2012年5月1日火曜日

サクラおっかけ旅行

『富山さくらの名所』    
 



安居寺のシダレザクラ
 


 サクラおっかけ隊


 光徳寺門前の石碑


「夢つづり」露天ぶろ


庄川のさくら



 クロスランドタワー


朝日山公園のさくら 

伊藤夫妻とランちゃん来県
この季節、ことしも東京からお客さんが見えました。信子の姪の伊藤淳子さんとご主人の広美さん。それに愛犬ランちゃん。二人と1匹のご一行様です。伊藤さんみずから愛車を運転。富山までの途中、あちらこちらでサクラの開花を楽しむことができたそうです。
4月12日から18日まで富山に滞在。昨年呉東方面をまわったので、ことしは呉西方面で富山のサクラを満喫したいとのこと。4月16日庄川峡のホテル「夢つづり」で1泊というサクラおっかけ旅行の予定も組まれていました。メンバーは、わたしら老夫婦と富山在住の藤木美織(信子の姪)さんをふくめて5名。全員伊藤さんのクルマに便乗します。

 サクラおっかけ隊出発
4月16日。晴。いたち川べりサクラも、ようやく満開の感じ。朝10時、一行5名イズミ宅に集合。『富山さくらの名所』(富山県農林部発行)を参考に、サクラおっかけ旅行のコースについて相談。適当にサクラが咲いていそうなところを探し、そこがダメなら、すぐほかのところを探すことに。
10時半に出発。まず高岡の元加藤医院(淳子さんの実家)跡地をたずね、宅地造成の現状を見学したあと、近所の犬猫病院でランちゃんをあずかっていただきました(ホテルではペット同伴不可なので)。

安居寺のシダレザクラ    
南砺市福野町の安居寺をたずねました。シダレザクラが見事だと聞いて来たのですが、ざんねんながら、満開にはまだ間があるようでした。満開だったら、どんなにすばらしいことかと想像をめぐらしました。

棟方志功ゆかりの光徳寺
福光といえば棟方志功を連想しますが、あいにくの月曜日。公立の福光美術館は休館だろうということで、方林寺の躅飛山光徳寺をたずねました。山門の手前に、志功作「蓮如上人の柵」の石碑が建っていました。石碑をとりかこむツバキの赤色と水仙の黄色が印象的でした。
寺の中は、本堂も庫裏もふくめて、棟方志功の大作「華厳松」をはじめ、柳宗悦・宮本憲吉・河井寛次郎・浜田庄司らの民芸作品、さらには世界各国の民芸品まで、所せましとばかり展示されていました。
公立の美術館などでは、ガラスケースごしに作品を「見学させていただく」という感じになりがちですが、ここではあまり「気をつかったり」「気どったり」「身構えたり」する気持ちになりませんでした。これが民芸運動の作風というものかもしれません。

庄川のさくら     
まだ明るいうちにホテル「夢つづり」にはいりました。7階の部屋に案内されたとたん、窓から庄川峡の景色が目に飛びこんできました。山の緑と桜のピンクと庄川の青とが、まるで額縁におさまった一幅の絵になって見えました。ホテルの人の話では、この桜きょうようやく咲きそろったばかりとのことでした。
夜の露天ぶろの桜も、ライトアップされて見事でした。

クロスランドタワー     
4月17日、きょうも晴。午前中、小矢部市でクロスランドタワーに登りました。
高さ100メートルの展望台から、小矢部川はじめ散居村のようすなどを一望できます。
小矢部市といえば、小中学校の校舎など公共建築に世界各国の有名建築物をまねたメルヘンチックなものが多いことで有名です。この塔などもそのたぐいといえます。
オヤベ[小矢部]かわ川の古称は「射水川」。大伴家持が「射水い往きめぐれる玉くしげ二上山は…(. 3985)と歌った、その川です。
大和朝廷の時代、イネ農耕で列島改造のパイオニアとしてコシ[越]の国へ派遣された大伴家持が二上山に登ってながめたのがイミズ川とイミズ平野。千数百年をへだてて、イミズ川のほとりの住民たちがイミズ平野を一望できる「太陽の塔」を建てました。二上山とクロスランドタワー。なんの関係もないように見えますが、これを「国づくりの計画を立てるための展望台」と考えれば、両者の発想は完全に一致することが分かります。大伴家持らのDNAがそのまま現代まで、イミズ平野の住民たちに受けつがれてきたようです。

 []をイル[]姿の水
ついでに小矢部川の古称「射水川」命名の由来について、イズミ流の解釈をご披露します。
ヤマトコトバでといえば、基本的に[]を意味します。イク[射来・行]・イル[射・入]・ユク[]ものがヤ[矢]です。したがってイミズとは、「矢がイク」「矢をイル」姿の水=川ということです。
シブヤ[渋谷]・ヨツヤ[四谷]など、タニ[谷]のことをヤと呼ぶことがあります。これも谷・峡谷が川スジの地形であり、「ヤ[矢]がユク」姿だからです。
そのほか、太陽を指すこともあります。それは、太陽が「天空を飛び行く矢(の鳥)」と考えられたからです。
 
朝日山公園のサクラ        
時間はたっぷりあるということで、氷見市朝日山公園のサクラも見物しました。わたしは19881989年ころ、氷見商工会議所主催の中国語講座のため毎週1回中央公民館までクルマで通勤の途中、この辺を通った思い出があります。しかし、この公園での花見は、これがはじめてです。
公園の展望台に立つと、はるかかなたに氷見漁港の巨大クレーンが見えました。
そのあと氷見漁港にまわり、海鮮館で昼食を食べてから帰途につきました。

あとがき
東奔西走、ユメのような2日間でした。とはいっても、走ったのはクルマ。運転したのは伊藤さん。わたしと信子はクルマの座席に座っているだけ。ところどころでクルマから降りて、サクラをながめたり、ケータイのカメラでうつしたり、どこかの茶店でダンゴを1串たべたりしていました。
そうした1コマ・1コマの場面はたしかにおぼえているのですが、さてそれがドコだったか、地名を思いだせないところがあります。ケータイの写真をパソコンにおさめ、2日間の記録をまとめてブログにのせようとしましたが、行程・順序の記憶がおぼろげで、なかなか整理できません。やっぱりトシですね。
数日して、伊藤さんからドサッと写真(20枚)がとどきました。わたしのケータイ電話のカメラなどとちがって、本格的なカメラによる作品です。そのうち「サクラおっかけ隊」「露天ぶろ」「クロスランドタワー」の3枚を、このブログに使用させていただきました。

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