2020年6月25日木曜日

アジサイの季節



きつねコンコン 6/4


サッカー・ゲーム   6/8 


本日は晴天なり 6/8 


童謡「十互夜お月さん」  6/12 


折紙「風船」 6/16  


ひさしぶりの外食 6/17  


アジサイ 6/17 


蓮池 6/17 



立山連峰をのぞむ  6/17 



きつね・コンコン
 64日(木)。午後「機能訓練」のフロクとして、オリガミで「きつね・コンコン」をつくりました。スタッフの助言を受けながら、自分のユビでイロガミをおりまげること数回。これで、デキアガリ。「これが、キツネのクチに見えるかしら?」あまり自信がもてない作品ですが、しばらくながめているうちに、「自分のユビでおりあげた作品だから」という愛着もあり、しだいに「キツネの面」を連想できるようになってきました。部屋にもちかえり、」や「オリヅル」などといっしょに、かざっておくことにしました。

3日がかりでお通じ
68()。わたしはすこし便秘ぎみなので、毎日朝食・夕食後にツムラの「大建中湯を服用しています。それでも、23日お通じがないことがあります。先週の土曜日、内科検診の時、その話をしたところ、「それでは、浣腸でもしてみますか」ときかれ、こちらがモジモジしているのを見て、「さしあたり、頓服1錠追加しておきましょう」ということになっていました。
きょう昼食後のクスリに「、さっそくその「頓服」が追加されていました。そして、それから約1時間後、たちまち便意を感じ、トイレにかけこみました。リキムほどのこともなく、やがて1回分としてはおおすぎるほどの分量が排泄されました。さすが「頓服」だと感心。「機能訓練」にはすこし遅刻してしまいましたが、スッキリした気分で参加させていただきました。

サッカー・ゲーム
 この日、「機能訓練」の後半、フロクとして、サッカー・ゲームをしました。満タンにしたゴム風船サッカー・ボールに見たて、機能訓練用のポールをホッケーのスティック見たてたゲームです。まずテーブルを片づけ、いすに腰かけたまま、円陣をつくります。ゴム風船のボールを紙製のポールで追いまわすには、腕力だけでなく、微妙な技術が必要です。
もちろん、力まかせにボールを突いたり、たたいたりして、円陣を突破することはできます。しかし、そのたびに、ゲームの進行が中断され、シキリなおしすることになるので、集団としての達成感を味わうことはできません。それよりは、よわよわしい感覚でよいから、円陣をつくる仲間同士、ボールを送りつづけること方が、全員に達成感をもたらすことになるようです。ラリー30つづいたら、つぎは50を目ざし、さらには100回達成をめざす。そういった楽しさです。

本日は晴天なり 
機能訓練が終わって、部屋へもどるまえ、ガラス戸をあけて、ベランダに出てみました。ㇷェンスごしに見あげる空は、雲ひとつなく晴れわたっていました。そのとたんに、むかしラジオの気象通報で聞きなれた「本日は晴天なり」というセリフを思いだし、口にだしてしまいました。この日は、3日がかりでお通じがあり、体操もすませたことで、心身とも、お天気同様にハレバレした一日でした。

童謡「十互夜お月さん」など
 612日(金)。午後、機能訓練の後半、ビデオで童謡を鑑賞させていただきました。
むすんで、ひらいて、手をうって、むすんで…」、
「うさぎ・うさぎ、なにみてはねる。十五夜お月さん、見てはねる…」
「だれかさんが・だれかさんが・だれかさんが見つけた、ちいさい秋・ちいさい秋・ちいさい秋みつけた…」

折紙「風船 
616日(火)。午後、「機能訓練」のフロクとして、折り紙に挑戦しました。自分のすきな色の色紙をえらび、スタッフの助言にしたがって、おりまげること数回。四角な物体ができました。それを両手のユビでつまみ、そのテッペン中央にできた小さなアナから、思いきりつよくイキをフキこみ・フクらませます。これでデキアガリ
 アタリマエといえば、アタリマエのことにすぎませんが、それにしても、ハリ・イト・ノリ・クギなどの資材を使うことなく、うすっぺらな一枚の紙を、ユビでおりまげるだけで、これだけの構造物(真四角な立方体)を生みだすことができた、そのこと自体がフシギというほかありません。人間がもつ「チエの原点」を見せつけられた思いがします。この技術が発明されたのはイツごろか、絶対年代をさぐってみたい気持ちになりました。「あとで、オサライしてみたら」ということで、解説書つきでイロガミを1枚いただきましたが、そのさイキゴミがつづかないのも実態です。

ひさしぶりの外食 
 617日(水)。ひさしぶりで「外出許可」があり、午前10:30~外出。Mioriさんのクルマで、加納耳鼻科医院へむかいました。そこで、予定どおり無事、左右の耳そうじ・聴力検などをすませました。
 そのあと、歩行訓練をかねて、県立中央植物園をたずねることにしました。そのまえに、とりあえず腹ごしらえをということで、カレー屋さんに立ちより、そこでおいしいカレーを一皿ごちそうになりました。Mioriさんの話では、これまでに23回連れてきてもらったらしいのですが、わたしにとって、それは「はるか望郷のかなた」の話。なにひとつ記憶にのこっていません。ただ、このことは、いまに始まった話ではありません。この23来、ずっとこんな調子です。右の耳で聞いたコトバが、脳で記憶されないまま、左の耳から消えて(忘れて)ゆく、そんな感じです。こんども、ナニ町のナンという名のお店だったか、思もいだせないままの記録となってしまいました。ごめんなさい。

県立中央植物園
 植物園に到着。受付で「みごろの植物のご案内」などのリーフレットをいただいたあと、Mioriさんに車いすを押してもらいながら、園内を見学しました。はじめて目にする樹木や草花がつづく中で、むかしからナジミのあるアジサイ[紫陽花]スイレン[睡蓮]などを見つけ、スマホのシャッターを押していました。コロナ・ウイルスさわぎで、外出・面会禁止がつづき、ストレスがたまっていたのが、ひさしぶりの外出許可で一気に発散。たまたまかしナジミのに出あうと、つい声をかけてしまう。そんな感覚といってよいでしょうか。
 アジサイは、毎年いたち川でながめていたのとおなじ姿でした。実は、もう1枚、スイレンを写したものの中に、小形の赤トンボが写っていたので、これもご紹介できたらと思ったのですが、この写真ではわかりにくいようなので、それはあきらめました。
 植物園から富山への帰り道、はるか前方(南方)、東西にわたって、白い雲がながれ、そのアイマ・アイマに、立山連峰がカオをのぞかせていました。ただし、そう断言できるのは、平生見なれている富山県民だけで、タビ[](県外)の人たちにはムリでしょう。そんなことを考えているうち、ひとりでに「立山をあおぐ特席、富山」というキャッチ・フレーズを思いだしていました。

t-音日本語の基本義…日本語の系譜(16)

擬声・擬態語
 t-,d-は、人類の言語音として基本的な語音であり、日漢英3言語においても、さまざまな子音ともむびつき、ゆたかなt-音語グループをつくっています。そこで、t-音ではじまる擬声・擬態語も、さぞかし多数成立しているだろうと予想していたのですが、実際に採集しはじめたとたん、これが案外「少数派らしい」ことがわかってきました。結果は、ご覧のとおりです。
タヂタヂ・ダダダダッ・チューチュー・チョイチョイ・ツッ(ト)・ツヤツヤ・タワ[](タワミ)ドードー・ドターツ・ドタドタ・ドッ・ドテッ。
 t-,d-以外の子音をふくむ語音(ダクダク・ダブダブ・タラタラ・ダラダラ・タラリ・ダラリ・チカチカ・チクチクなど)は、採集の対象になりません。

単音節のコトバ
[]田。稲田。*ツキデル姿。
[]ため。*ツキススム方向を示す。
[]人に関する不定称。たれ。*ツキダス、示す姿。
[][]の交替形。
タ 接頭語。→タヨワメ[手弱女]・タシミ竹・タバカル・タバシル[]
[].乳汁、または乳房。*イ形。直線形にツキデル姿。
[]血。*体の中をツキトオル・ツキススムもの。また、ツキデルもの。
チ「鉤」つりばり。【考】獲物を釣りあげて、幸をもたらす威力をもつものとして、釣針をチといったものか。
[道・路]みち。独立の用例なく、複合語の中に見られる。そこへ行くべき道、またその地域内を通じている道。*ミチ[道』のミ音は、動詞ム[生・産]の連用形兼名詞形で、「サチ[]をもたらす」ことを意味する。→コシヂ・タギマヂ・サザナミヂ。
[]男性に対する敬称。*チti音語(父・乳・道・路・鉤・霊など)は、すべてイキモノのイノチの実態を示すコトバ。イキモノは、11秒も休むことなく、イキ(息。空気)をスイコム・ハキダスという「一筋の道」をイク[]コトデ、イキ[]つづける。父から、イノチのタネをもらい、母のチチ[]で育ち、やがて一般社会の人たちとユキキ(往来)することでイキ[]つづける。それが「生キル道」です、
[]ちがや。【考】チガヤ。で作った輪で、腰につけて厄除けとしたもの。*カヤ[]は。人体や家屋にカケ[]、その本体を保護する役割をはたす。
[]神秘的な力・呪術的な力をあらわす。霊力をもつ神や物につける接尾語として用いられている。→イカヅチ・カグツチ・ヲロチ。
[]千。数の多いこと。→チアキ・チイホ・チトセ・チヨロヅ。*チギレ端の姿。
[]数を数えるときに添える助数詞。→ハタチ・ミソチ・ヤソチ・イホチ。
[]船の泊る所。船着き場。
ツ数を数えるときに添える助数詞。チとも。→ヒトツ・フタツ・ミツ・ヨツ・イホツ。
(助動下二)動詞のうち、意志的で、かつ動作の継続を内容とするものの連用形に接して、そういう動作が、現在すでに実現し終わったことを意味することが多い。本來、時に関係なく、動作の完了を意味するものであると考えられる。「タダメ[直目]に相見テバこそ、吾が恋やまめ」(万3230
()体言と体言戸を結合し、連体修飾の関係を示す。→佐野都鳥・庭都鳥・天津罪・國津罪・秀都枝・辺津波。
[]イヅ[]の省略された形。
[]①手。タは、その交替形。②負傷。テウス[手碓子]・テシ[義之・大王]・テゾメ[手染]・手ツカラ・テヅクリ[手作]・テヒト[手人・工匠]
[代・価・直]代金。代わりとなるもの。
テ(接尾語)ⓐ場所をあらわす名詞に接して、その場所・方向・側面であることをあらわす。→ウシロデ[後伝]・紅ノオモテ[]。ⓑもののあり方・種類をあらわす語について、その類のもの・~製の物であることをあらわす。→ヒラデ[比羅伝]・ニギテ[和幣]・ホツテ[上手]
テ(助)活用語の連用形を受けて、他の用言へつづける。①ⓐ時間的な前後をあらわす。ⓑ並列をあらわす。②ⓐ原因結果の関係をあらわす。ⓑ逆説の関係をあらわす。③情態や手段・方法をあらわして、修飾句を構成する。④複合語的に一つの動作概念を構成する。【考】語源的には、助動詞ツの連用形に相当する。
[]そと。ウチの対。主として建物の外をいう。→トツ國・トツ宮・ウチト[内外]
[門・戸]①門。家の外郭にある入口。②河口や海の、岸が迫って門のようになっている地形。③戸。門・出入口・窓などにたてるもの。*ツキデタもの同士がツキアタル姿。
[]所。場所。*ツキ[]アタル・ツク[着・著・付]・トドク、その場所。
[] 砥石。金属類などを磨くのに用いる。
ト時間をあらわす。①打消しのヌに接属し、~しない前にの意をあらわす。②~するころに、~しているところに。
[]足跡。あと。
[]十。トヲ・ソとも。
[]永久不変の状態の意の形状言か。
()①ⓐ体言二つをむすんで、並列の関係にあることをあらわす。ⓑ~とともに、の意をあらわす。②ⓐ体言について、それを状態性概念とし、あるいは擬声語について情態副詞を構成し、動作概念を修飾する。③活用語の終止法や体言を受けて,言うこと・思うことなどの内容をあらわす。
()不特定の事柄を指示する。→トサマカクサマニ・トニカクニ・トモカクモ。
()活用語の已然形に接して、逆接の確定条件をあらわす。→潮干潮満時ハアレド・千鳥ハ来レド。

2音節の動詞
アツ[宛・充] 下二)①あてる。うちつけ、または触れさせる。②わりあてる。あてがう。*やがて漢語アツ[](メグリアタル)や英語at(~デ), ad(広告), aid(タスケル), address(アテナ[宛名])などに通じる語音。
イヅ[](下二)①出る。あらわれる。②出す。*ユミで矢をイダス[射出]姿は、やがて漢語イツ[一・逸]や英語it(それ)などの姿に通じるか。
ウツ[]()①打つ。ものをたたく。ぶつ。②道具でたたく。ふり上げて、ふりおろす。③楽器を弾ずる。④撃つ。征伐する。⑤作りつける。設ける。⑥墨縄を板にうちつける。⑦あられがたたきつけるように降る。
ウツ[](下二)すてる。
オツ[落・墜](上二)①落ちる。落下する。②欠落する。欠損する。
オヅ[恐・怖](上二)恐れる。驚きおびえる。
タツ[絶・裁]①絶ち切る。切断する。②断絶させる。③裁断する。
タツ[]①立つ。人や鳥獣についていう。②生えている。植えられている。植物についていう。③おこる。風・浪・雲などの自然現象の出現についていう。④月が姿を現わす。⑤時間が到来する、経過する。⑥起ち上がる。⑦出発する。⑧名が現われる。⑨設備する。
ツツ[伝』(下二)伝える。
トヅ [](上二)閉じる。

2音節の名詞など
アタ[敵・賊]①敵。外敵。②遺恨。*他動詞アツ[宛・充]の対象。
アタ[]助数詞。周制の八寸で、約12㎝。
アヂ[]味。あじわい、*アヂは、基本的に「ヤ[]+チ[]の構造をもつ語音で、動詞アツ[充・宛]の名詞形と考えれば、わかりやすい。アヂ[鯵・トモエガモ]・アヂサヰ[紫陽花]などのアヂは、その体形や色彩に着目しての呼び名。アヅキ[小豆]・アヅク[預・関]も、「ヤ[]+ツク[突・付]」姿と見ての命名でしょう。アヂハヒ[]は、もと[味這]で、食品の形態や色彩などがもたらす感覚を、目・鼻・耳・舌などで味わう姿。舌の真ん中や端っこに[矢がツキササル・ハシル]感覚をあじわうことです。
アヂ トモエガモ[巴鴨]。鴈鴨科の水鳥。羽の色が美しく、雄の顔面に巴形の斑がある。秋に北から渡ってくる。*次項アヂ[]とともに、その生態や身体部分の形・色模様などから、「矢の道筋」を感じての命名と思われる。
アテ[質・当]ものを切ったり打ったりするとき、下に当てる木や石や金の台。アツの名詞形。
アト[足・跡]①足。あしもと。②足跡。痕跡。
アド()①かに。どのように。②どうして。反語に用いる。
イタ[]板。*粘土のカタマリにイト[]を巻きつけ、引きしぼることによって、イタ[]状の器材をつくることができる。
イタ[甚・痛]()程度のはなはだしいことをいう。ひじょうに。たいへん。【考】イタ・イツなどと同根で、形状言というべき語であろう。また、イタブル・イタシ・イタムなどを派生する語基でもある。
イチ[]市。人の多く集まる場所。【考】交易の場所であると同時に。歌垣・会議・神宴・祭祀など、さまざまな人の集まりに使用される神聖な場所でもあった。小高いところや大木のあるところが選ばれ、樹木がなければ植えられた。
イチ[]数詞の一。「一二の目のみにはあらず五六三四さへありけり双六の采」(万3827
イチ(形状言)副詞のイタやイトと同根。
イツ[何時]時に関する不定称。いつ。*イ[射・忌・斎][津・突]。イタメル[](=神聖化する)、そのとき。
イツ[]五つ。*前項・次項と同源。
イツ[]形状言。接頭語的に、あるいはイツノ~の形で体言につづく用法のみ。多く神事に関するものにいう。ⓐいみ清めた。神聖な。ⓑ尊厳な。ⓒ勢いの激しい。勢い盛んにしげる。
イヅ[]場所に関する疑問代名詞。どこ。いずこ。イツ[何時]と同根。
イデ[]さあ。①他に対して何らかの行動を乞い求める場合。②事故の意志を強調する場合。③自分に対して問いかけ、疑いをこめる場合。類語にイザがある。
イト[]糸。【考】イトは蚕・木綿・麻などからとった。用途は、衣服にするほかさまざまあったが、神事にも用い、御調荷前供奉行事の重要な分野を占めるものであったことが、皇大神宮儀式帳に見える。
イト[]()非常に。あまりに。*名詞イト[]と同根。糸の用途が「非常に。あまりに重要」なことから、そのまま副詞として用いられたものと考えられる。前項参照。→イトナム[営・造]・イトハシ[]・イトヒ[]・イトフ[]・イトホシ[]
ウタ[歌・謡]歌。元来、ウタは声に出し、節をつけてうたうものであった。*(まわりの人の心に)ウチ[]かけるコトバ。
ウタ形状言。形容詞などに上接して、何となく・むしょうになどの副詞的な意味を添え、また副詞ウタタ・ウタテなどの語基となっている。
ウチ[中・内・裏]うち。なか。①外に対する内。②人目につかぬ所。③一定時間のあいだ。④空間的なある範囲の中。⑤禁中。朝廷。
ウチ[]接頭語。動詞ウツ[]の連用形が固定したもの。→ウチキル・ウチコロス・ウチスツ・ウチタフス・ウチハナツ・ウチヨスル。
ウヂ[]氏。一家の系統を他から区別する称。【考】各氏にはウヂノカミ[氏上]がいて、それを統率し、天皇の配下に入っていた。
ウツ[]形状言。現実にあること・目に見えて存在することなどの意をもつ。形容詞ウツシの語幹。→ウツラウツラ・ウツシ[現・顕]・ウツセミ。
ウツ[空・虚]形状言。空虚の意をもつ。
ウツ[]形状言。全く・スッカリの意をもつ。→ウツヌキ・ウツハギ。
ウヅ[]渦。*波がウズマキ状にウツ[]姿。
ウデ[]腕。*ウチ[]デル[]ものの姿
エダ[] →エ。①草木の枝。②本家から出た親族の意か。*母音エを発声する時、舌の先を前にツキダス姿=食物などをエル・エラブ時の姿勢。
オト[]①¹音。音響。②人や動物の声。もの音。③噂。評判。④音沙汰。音ずれ。たより。*オツ[]・オチル・オトスとき、またアツ[]・ウツ[]ときに発生する音。
オト[]年の若いものの称。エ[]の対。弟・妹。後世では弟に限定される。
オト[]形状言。①男女の別なく、きょうだいのうちで年若いものの意を示す。②年若く美しい意のほめことば。*年齢がオチル[]の意。
タタ[]タテ[]の交替形。*動詞タツ[]の名詞形。
タダ[直・正・但]①まっすぐに。直接に。移動を表わす動詞を修飾することが多い。②ひたすらに。③たった。それだけ。④まさしく。ほかならぬ。*タタ[][]。ひたすら・まっすぐツキデル姿。→タタム[]・タダムキ[]・タダメ[直目]・タダヨフ[]・タタラ[踏鞴]・タタル[]
タヅ[]鶴。ツルという語も存したが、歌語としてはタヅしか見えない。【考】上代においてタヅ・ツルと呼ばれていたものは、鶴科の鳥ばかりでなく、大形の鳥を広くさすものであったようである。
タテ[]たて。防禦用の武器。また祭器として用いた。タツ[](動下二)の名詞形。
タテ[経・縦]縦。また、たて糸。
タデ[]たで。タデ科の一年生草本。葉は辛味強く、香辛料として食用にした。
チチ[]父。
チヂ[数千]数千。数の多いこと。
ツタ[]つた。ぶどう科の多年生のつる草。岩綿・樹木・壁面にからみつき、密着しながら伸びていく。
ツチ[槌・椎]つち。物を叩く道具。
ツチ[土・地]つち。大地。地面。アメ[]に対して用いることが多い。
ツツ[筒・管]筒。円筒状の容器。
ツツ[鶺鴒]鳥名。せきれい。*その体形や動きが「ツキデル姿」をもつことからの命名。
ツツ[喚鶏] 鶏を呼ぶ声。
ツツ()①動作の反覆・継続を表わす。②二つの動作の同時継続を表わす。③逆接の関係を表わす。
ツト[]贈りもの。特に旅のみやげ。ツツム[]と同源、藁などに包んでおくったことからいうか。
ドチ[]同士。形式名詞的な存在で、副詞に近い性格を持つ。
トト擬声語。戸を叩く音や、馬の足音を表わすのに用いられた。
トド[禺禺]とど。食肉目足利の哺乳海産動物で、あしかに似ている。*トヅ[]・トツグ[]トドク[]・トドム[留・停]・トドマル[]・トドコホル[]・トド(擬声語)・トドロ・トドロクなどと同源か。

まとめ
 t-音日本語の基本義とはナニか?具体的なことは、各項目の中で指摘してきました。このさき、t-音漢語・英語の基本義を追究する中でも、あわせて日本語音との対応関係について追究・指摘する予定です。回をかさねるにしたがって、「人類の言語」という全体系の中で、日漢英3言語が占める位置関係などが、すこしずつ見えてきた、そういったテゴタエを感じています。






2 件のコメント:

  1. 先生、お元気なご様子でいらっしゃいますね。
    写真の立山連峰を拝見し、また富山に行きたいなあと、思いました。北海道 ウエダミホ

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  2. コメント、ありがとう ございます。たしかに、北海道は なつかしい ですね。
    ともあれ、ご健康を いのります。 イズミ オキナガ

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