「山鉾」、「笠鉾」、「祭屋台」など との 関係に ついても、もう すこし 学習したいと 思って います。

 

悠学会 研修会
6月7日 午後、茶屋町 豊栄稲荷神社 社務所日本海文化悠学会の 研修会。高林英紀さんが「名護屋・平戸方面 旅日記」と 題して 報告され ました。

高林さんは 富山市民大学鈴木信昭教授(富山大学 人文学部)から「日本と 朝鮮半島の歴史と 文化」を 学んで きた 関係で、昨年12月から 今年に かけて、鈴木教授の 企画に よる 壱岐・対馬、また 名護屋城跡・平戸方面 への 研修旅行に 参加された そうです。

つい 先日まで 韓国ドラマ ブームで おおさわぎ して いましたが、ここ しばらく 日本と 韓国や 中国との 関係が あやしく なって きました。こんな とき こそ、東アアジア民族交流の 歴史を 見なおし、大局の 判断を まちがわない ように したいと 思います。

ネットで 鈴木教授の ことを チェックして みました。「専門分野: 朝鮮史、東アジアキリスト教史」、「研究テーマ:朝鮮 西学史、イエズス会士 編述の 漢訳西学書の 調査研究」などと 書かれて いました。「いい シゴトを して おられますね」と 敬服しました。

 

「古事記を 読む 会」に 中国人 留学生
7月6日 午前、豊栄稲荷 神社 社務所で「古事記を 読む 会」(第4回)が 開かれました。この日の 輪読会に、中国人 留学生 徐久翔Xu Jiuxiangさんが 参加しました。中国 江蘇省 出身で 富山大学 薬学部に在学中。友人の 五十嵐さん(富大薬学部 学生。会員 五十嵐顕房・俊子夫妻の 娘さん)の 紹介で、今回が 初の参加。きょうは 見学だけ かな と思って みて いた ところ、いきなり 輪読に 挑戦。途中で すこし つまずき そうな 場面も ありましたが、その点は 日本人の 会員も 大同小異。なんとか 2回の 輪読を つとめました。

そもそも、いまどき「古事記を 読む 会」という のが めずらしい 存在。20人 足らずの 会員中、親子3人が 会員という のも、ちょっと 変わって います。そして きわめつけは、この 時期に 中国人 留学生が 参加した という 事実です。

孫子の兵法に、有名なコトバがあります。「敵を知り己を知れば、百戦危うからず

いまの日本人・中国人・韓国人は、おたがい 相手の ことを どれくらい 知って いる でしょうか?スポーツの 世界の ことを 考えて みても、まずは 敵チームと 見方チームの実力を 冷静に 判断し、できるだけ よい 環境で 対戦する よう 努力する でしょう。五十嵐さんと 徐さんの ような コンビが たくさん 増えて くれば、それだけ 無謀な 戦争を しないで すむ 可能性が 増えて くる でしょう。
8月は 夏休み という ことで、次回 9月7日の 再会が たのしみです。

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