2018年12月28日金曜日

ゆく年、くる年



教育・文芸とやま』第24  12/14 


音の会 12/19  



 クリスマス・ツリーのカード 12/20


漢字ブロック 12/23  




「教育・文芸とやま」第24

1214日(金)。『教育・文芸とやま』第24号がとどきました。 今回は 第22号の「[矢・屋・谷・哉]の系譜」につづくものとして、「ワ・ワタ・ワタル・waterの系譜」をのせていただきました。昨年(2017)は『コトダマの世界Ⅱ』を刊行することに全力を集中していたので、応募しなかったのですが、「24号かぎりで、しばらく休刊」ときかされて、「それでは、ぜひ…」と思いたち、いささか準備不足のまま応募した作品です。

 「教育・文芸とやま」(年刊)とのつきあいは、まるまる四半世紀にわたります。わたしが『コトダマの世界…「象形言語説」の検証』(社会評論社)を刊行したのが1991年。「教育・文芸とやま」が創刊されたのが1995年。その第2号(1996年)で「ヒミコ・ミコ・MAGICIAN」を発表させていただき、途中第78号は休みましたが、第24号まで毎年応募しつづけました。「クルマ=サイクルのカラクリ(5)、「ピカピカ・ピッケル・ビックリ・霹靂(6)、「コク[]・コク[穀]・COOK(9)、「ハル・ヤブル・BREAKSPRING(10)、「ユフとアサとユーララシア(11)、「ワケ・ワカル・ワレ・ワラフ(12)などを発表。「象形言語説」という仮説の検証からはじめて、やがてこの仮説をもとに、ヤマトコトバと漢語・英語との音韻比較、さらには古代日本人の宇宙観・人生観などについて議論させていただきました。

合計20回分のうち19回分までの作品をまとめたものが、こんどの『コトダマの世界Ⅱ』(桂書房)ということになります。「越と腰と年越し(4)、「『アユの風』を考える(20)、「ニヒ[新]とネヒ[婦負](21)など、自分が住んでいる地域の地名などをとりあげたことから、今回は東京ではなく、地元の出版社から出すことにしたという経過もあります。時代のながれとして、文芸誌の休刊はしかたがないと思います。いろいろお世話になり、ありがとうございました。



音の会 

 1219日(水)。14時から9fで「音の会」に出席。この日はホームとしても「クリスマスの集い」をかねた演出で、いつもより多数の入居者が参加していたようです。曲目は、「始まりの歌」、「たき火」、「売り声いろいろ」、「銀座のカンカン娘」、「きよしこの夜」、「お座敷小唄」など。ちょっと変わったことといえば、「売り声いろいろ」。「とう~ふう」、「さお~や~、さお竹」、「きんぎょや~きんぎょ」、「や~きいも~、いしや~きいも~」など。たしかに、むかしから耳にこびりついていた「売り声」をひさしぶりに掘り出した感じがしました。参加者全員にゆきわたるように、風鈴やバチなどの楽器も用意され、さいごにコーヒーシュークリームのオマケまでついていました。



クリスマス・ツリーのカード

1220日(木)。東京のizs, izk夫妻から、クリスマス・ツリーをかたどったカードがとどきました。片面がクリスマス・ツリーを構成し、その背面にメッセージを記入するようになっています。そういえば、昨年もよくにたクリスマス・カードをいただいたな、と思い出しました。じっさいに組みたててみると、予想以上に本格的なクリスマス・ツリーでした。ツリー本体が2枚の画面で構成され、足もととテッペンの部分を押すことで、全体が箱型になり、直立できるようになります。ツリーの表面には、クリスマス用グッズが印刷されているだけでなく、サンタ・トナカイ・クツシタなどなどの画像がはりつけられています。

 そしてキワメツキは、全面に電線が張りめぐらされていて、テッペンのボタンを押すと、クリスマスのメロデイーが流れ、ライトが点滅し、ツリー全体がキラキラ光りかがやいて見えることです。

izsさんの父親がわたしの兄です。わたしが東京外語に在学中の4年間、兄は大学を出て通産省に勤めたばかりでしたが、自分の下宿先にわたしを居候させてくれました。また、父親がわりとして、さらには先輩の社会人として、さまざまなマナーについても教えてくれました。カナモジカイの会員となり、やがて日本語・漢語・英語3言語の音韻比較を思いたったのも、この流れの結果だと思います。

 一方的に恩恵を受けるばかりで、なに一つ恩返しもできぬまま、その息子さん夫妻からかさねて声をかけていただきました。いまわたしにできることは、ただひとこと「ありがとうございます」と言って頭をさげる、それだけです。



栂の木サロン 12/23

 1223日(火)。午後1時半から長江新町長念寺で開かれた「栂の木サロン」(第3回)に出席しました。わたしは第1回に出席しただけで、前回は参加できませんでした。今回はsyzさん(女性ボランティア)が、「トンチ文字」、「漢字ブロック」、「絵のまちがい探し」など数種類のプリンとを準備され、みんなで「脳トレ」にはげむ場面もありました。また、そのあと、カラオケを楽しむ場面もありました。

 全体として、おもしろい企画だと思います。次回はどんな企画、どんな話題が提供されるか?そして、参加者同士の話しあいの中で、「ものの見方」をどこまで深めることができるか?次回も出席できたらと楽しみにしています。



「漢字ブロック」について

 ゲーム感覚で脳トレができるということで、新聞や雑誌でも毎回この種の課題が出題されているようです。さて、それでは、「漢字ブロック」のゲームをやることで、脳のどんな能力がきたえられるのでしょうか?「栂の木サロン」の席で配布された「問題5.漢字ブロック」の課題を例に、具体的に考えてみましょう。

  は、漢字「早・今・食・日」の前後におかれて2字熟語をつくる漢字をたずねる問題。正解はチョウ[朝]とされていますが、「早朝・朝食」は漢語の音ヨミなので、問題なしとして、「今朝」をケサ、「朝日」をアサヒと読むとすれば、それは漢語ではなく、ヤマトコトバであり、訓ヨミということになります。つまり、このゲームは漢字・漢語という外来語の使い方だけでなく、ヤマトコトバへの訳し方のトレーニングでもあるといえます。

  についても、同様なことがいえます。オク[屋]が正解ですが、「屋外・屋上」は漢語で音ヨミ、コヤ[小]・オモヤ[母屋]はヤマトコトバで訓ヨミです。

 「漢字ブロック」式のゲームが、漢字・漢語の使い方の面で、一定の脳トレ効果を上げていることはまちがいありません。ただし、漢字はもともと漢語の意味を表わすために考案されたモジなので、音韻感覚がことなるヤマトコトバを漢字で表わしつくそうという発想そのものがムリ(無いものネダリ)だと思います。

 「漢字ブロック」を参考にして、カタカナ・ひらがな・ローマ字など表音モジによる「カナ・ブロック」(仮称)みたいなゲームを考案してみるのもおもしろいでしょう。たとえば、






上記のように配置し、タテ・ヨコ共用のクを空欄にして課題とする方法が考えられます。あまり簡単すぎるように見えるかもしれませんが、この例題のように、「イク・クサ・イクサ」、「サク・クラ・サクラ」どこでくぎっても単語として通用することを条件にすることも考えられます。簡単さにつられて、自分自身の発想にあわせて、カナ・ブロックを考案する気になるかもしれません。やがて、「ヤマトコトバの組織原理・原則」をさぐるヒントをつかむ可能性もありそうです。



wat音の漢語」について(補説)

 1130日号のブログで、「ワ・ワタ・ワタル・waterの系譜」についての調査結果を報告しましたが、そのうちwat音の漢語」の部分が未完のままとなっていました。申しわけありません。

 これまでの「wa-音の系譜」調査の結果として、「ヤマトコトバのワタ・ワタルは英語のwater, wetなどと同系」という仮説を提案するところまできました。この仮説が「歴史の真実」と合致するかどうか、それはこのあとの検証作業の結果を待つことになります。

 もしかして、アジアの一画の言語とインド・ヨーロッパ語とのあいだで、こうした・接触・交流があったとすれば、その途中、漢語とのあいだでも、同様な現象があったハズです。そう考えて、上古漢語の中から、uatをもつ語をひろってみました。
 以下、基本的に『学研・漢和大字典』の解説にしたがい、「日本漢字音・漢字・上古音・現代音・意味用法」の順で表記します。

hiuat…身をかがめてワ[輪]の姿になり、その此岸をたよ  
 りに彼岸までワタルわざ。

エツ越hiuatyue ①こえる。②ぐっとはみ出てきわだつ。
 ③遠くへだたっている。④ぐっとつまずく。*エツ[越]
 は、「走+ 音符マサカリ」の会意兼形声モジで、から
 だをかがめ、ぐっと足をひっかけ、のりこえる姿。


huad…ワ[輪]の中にはいる。また、輪の姿になる。

クヮイ会huadhui ①あつまり。②あつまる。③あう。対面
 する。④あう。物事に出くわす。⑤たまたま。⑥かなら
 ず。

ワ話huadhua ①話す。②はなし。③ことば。言語。



huat…水がワッとワキデルさま。

クヮツ活huat> huo ①いきる。②いかす。③くらす。くらし。③水が勢いよく流れるさま。④いきいきしたさま。



kiuat…エグル・ケヅル・カットする姿。

ケツ缺k’iuatque ①かく。かける。えぐりとる。②たりな
 い。③かけめ。

                                                                         

kuat…前項におなじ。

ケツ抉kuatjue ①えぐる。②ゆがけ。

ケツ訣kuatjue ①わかれる。また、死別する。②きっぱり
 ひとことでいいきった秘伝。

ケツ決kuatjue ①川の水が堤をコ型にえぐって切る。切れる。さける。②きっぱりきめる。きまる。③覚悟をきめる。④手にはめて、弓の弦を引く道具。ゆがけ。



ngiuat…カドの部分がカット(カチワル・カツ[割]・cut
 され、のこった部分。

グヮツ月ngiuatyue ①月。まるくえぐったようにかける月。②一か月。*[月]は、三日月を描いた象形モジ。まるくえぐったように、中が欠けている月。



nguad…前項におなじ。

グヮイ外nguadwai ①そと。ほか。②遠い地方。③そとに
 する。*[外]は、「卜(うらなう)+ 音符月」の会意
 兼形声モジで、月のかけ方を見て占うこと。月がかけて
 残った部分、つまり、外側の部分のこと。



thiuat…ワ・ワクでとりおさえ、ワキ・ヨソのものから解き
 放す、ワケル作業。

セツ説thiuatshuo ①コトバで説きあかす。②しばったも
 のを解きほぐす。



tuat…ワ・ワクからツキデル姿。

ダツ脱t’uattuo ①ぬぐ。②ぬけ出す。

ダツ奪duatduo うばう。ぬきとる。



uat…ワ・ワクがメグル・ワタル姿。

アツ斡・uat wo めぐる。めぐらす。*北斗七星が、北極星を中心にひとまわりする。また、円を描いてめぐる。*ケン[乾]は、日が高く登るように高くあがった旗を示す会意モジで、太陽や天をあらわす。また、カワク[乾・干]意を含む。アツ[斡]は、「斗(北斗七星)+ ケン[乾]の略態」の会意モジで、北斗七星が円を描いてめぐることを示す。ワン[彎・腕]・エン[円]などと同系。



アツ[斡]の意味用法は比較的明快なので、このあと考古学・歴史学の資料とつきあわせることで、絶対年代を特定できるかもしれません。「ワタル・water・アツ[斡]」などの語音が「東洋と西洋にワタル言語交流」の証言となるかどうかの判断資料が出てくることを期待しています。



ゆく年、くる年

きのう1223日は、平成最後の「天皇誕生日」でした。テレビで陛下の「あいさつ文も聞かせていただきましたが、できることなら、権謀術数に明け暮れる政治家たちに「ツメのアカでも煎じて飲んでもらいたい」と思いました。「天皇制」や「元号制」などについてはさまざまちがう意見を持っているたちでも、平成天皇の「誠実さ・まじめさ」という点では、みなさん「脱帽して敬意を表する」ほかなさそうです。長いあいだ、ほんとうにお疲れさまでした。どうぞ、ごゆっくりとお休みください。

 そして、きょう24日はクリスマス・イブといいたかったのですが、念のためネットで調べてみると、イブの時間帯設定について「待った」がかかりました。イブはeve=evening夕べ。クリスマス・イブは「クリスマス前夜」と訳されていますが、「クリスマスの祭りは、昼間ではなく、夕べeveから明け方にかけて進められるもの(連続)であり、(断絶した前日ではない」という説があり、説得力があるからです。そういった話になると、日本のお正月や山王さんのお祭りについても、おなじような問題がでてきます。いちどゆっくり議論してみたらおもしろいだろうと思います。

 もういくつ寝るとお正月?長かったような、また短かったような2018が過ぎてゆき、かわりに「前途不明」の2019をむかえます。いささか不安な予感がします。

わたしは数年まえから、年賀状は出していません、それだけのカイショウがないからです。そのわたしが、来年は99歳の春をむかえようとしています。自分で考えてもフシギな現象ですが、まわりの人たちのお世話になっているおかげだと思います。「日本海文化悠学会」や「『古事記』を読む会」の例会参加にしても、仲間の方のクルマに便乗させていただくなど、「負んぶに抱っこ」の状態。わたしはご厚意にあまえて、お世話になる一方です。ありがとうございます。

 みなさま、どうぞよい年をおむかえください。


1 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます、おじちゃん元気ですか?寒いから風邪ひかないように気をつけて下さいね、3月また富山行きますね、

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